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悪役令嬢は氷結の戦乙女  作者: marumarumary
第一部 氷結の戦乙女
23/34

最後の聖騎士候補登場  ~聖女の儀式は阻まれる~

学園生徒に紛れ込んでいた者は・・・。


アクセス数急増しており、ありがとうございます。

~魔法学園 授業~


礼拝の時間。

この世界では、神と聖職者への信仰が厚い。

それは、聖女伝説に根付くものだ。

前世の私は無神論者だったので、今一理解できないが、一部の私学でも礼拝の時間はあったと思う。

まぁ、それだけに国民の聖女・神官に対する期待と信頼は大きい。

そして、今同級生の皆様が、熱心に祈りを捧げている。


「ふにゃ~、」

(ごめんなさい。あくびを止められませんでした。⤵)


ふと、A組の方を見てみるとマリアと目があった。

恥ずかしい。見られちゃった。

”えへへ、”お茶目に笑って誤魔化す。


さて、祭壇で指揮を取るのは神官メキド

つまり、これが最後の聖騎士候補登場イベントだ。

マリアと同じ神聖属性の聖騎士候補、回復魔法のスペシャリスト。

まるで女性と見間違える程の美貌

そのせいか、彼は女性には全く興味がないと言う設定だった。

でも、本当のところは分からない。

メギドルートは激ムズ過ぎて、プレイヤーはほぼ選択しないから。

しかし、恋愛要素の無い人を乙女ゲームに登場させる意味が無いから、何か隠し要素があるのだろう。

ちなみに、次に不人気なのはランバートルートだ。

やはり、筋肉馬鹿は不利なんだよね。(今は魔法も努力中だけど。)

だから、神官メギドとマリアは恋愛関係にはならないんじゃないかな?


~~~


さて、礼拝が終わり生徒たちは帰されたが、私とマリアは残された。

うん。知ってた。イベントね。

でも、このイベントに悪役令嬢カサンドラは参加していなかったはず。


神官メキド

「マリアンヌ嬢(マリアは略称)、私達神官は貴女の来訪を待ちわびていました。

 貴女には聖女となる素養があります。

 今から儀式を行い、聖女へ覚醒するお手伝いをさせていただきます。

 しかし、私達神官に出来ることはそこまで、後は貴女自身で道を切り開いていかなければなりません。」


「覚悟は出来ています。必ず聖女になって見せます!」

と張り切っているマリアはなぜか私の方を見てにっこりと笑う。


神官メキド

「カサンドラ様、今日までの貴女の献身的な行いは賞賛に価します。

 ですから、貴女にはこの儀式を見届ける権利があると思うのです。

 いえ、権利とはいささか失礼でしたね。

 私は、貴女にこそ見届けてほしいと思います。」

とメキド神官自身が聖女の様に微笑んでくれる。


(美人よね~、この人に言われるとちょっと嬉しいかも。)


「儀式の前に一つ忠告を。

 カサンドラ様、貴女の魔力についてですが、このまま魔力枯渇状態を続けるのは非常に危険です。」


(全てお見通しって訳ね。)


「例えば、平均的な生徒の魔力量がコップに8分目程入っているものとしましょう。

 現在の貴女の魔力量もほぼ同程度です。

 しかし、貴女の場合は魔力を蓄える器が非常に大きく、持っている魔力量と比べて大きな乖離があるのです。

 つまり、大きな瓶の底辺にわずかな魔力しか入っていない状態なのです。

 その瓶は言わばカラカラの状態です。

 いずれヒビが入り砕けてしまうでしょう。」


「・・・分かっているわ。」


マリアが驚き、また心配そうに問う。

「カサンドラ様、それはどういうことなのですか?」


「大丈夫よマリア、貴女は何も心配要らないわ。」

私は努めて笑顔で答えた。


神官メキド

「・・・(決心は固そうですね)。」


~~~~


”ドゴーン”

教会のドアが蹴破られる。

「そこまでだ!」

不意に後から大声で叫ぶ者がいる。


「誰だ! 今は神聖な儀式の時間です!」

メキド神官が叫ぶ。


マリア

「ハー・ピグマン様、どうしてここに?」


 (A組のピグマン子爵令息、一体何だ?)


「ふん、これはこれは、美人さんが3人も、何の儀式でしょうか?

 私も入れていただこうかと思いまして。」

不気味に笑うハー・ピグマン。


神官メキド

「何の冗談です。神聖な儀式を邪魔するおつもりか!」


「おやおや、そう言えば一人男が混ざってましたか、それは残念。

 ですが、後のお二人は私がいただきましょうか? アハハは。」


「なんと下品な。あなたは正気か?」


ハーは、ギロリと睨みながら

「もちろん正気さ。俺様はこの儀式をぶっ潰しに来たのさ!」


ハー・ピグマンが剣を振りかざし突っ込んで来る。


いち早く反応するカサンドラ

「フル・ポテンシャル(身体強化魔法)、

 オーラ・ソード・ファイア」

カサンドラの右手から炎が吹き出し剣へと形作られる。


激突する二人


”カキーン” ハーの剣が弾き飛ばされる。


「はっはっはっは! これは面白い!

 魔力で剣を出しやがった!」


「隙だらけだぞ! ハー・ピグマン!」

カサンドラは、鋭くオーラ・ソードを切りつけた。

だが、カサンドラの剣はハー・ピグマンにはかすりもしない。

余裕を見せながら避けるハー・ピグマン。


そして、ピグマンは重低音の声で呟く。

「~魔法剣~ アイス・ソード」


「な、何!」


「ふん、なんだ、魔法剣が使えるのは自分だけだとでも思っていたのか?」


”ガキーン”


炎と氷の剣がぶつかり合う。

力負けしてよろめくカサンドラ。

「くっ」

(こいつ、体術も力も相当なものだ。)


~~~


「助けなきゃ。」

震えながらも動こうとするマリア。


「今はいけない。」

それを制止するメキド


~~~


さらに襲い掛かるハー・ピグマン。


二太刀、三太刀切りあう二人。

力負けするカサンドラ・・・。

ついに、膝をついてしまった。


「ふん、人間の女にしては良くやったな。」

余裕をかますハー・ピグマン。


 ”スパっ”

一瞬の隙をつくカサンドラ。


「ぐはっ」

ハーの鼻から頬に鮮血が走る。


「ちっ、浅かったか。」

オーラ・ソードは消え、肩で息をするカサンドラ。

もう限界は超えていた。


神官メキド

「古の聖なる霊よ、我に従いここに来りて彼の者を守り給え ~防御魔法~ 」

メキドの防御魔法がカサンドラを包み込む。



「ふん、こんな防御魔法なんざ一撃だぜ!」


”バキン”


その言葉どおり一撃で防御魔法は破られた。


「「 ! 」」

驚くメキドとマリア。


しかし、ふらふらと立ち上げるカサンドラ。

「ここは、絶対に通さないわ!」


ハーはニヤリと笑い、しげしげとカサンドラを見る。

「さぁ、観念しな!」



「そこまでだ!」

ランバート達が駆け付けて来る。


ハー

「まぁ、良い。目的は果たした。

 確かカサンドラとか言ったな。

 覚えておけ、貴様は俺が貰い受ける。

 良い思いをさせてやるぜ! ハッハッハ~。」

と言うなり、その姿は朧げになり瞬く間に消失した。


カサンドラ

(・・・・グレーター・テレポーテーションか。

 そんな魔法を使えるやつがこの学園に?)

「完敗ね。」

そう言うと、その場で崩れ落ちたカサンドラはそのまま意識を失った。


メキド

「魔力が完全に枯れてしまっている。

 危険な状態だ。」


マリア

「私が補給します。私にやらせて下さい。」


メキド

「駄目だ。まだ未熟である貴女には難しい。

          ・・・・・私がやろう。」


カサンドラを抱き上げ口づけするメキド。


「な、何やってんだ神官さまよー。」

焦るランバート


口づけしたまま睨みつけるメキド。


~数分後~

ランバート

「ちっ、まだやるのかよ。」


カサンドラの頬がピンクの色味を取り戻すとメギドはそっと口を離す。

「誰か医務室へ。」


「よし、任せろ!」


ランバートはカサンドラを抱き上げ、

「ごめんな、俺が守るつもりだったのに、、、。」

と残念そうに呟く。


そこへ、騎士を数人含む一団が到着する。

中にはジークフリートの姿もあった。

「ランバート、私が代ろう。それは私の役目だ。

 彼女に触れて良いのは私だけだ。」


「な、ジークフリート殿下!」


「メギド神官、今のは医療行為と言う理解で良いのですね。」


「もちろんです殿下。」

軽く会釈をするメキド。


「誤解の無い様に皆にも説明を。メキド神官。」


「、、、カサンドラ様は、極度の魔力枯渇状態でした。

 ですから、私が魔力を供給いたしました。」


「なぜ口付けで?」


「それは、生死にかかわる状態だったからです。

 最も効率の良い方法です。他意はありません。」

毅然としたその態度は、誰をも納得させるものであった。


「うむ。其方に限っては間違いないだろう。

 だが、急にそこまでの状態になるだろうか?

 ”紅炎の戦乙女”と言われた彼女が。」


「彼女は、常日頃から魔力枯渇状態だったと思われます。

 目眩や吐き気がする程には、、、

 その上で、ハー・ピグマンと戦闘となったのです。」

 

(くっ、あの時、私が動いていれば・・・。)

マリアは、拳を握り締め、涙を浮かべる。

「私は、今日こそ自分が無力だと感じた事はありません。」


メキド

「マリア嬢、我々は戦闘向きではありません。

 あの時、カサンドラ様の足枷にならないことこそが最善だったのです。」


「ですが、黙って見てるだけなんて、私は自分で自分が許せない。」


「ならば、聖女にお成りなさい。

 それがカサンドラ様の望みでもあるのですから。」


ジーク

「状況は分かった。

 ピグマンを指名手配しろ。

 非常線を張れ。」


ジークはカサンドラを抱きしめ、愛おしそうに見つめる。

「私はキャシーを医務室へ運ぶ。

 ・・・しばらく私への連絡は不要だ。」


一斉に動き出す騎士たち。この場は解散となった。


その中でランバートは、ふと気がつく。

「・・・アレンが居ない。」

真っ先に飛んで来そうなのにな・・・。



(Har-Megiddo)予兆が浮かび上がる。

いつも読んでいただきありがとうございます。

”続きを読みたい”と思った方は、ブックマーク・評価”5つ星”をよろしくお願いします。

作者のモチベーションも上がりますので、ぜひよろしくお願いします。

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