入園の日2 後編 ~魔力テストでクラス分け~
いつも読んで下さりありがとうございます。
後編は、入園式とクラス分けテストです。
〜入園式〜
厳かに始まる。
在校生(生徒会長ジークフリート様)兼王族、
新入生、
来賓(卒業生代表オクティビア・グレイス)
の挨拶が続くプログラム。
この辺りは前世と変わらない。
式が終わるとクラス分けの為の魔力テストが始まる。
ここからはゲーム独自の世界感ね。
魔力の必要性が少ない文官コース以外はこれでクラスが決められる。
完全実力主義だ。
魔力テストと言っても凄く簡単で、魔力探知水晶に手を当てるだけ。
生徒が、手を当てるとその魔力に応じて水晶は輝き出す。
魔力が弱いと当然輝きも弱い。
2年前のジーク殿下は太陽の様にまぶしく輝いたと言う。
後は教師達数人が判定すると言うもの。
さて、マリアの番だ。
ここまで強弱はあれ、特に目立った者は居なかった。
マリアがそっと水晶に手を当てると、眩いばかりに光り出す。
教師達から感嘆の声が漏れる。
さすがはマリア、稀有な神聖属性の上、強力な魔力。
ゲームをプレイしているのと生で見るのとは全然違うのね。
生徒達もみな感動に似た感覚の中にいる。
(聖女になってね。)
貴女は、今、生徒達から認知されたわ、
だから、・・・・・こらから私は貴女を虐めるわ。
〜〜〜〜
さあ、次は私の番。
今朝も魔道具の小瓶に魔力を注いで来た。
朝食はしっかり食べたけど、多分大丈夫。
それくらいでは、回復しないわ。
私は、そろりと水晶に手を当てた。
すると、・・・普通に光り出した。
前世で言う照明灯くらいの輝きね。
(やった!平均よりやや低いくらいかしら。)
「ちぇっ、その程度かよ、ガッカリだぜ。」
生徒席で誰かが悪態を付いた。
おりょ。聖騎士候補、騎士団長ランバート!(の若い頃。)
ごめんね。期待はずれで、でも私の出番はこれで終わり、そそくさと自席へ戻る。
アレンがランバートを凄い目で睨んでいる。
(計算通りだから気にしなくて良いのに。)
そして、アランの番ね。
アランは”見てろ”と言わんばかりにツカツカと歩き出し、おもむろに水晶に手を当てた。
”ピカ”
(会場) ~~ シーン ~~
あれ?普通だ。
私と大して変わらない。
それか少し強い程度だ。
すると、アレンは振り返り水晶をランバートの方へ掲げる。
「魔力って言うのはな!
鍛えればこんな事も出来るんだよ!」
と言うなり水晶はさらに光り輝き出す。
さながら真昼の太陽の様だ!
最早マリアの輝きすら超えている。
”うおおー!”
とアランが怒りの魔力を水晶に流し込む。
すると、水晶にヒビが入り、割れ目から閃光を放つ・・・。
~~~~ ボン! ~~~~
あっけなく水晶は木っ端微塵となった。
アレンは軽く制服を叩くと自席へ戻って来た。
唖然とする式場内
(アレン、気持ちは嬉しいけれど、私にそこまでの力はないわ。)
ともかく、アレンの凄さが際立ってしまったわ。
うう、マリアの事が霞んでしまった。
私をなじったランバート自身の魔力も私と大して変わらなかったのよね。
それらも含めて考えれば、ランバート! 本当、腹が立つ。
アレン! 男前!
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