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16 私のすごい考え!


 十六話  私のすごい考え!



 ウサちゃんの貴重なスキル【投影】は最大3枚まで相手の姿を静止画に収められるというものだった。

 それは上書き不可。

 なのに1枚勝手に使ってしまったウサちゃんにショックを覚えていた私だったが、ふと考えが浮かぶ。



 「ねぇウサちゃん」


 『なんじゃい』


 「ウサちゃんってさ、増やしたらその分多くスキル使えるってことだよね」


 『どういうことじゃい』



 ウサちゃんが首を傾げながら私をみる。



 「だからね、もし私がウサちゃんを増やしたら今このウサちゃんは後2枚だけど、新しいウサちゃんは3枚使えるってことだよね」


 『まぁ……よく分からんけどそうじゃいのう』


 

 ニヤリ



 『なに笑うとるんじゃい』



 私はウサちゃんの言葉を無視。 

 ウサちゃんを掴んでそのままパンツの中に押し込む。


 

 『ちょっ……! 何してるんじゃい! パンツの中って……まるでワンダーランドやないかい!!』


 「いいからちょっと動かないでくすぐったい」


 『はい! 分かったんじゃい!!』



 何故だろう、パンツの中に入れた途端にウサちゃんが従順になった。

 それに声色もなんか嬉しそうだ。



 『あーー!! 最高なんじゃ!! 最高なんじゃい!!』



 ウサちゃんは私の言いつけ通り体は動かさずに声だけを張り上げる。

 ーー……そんなに最高なんだ。 よくわからないけど今のうち!!


 

 私はそっとパンツの上に手を添え、そして……



 パンパンパン☆



 『な……なんじゃいお前は!!』

 『お前こそなんじゃい!!』

 『きついんじゃい!!』

 『ああ……肌が密着して気持ちいいんじゃい』



 入りきらなくなったウサちゃんの手足がパンツの隙間からはみ出てくる。

 


 「はい、みんな出てきてねー」



 私はパンツの中に手を突っ込んで1体ずつ引き上げていく。

 そしてそれをベッドの前に並ばせていき……



 「よし! これで完成!!」



 私の目の前には4体のウサちゃん。

 同じ顔のウサちゃんが横一列に並んでいる。 なかなかに可愛い。


 

 『なんじゃいこれ』

 『俺が増えとるんじゃい』

 『何が起こったんじゃい?』

 『それよりもパンツまた入れてくれい』



 ーー……やはり声は一緒のようだ。

 でもこれでスキルで静止画に収めれる枚数増えたってことでいいよね。

 試しに聞いてみることにする。



 「みんな、スキル【投影】あと何枚?」



 『さっき言ったやろがい。 2枚じゃい』

 『3枚じゃい』

 『3枚じゃい』

 『俺も3枚じゃい』



 「よしっ!!!」



 堪らず私はガッツポーズ。

 その後3枚使えるウサちゃんを白ネコのリュックの中に入れる。



 『なんじゃい!』

 『それは俺のセリフじゃい!』

 『俺じゃい!!』


 「あーもう、じゃいじゃいうるさい! この中でじっとしてて!」



 こうして私はストックをゲット。

 ウサちゃんたちもリュックに入れた途端に喋らなくなったのでこれで一安心!

 私はホッと胸をなでおろしながらウサちゃんの隣に腰掛ける。



 『な、なんだったんじゃい、今のは』


 「んーー? これ私のパンツの能力だよーー」


 『まさか別の自分を見ることになるとは思わんかったんじゃい』


 「すごいでしょ」


 『じゃあそのパンツの中にあの魅惑の美女を入れたら増えるんかい?』


 

 ウサちゃんがいやらしい目つきで私を見上げる。



 「だーめ! あの子なんか背中に固そうなもの付けてたじゃない。 あんなの入れたらパンツ破れちゃうよ」


 『ーー……破れたパンツ。 それもいいものじゃい』


 「もう、うるさいえっち!!」



 私はウサちゃんを掴み上げてメルヘンラビットの先端に差し込む。



 『おぉ、ただいまじゃい我が家』


 「もう寝るから静かにしてね。 おやすみ」


 『夜はこれからじゃい』


 「うるさいっ」



 私はウサちゃんをメルヘンラビットの中へより深く差し込んで黙らせ、ゆっくり眠りについたのだった。



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[良い点]  『な……なんじゃいお前は!!』  『お前こそなんじゃい!!』  『きついんじゃい!!』  『ああ……肌が密着して気持ちいいんじゃい』 このウサギ、レベルが違う! えちえちの悟…
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