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悪役令嬢は氷結の戦乙女  作者: marumarumary
第一部 氷結の戦乙女
18/34

入園の日 前編 ~三者三様以上もあり得る~

ジーク殿下は三年生で最終学園

カサンドラ、アレン、ヒロインは新入生です。

なお、オクティビアは卒業したてです。

ついに今日と言う日が来た。

王立学園入園の日

いよいよ、乙女ゲーム『5人の聖騎士と悲愛の魔王』が始まる。


馬車を降りるとアレンがエスコートしてくれる。

私は、ジークフリート王太子に頂いた傘(日傘兼用)を開く。


アレンは嫌そうに

「それ要るの?」

と尋ねて来る。


「それはそう思うよね。

 毎日お外で剣や体術の鍛錬しているのだから、

 今さらちょっとくらいの日差しなんてね。」


「じゃーなんで?」


「う~ん。雰囲気?」

まさか、ジーク殿下との約束とは言えない。

「ねぇ、それより可愛いと思わない?

 私には似合ってないかもだけど。」


「いや、・・・そんな事はないけど・・・、

 日傘指している生徒なんていないんじゃないかな?」


「それもそうね。・・・(くそっ、ジーク殿下め)

 目立っちゃいそうね。これって悪役令嬢の本領発揮かしら。」

(はぁ↘)


「アクヤクレイジョ?・・・」

アレンには分からなかった様だ。


二人で校門から校舎へ歩いて行く。

うん。めちゃくちゃ目立っている。

只でさえ、超美形、魔獣退治の英雄アレンにエスコートされているのに、、、羞恥心で心が折れそう。


「いたいた! キャシー! 私だ!」

と聞き慣れた声がする。

やはり来るのね。

でも私の所では無く、ヒロインのところへ入って貰わなければ・・・せっかくの出会いイベントが・・・。


「う、ジークフリート・・・さま。

 今日は、生徒会の役割で忙しいのでは?」

 

「少しだけ抜けて来たよ。

 だって、今日はキャシーの入園式だろ。

 婚約者である私がエスコートしなければね!」


「しー!」小声で(それ、言わない約束ですよね。)


「あゝ、勿論だとも!

 さあ、アレンここまでご苦労、ここからは代ろうか?」


「ちっ、どうせ嫌だと言っても聞かないんでしょ!」


ニコニコ顔のジークは言う。

「分かってるじゃないか。ほら、何かと目立っているから早く代りなさい」小声で(でないと大声で”大切な婚約者”と言いますよ。)


「傘を指させたのも?」

とアレンは睨みながら言う。

(いや相手は王太子殿下だからね。)


「もちろんそうだよ。キャシーが僕のものだって目印にね?」


そこで、ふと背後から物凄い圧を感じる。

「ジークフリート殿下。令嬢をもの呼ばわりは感心しませんな。」


アレン

「貴方も来たのですか⤵」


ジーク

「やあ、オクティ、今日は何の用事なのかな?

 確か数日前に卒業したのではなかったかな?」


「今日は来賓代表で出席させられるのだ! 知っているだろう!」


「あゝ、そうだったね。」

と、わざとらしく手を叩く。


もう駄目だ。

この三人がいるからめっちゃ目立っている。

登園中の生徒の視線が痛い。痛いわ。

これでは、ヒロインとの劇的な出会いの場面が台無し。



すると、爽やかな風とともに花びらが舞い出した。

(はじまる! 出会いイベント!)

学園の並木道を・・・もぞもぞ歩く主人公ヒロイン


 マリアンナ・・・通称”マリア”!


ん? なぜ、”もぞもぞ”、しかも端っこを歩く?

私は、やかましい三人を放置し、マリアの方へ駆け寄る。


「貴女、駄目よそんな端っこにいては、

 それにね、背筋を伸ばして! 

 ほら、今日は記念すべきオープニング・・・じゃなかった、入園式の日だから!

 ね。こっちに行きましょ!」


「あ、あの申し訳ありません。

 え~と・・・どちら様ですか?」


「あ、私ったら御免なさい。

 まだ名乗って無かったわね。

 私は、カサンドラ・クリスティン。キャシーと呼んでね。

 それよりね、早くこちらへ!」

私は、少々焦っていた。早く3人の内の誰かと・・・


「え! いえいえそんな。

 カサンドラ様。

 私は、マリアンナです。

 その・・・、苗字はありません。

 ですから、高名なクリスティン家のご令嬢に親切にされる様な

 者ではありません。」


「もう良いから良いから、そんなことは!

 それよりほら、こっちに来て皆に挨拶しましょう!」


私は、順に目を向けながら・・・

王子枠のジーク、宰相枠のオクティ、最強魔術師のアレン・・・、

(もう、早くしないとオープニングイベントが終わってしまう~。

 早く誰かを選んで! マリア!)


「え、ええ~。

 無理です。無理です。

 許してください。」


うう~、これではイベントが・・・。

困ってしまい、固まる私にマリアは

「あの、カサンドラ様は、その”紅炎の戦乙女”なのですよね?」


「「「「「「「「「「「「「「「 え!」」」」」」」」」」」」」」」


”戦乙女”という言葉に、全生徒が一斉にこちらへ振り向く。


私は青くなりながら

「ダメ、それ禁句、言っちゃあ駄目。ね。マリア、良い子だから。」


すると、マリアは急に”パ~”と明るい表情となり”やっぱり!”

「私、憧れていたんです。お会いできて光栄です。

 お声も掛けていただいて!とてもとても嬉しいです。」


周りのざわつきが尋常ではなくなって行く。

私は、堪らずマリアの手を取って校舎に逃げるように入って行った。


う~、マリアってばめっちゃ可愛いけど、空気呼んで~。

マリアは子犬の様に飛び跳ねている。

(こんなキャラじゃないよね。ゲームでは?)

可愛いから私は好きだけど。

もう、イベントは諦めて・・・とにかく今は入園式ね。




~マリア目線~


今日は憧れのカサンドラ様とお知り合いになれた。

噂通りとても綺麗な方だ。

想像していたよりも気さくで少し驚いたけれども、平民の私に声をかけて下さるなんて感激!

これから一緒に学園生活を遅れるのかと思うと嬉しくなる。

もっと仲良く成れるかしら? なりたいな。

私の特技、聖なる魔力を示せば身分差も乗り越えられるかしら。


オープニングの出会いイベントは不発ですかね?

いえいえ、ヒロインと悪役令嬢の出会いです。


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