断罪イベント
最終コーナーに差し掛かりました。
残すところ後数話です。
~学園 お昼休み~
今日は、うたた寝せずにちゃんと過ごそう!
と意気込んでランチに臨んだものの。
食堂は、何か異様な雰囲気に包まれていた。
(うん? 昨日のローズマリー様がこっちにズンズン向かって来る。)
ローズマリーは、カサンドラの前まで来るとおもむろに”ビシッ”と指差し、高らかに宣言した。
「カサンドラ・クリスティン!
私は、今ここで貴女を断罪します!」
(一瞬ドキリとしたけれど、、、うふふ。
やっぱりシナリオ通り断罪されるのね。色々違うところがあるけど。)
「カサンドラ!
貴女は、筆頭侯爵家令嬢である事をいいことに、平民生徒に嫌がらせを行い、
教師を脅して遅刻、早退を隠蔽し、
〜中略〜
あまつさえ、その地位を利用し、ジークフリート殿下の婚約者の座に納まった!
その罪は、明らかであり断固として許すことは出来ない!」
普通ならスラスラと良く言えました感が出るのだろうが、
ローズマリーはどこか様子がおかしい。
そんなところに、マリアが飛び出して来た。
「ちょっと待って下さい。
カサンドラ様は、その様な方ではありません。
何かの間違いです。」
(良かったわ。マリアには嫌われていないみたいね。
でも、一部真実っぽいのがあるから怖いわ。)
私は、マリアに目配せをして、
「いいえ。全て事実ですわ!」
と、堂々と言い切った。
食堂内生徒
「「「「「「「「 ええ〜 」」」」」」」
”そんな馬鹿な!”と言う事が漏れ聞こえる。
それでも、ローズマリーの勢いは止まらない。
「ふふん、まだあるのよ。
貴女、ハー・ピグマンを逃したわね。」
「 ? 」
(なぜ、ローズマリー様がそれを知っている?
思案をめぐらすと・・・・・そう言う事ね。)
マリアも負けじと言い返す。
「そんな! その魔人を倒したのはカサンドラ様なのに!
私は、食ってかかるマリアを諫める。
食堂内は、”ざわざわ”しはじめ、賛否が渦巻く。
(魔人ハーを逃した・・・か。確かにこれは重罪だわ。)
「おっしゃる通りです。
ですから、私は全ての罪を受け入れますわ。」
「「「「「「「「「 ! 」」」」」」」」
「良い心がけね。
では、この私、王家に連なるマクラレン公爵家のローズマリーが、貴女に罰を下します・・・。」
(いよいよ、この時が来たゎ。)
「婚約破棄、退学処分、貴族身分剥奪、、、」
一呼吸置くローズマリー。何だか様子がおかしい。
「そして、断・・首・・ケ・ ・・。」
息遣いが荒くなり、表情が青ざめ苦しんでるローズマリー。
「いや、禁・・コ・ ・・ケ・・。」
(もう少し、頑張ってローズマリー様!)
ローズマリーに、黒い靄の様なものがまとわりついている。
必死に抵抗するローズマリー。
「・・・・、国、外、ツ・イ・・ホ・ウ・・・とする。」
(ありがとうローズマリー様)
カサンドラは、ニコリと笑って会釈をする。
「謹んで”国外追放”をお受けします。」
それを聞いて安心したのかローズマリーはその場に崩れ落ちる。
(良く頑張りましたね。ローズマリー様。
必ず、この恩に見合う働きをしてみせますわ。)
「マリア、後をお願いね。
破邪魔法と回復魔法をローズマリー様へ。」
「カサンドラ様?
それはどう言う事でしょうか?」
私はマリアにそっと耳打ちをする。
「ローズマリー様は、操られていただけよ。」
驚きの表情を見せるマリア。
カサンドラは皆に宣言する。
「皆様!
ローズマリー様は、素晴らしい方ですわ!
正に令嬢の鏡!」
続けて、優しく微笑むカサンドラ
「・・・だから、仲良くしてあげてね。」
「この悪役令嬢、カサンドラ・クリスティン。
これにて退場ですわ!」
「では、皆様、ご機嫌よう。」
カサンドラは、淑女の礼をとってその場を後にした。
〜〜〜〜~~~~~~~
駆け付ける生徒会メンバー。
もちろん、先頭は会長のジークフリート。
「何事か!」
”ローズマリー様が、カサンドラ様を断罪なさって国外追放にしました。”
「なんだって? 一体何の話をしている。」
焦るジーク。全く意味が分からない。
なぜ、キャシーが? ローズマリーが何の権限で?
「とにかく、カサンドラを探せ!
王宮へ使いを出せ!
クリスティン家にもだ!」
まずい、何一つ理解できない。
これは由々しき事態だ。
またしても私は一歩遅かったのか?
・・・・・・このままでは、彼女を失ってしまう。
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