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悪役令嬢は氷結の戦乙女  作者: marumarumary
第一部 氷結の戦乙女
15/34

誕生日2 ~王太子ジークフリート参上~

強権発動!

これをされるとさすがの二人もお手上げかもですね。


~クリスティ家~


晩餐が始まろうとしていた時、王宮から早馬が到着した。

→ジークフリート王太子が見えられるとのこと。


王太子が来られるなら、当然家族揃ってお出迎えすることになる。


侯爵

「ジークフリート殿下、突然どうかされましたかな?」


「突然申し訳ない。今日はキャシーの誕生日と聞いて、居ても立っても居られずに来てしまったよ。」


「・・・。」


あんぐりしている父をすかして近寄って来た王子は、

「キャシー、14歳の誕生日おめでとう!」

と抱き着かんばかりの勢いでやって来た。

 

そして、ジークはするするっと傘を取り出し、キャシーに寄り添い愛愛傘の様に開いた。

「君が、豪華なプレゼントを嫌っていると聞いてね。

 何にしようかと随分迷ったんだよ。」

見ると、豪華ではないが淡いピンクの可愛い傘だ。

もちろん、男性から女性に”傘”を送る意味は知っている。

その場の全員が・・・知っている。


アレンは、堪らず二人の間に割って入る。

プレゼントを渡したならさっさと帰れと言わんばかりに、

「さあ、今から家族で晩餐を開きますので、そろそろお引き取りを!」


 お父様は、「アレン、ちょっと、ちょっと待とうか?」とアレンを嗜める。

まるで、殿下に対して”帰れ”と言わんばかりの物言いは流石に不敬だろう。

はらはらしているのが伝わって来る。


ここで、ジークフリートは強烈な言葉を投げつけた。

「だったら家族になれば良い。」


「「「「・・・・・・」」」」


しばらく、一同はその意味を理解出来ずにいた。


そして、さすが侯爵、そこは堪らず切り返すが、。

「殿下、お言葉ですがその件は何度もお断りを・・・」

と最後は言葉を言い淀む。


「そうだね。

 でも、私は諦めの悪い男だった様だ。

 聖女であろうが無かろうが関係ない。

 どんな困難な事があろうが守ってみせるよ。

 キャシーを守るためなら、聖騎士にだってなってみせるさ。」 


「・・・っ。」


「もう一度はっきり言うよ。

 カサンドラ・クリスティン嬢。

 私、ジークフリート・ハイルディンは、貴女を我が妃として婚約を申し込む。」


「「「「「「「「「 おおー! 」」」」」」」」」」

歓声とともに拍手が湧き起こる。

王家の従者とクリスティン家の使用人達だ。


(こ、断れない)


「ふう、分かりました。

   (王子様にここまで言われてらね、さすがに。)

 この婚約、謹んでお受けします。

 ですが、一つだけお願いがございます。

 婚約の発表は学園の卒業後にお願いします。

 これだけは是非お願いします。」


ニッコリとジークは王子スマイルで答える。

「構わないさ。」



”お話中申し訳ありません。オクティビア・グレイス様がお見えです。”

と、執事が声をかける。


ジークは、

「良いところに来た。

 オクティアレンにさえこの事が伝われば、目的は達成するからね。」

と不敵に笑った。


馬車を降り、騒ぎに気付いて駆け付けて来たであろうオクティビアが言う。

「なっ!! どうしてジーク殿下がここにいる!」


「たった今、私とキャシーの婚約が成立した。さあ、みんな盛大に祝ってくれ!」

とジークは大胆にも宣言した。


        (いや、ここクリスティン家だから。)


~~~~~~~~~~


気まずい誕生日会となった。

アレンは、終始不機嫌そうだった。

使用人のみなさんは、かわいそうにてんやわんやだ。

オクティビアは、山の様な花束を置いて、何故か怒って帰ってしまった。

私はと言うと、ジークフリートに見つめられながらの食事で食べづらかった。

仕方が無いので、少し分けてあげたが、せっかくの豪華料理だったので、少し残念だった。

王太子なら王城で幾らでも食べられるだろうに・・・。


やはり、ゲームのシナリオの強制力は恐ろしい。

結局、王太子と婚約させられてしまった。

ただ、公にされないだけ良かったのかもしれない。

断罪イベントは避けられないとしても、クリスティン家の名誉は守られるかもしれない。

誕生日編 もう一話あります。

明日更新します。

”続きを読みたい”と思った方は、ブックマーク・評価”5つ星”をよろしくお願いします。

作者のモチベーションも上がりますので、ぜひよろしくお願いします。

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