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悪役令嬢は氷結の戦乙女  作者: marumarumary
第一部 氷結の戦乙女
16/34

誕生日3 ~アレン暴走!~

誕生日編第3話(最終です)

~~~その日の真夜中~~~


私は、バルコニーに出て夜空に日本刀を掲げた。

やはり、私は日本人、手に馴染んでしっくりくる。

これで装備も揃った。

少し前から、私の能力値はもうどんなに鍛えても上がらなくなっている。

いわゆる完ストってやつね。

悪役令嬢カサンドラではこれが限界なのだろう。


”コンコン”

壁を叩く音で振り向くとアレンが立っていた。

ニコリと笑ってアランが近づいてくる。


「良く似合っているよキャシー。

 星空に日本刀。”戦乙女”とは上手く言ったもんだ。」


「それって、褒めてくれているのよね?」


「伝わらなかったのならはっきり言うよ。・・・貴女はどんどん美しくなって行く。

 やっと追いついたと思ったのに、・・・俺を置いて行かないでくれ!」


「ちょっと待って。どうしたのアレン?

 あなたを置いて行くわけないわ。」


「どうして婚約を?

 お義父さんも何度も断ったって、

 ジーク王子を好きなの? 」


「え? いえ、そう言う分けでは・・・。

 だって、あれ意外にあの場を収める方法なんてないじゃない。」


「俺にだって覚悟はある。」


アレンの体が僅かに輝き出し、エネルギーが溢れて来る。


「この国も、民も、王室も、聖女も、皆まとめて守ってやるさ!」


アレンはさらに輝きを強め、魔力が噴出し始める。


「でも、一番守りたいのはキャシー!

 俺は、俺こそが、貴女を守ってみせる!」


アレンから湧き出る魔力が気流を起こし始める。


「いけないアレン! 魔力が暴走してる!」


アレンは、まだ感情によって魔力制御を乱してしまう様だ。

さらに魔力が溢れ、光の気流に淀みが混じり出す。


「まずいわ。このままでは闇に染まってしまう。

 アレン! 正気に戻って!」


アレンは、我を失いどす黒いオーラに包まれようとしている。


「ダメよ! アレン!」


カサンドラは、アレンに飛びつき強く抱きしめた。


アレン

(キャシー、キャシーが俺を抱きしめている?

 どうした?俺?

 怒りで何が何だか分からなくなって・・・なんだ!このどす黒いものは?)


カサンドラは、アレンのオーラを浴び苦痛に顔を歪めている。


アレン

(どうした? 俺がカサンドラを苦しめているのか?

 でも、自分ではもう止められない。

 うう、このままではカサンドラを焼き焦がしてしまう。)


「アレン、私を見て!」


そう言うとカサンドラは瞳を閉じ、アレンに優しく口づけをする。


驚くアレン。

カサンドラの唇から弱々しくも優しく甘い魔力が流れて来る。

それは、アレンが切なくも願い続けているものであった。

  〜カサンドラの優しさに包まれるアレン〜

すると、アレンから出ていたどす黒いオーラは収縮し、やがて消えていった。


正気を取り戻したアレンは、慌ててカサンドラを自分から引き離す。


「ど、どうしてこんなことを!」


「ごめんね。

 でも、他に良い方法が思いつかなかったの。」


「・・・・。」あうあう言うアレン。


「私のファースト・キス、アレンにあげちゃった。」


「・・・っ。」

潤んだ瞳のカサンドラに見詰められ、どうしようもなく狼狽えるアレン。


異様な気配を察知したのか、屋敷に灯りがともり出す。

そして、心配した使用人達がやって来ようとしてる。


「さあ、アレン、今のうちに戻って。後は私が何とかするから。」


「あ、あゝ。」

茫然自失だったアレンは気を取り直しつつ、なんとか自室へ帰って行った。

アレンは再認識する。

”俺はキャシーが好きだ! 誰にも渡したくない”



一方、カサンドラは回復魔法と治癒魔法で身形を整えつつ、使用人達への言い訳を考えていた。

カサンドラ「私って割と冷静でいられるのね。自己発見。」


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