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悪役令嬢は氷結の戦乙女  作者: marumarumary
第一部 氷結の戦乙女
14/34

誕生日1  ~これをデートと呼ぶのでは?~

カサンドラには、そういう意識はありません。

~誕生日~


さて、私は数年前から誕生日パーティや豪奢なプレゼントは不要とお願いしてきている。

今年も、簡単な食事会だけで済ましてもらうの。(アレンは、凄く驚いて午後から城下町へ連れて行ってくれる。)

その代わり、父にあるおねだりした。

それは、 ”魔道具”  => 屋敷が買えるほど高価な物・・・。

アンティークな小瓶の様に見えるが、魔力を溜め込むことができる。

これから毎日この小瓶に魔力を注ぎ込むわ。


~~そして午後~~


アレンと商店街へ


どこでも連れて行ってくれると言うので、私は迷わず武器屋を選んだ。

だって、この前の魔獣討伐で私の剣は使えなくなってしまったから。

馬車を降り、二人で通りを歩き出すと、アレンが急に片肘をこちらに向けて来た。


「 ? 」(なんのアピールだろう?)

気付かないふり。


今度は、「ん。」と言いながら、小突いて来た。


あゝ、腕を組めって事ね。

この世界の家族はそうするものなのかな。

まあ、楽しいから良いや。

そおーとアレンの腕に手を通す。

そうすると、アランは満足そうにニコリと笑う。


しばらく歩いて、アレンが目星をつけていたであろう武器屋に入る。


さすがに色々ある。

防具は私には必要ない。

目指すは剣のみ。まぁ、剣でも聖剣エクスカリバーとかは要らない。

そういう凄いのは勇者のものだ。

そう言えば、ゲームでは勇者は伏線だけで出番無く終わったよな〜、ここでは勇者の登場はあるのかな~

とか考えていると、 

あった!

私に訴えて来る剣。


思わず手に取ってみる。

ある程度の重さと長めの刀心。

これぞ ”ザ・日本刀”この店でも一際異彩を放っている。


「これよ。これにするわ!」


満面の笑みのカサンドラに、アレンはちょっと嫌な顔で、

「え!これ? 何かちょっと違う様な・・・。」


「ううん、これなの、これは”日本刀”と言って凄いものなのよ。絶対これにするわ。」


するとやって来た店主が、

「へー、それは日本刀って言うのか。ま、買ってくれるなら安くしておくよ。」

とノリノリで言った。明らかに剣とは違う形状から買い手が付かなかった様だ。


「本当!嬉しい!」


「え!もしかしてお嬢ちゃんが使うのかい?」


「 そうよ! 」


アレンが慌てて二人の会話に割って入る。

「いやいや。も、もちろん飾りさ。壁に飾るんだよ。

 うん、店主、これに決めた。」


「はい?ありがとうございます。ところで、お代の方は・・・」


アレンはクリスティン家の家紋を見せた。若僧と侮られたような気がしたのだ。


「こ、これは侯爵家の・・・。すると、このお嬢様は・・・まさか、紅炎の戦乙女、、、様?」


「おい店主、そんなわけないだろう。な! な! ほら、これで払うから、 な! な! 」

 アレンは、黙って受け取れとばかりに店主に金貨を渡した。

 まさか、カサンドラがここまで有名になっているとは・・・。アレンは軽率な自分の行動を後悔した。


「は、はい、分かりました。 今後ともよろしくお願い申し上げます。」

(本物だ!間違いない。まさか、あんな可愛いお嬢様が紅炎の戦乙女とは!)



その後、店先には『紅炎の戦乙女来店』との貼り紙がなされた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~


二人は再びストリートを散策する。


「ねえ、あそこのカフェに行かない?」


「そうだね。夕食に差し支えない程度なら・・・。」


「うん、行こう行こう。」

カサンドラにしては珍しくご機嫌だ。

アレンもつい嬉しくなってしまう。

女性にはやはり笑っていて欲しいと思う。・・・・・特に好きな娘には。

長くなりそうなので分割しました。

誕生日編はもう少し続きます。


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