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悪役令嬢は氷結の戦乙女  作者: marumarumary
第一部 氷結の戦乙女
11/34

聖騎士候補は疑聖女を論ずる。

討伐の報告は、思わぬ方向へ話が進みます。


~王城 王太子の部屋~

ジーク目線


「ご苦労だったなオクティ。さっそくだが聞かせてくれ。」


「早馬の報告の通りさ。」

オクティビアは、素気なく答えた。


「散策の途中で偶然出会った魔獣を退治した。

 それを信じろと・・・。」


「嘘はついていない。」


ジークは少しあきれた様に問う。

「分かった。では、これだけは教えて欲しい。

 ”紅炎の戦乙女”とは誰なんだ?」


「くっ。」

オクティビアは言い淀む。噂は既に王都まで到達していた様だ。


「私が自ら行けば良かったと思わせないでほしい。・・・オクティ。」


「行かせる分けないだろう。魔獣が出たんだぞ、幻の魔獣ブラック・グリズリーが!

 王太子のお前が現場に行くなどあってはならん。」


「オクティ・・・。さっさと白状したらどうかな?」


「分かった。だが知らない方が良いこともある。良いんだな?」

 黙って頷くジークフリート。


「カサンドラ嬢だ。

 ・・・彼女がほぼ一人で魔獣を殲滅したのだ。」


「なっ、、、そんな事はあり得ない。」

さすがのジークフリートも驚きを隠せない。


「我々は無力だった。彼女の指示が無ければ魔法も唱えられないほどにな。」


「まさか! 公爵家の精鋭5人が無力など。」


「それ程、力の差があったのだ。

 ・・・、これはあくまで私の推測だが、彼女は”聖女”ではないかと考えている。」 


「聖女だと。・・・・まさか。」


「彼女は、3年前に急に人が変わったそうだ。

 それまでの我儘、傲慢な言動が改まり、優しく勤勉な人柄になった。

 そして、厳しい鍛練もはじめたそうだ。

 何か神託の様なものがあったのかもしれない。

 それに、魔獣が出現したのはクリスティン領だ。

 いち早くそれを察知し、並外れた力で討伐したのだ。

 こう考えれば合点がいく。単なる偶然とは思えない。」


「いやいやいやいや、少し早計ではないか?

 何か見落としはないのか?・・・。

 例えば、聖女の力は戦闘向きではない。

 どの文献にもその様な記述は一切ない。むしろ癒やしの力と記されている。」


「その点も考慮した。彼女は、自分を弱いと言っている。

 これほどの力を示しておいてな。

 おそらく、比べている者が違うのだろう。」


「済まない。思考が追いつかない。」

ジークは目頭を抑えるポーズを取った。


「何か思い当たる節はないか?」


「・・・・・ある。」 

【回想】 カサンドラ  "私の魔力はこのプランター程度のもの"


「やはりな。彼女は、戦闘向きでは無いと自覚しつつ、魔獣に突っ込んで行く様な戦い方をしているのだ。」


ジークは立ち上がり語気を強めた。

「ならば何も迷う事はない。

 直ぐに彼女を迎えに行かなくては!王家の名の下に庇護するべきだ。」


オクティビアは、首を何度も振り

「駄目だ駄目だ。魔獣討伐に彼女の力は欠かせない。

 もし、彼女がいなければ、我々は全滅していただろう。

 そして、町の一つや二つは無残にも食い荒らされていたかもしれない。」


「ではどうすれば良いんだ。」


「お茶会で、彼女は他に何か言っていなかったか?」


「・・・私を、聖女とともに在るに相応しいと。」

ジークは少し誇らしげに言う。


「それは、聖騎士のことを指しているのかもな。」


「伝説の聖騎士ならば、彼女を守る事が出来る。」

(それだ!私が聖騎士となり傍にいれば、彼女を危険に晒すようなことは絶対にしない。

 では、オクティのこの態度はどうしたのか?)

「オクティ、君はキャシーから魔力について何も言われなかったのか?」


「言われたさ。私の魔力は淀んでいたそうだ。」


ニヤリとするジーク

「ほう。それで?」


オクティビアは少し頬を赤らめながらも

「特に話すべきことは無かった。」

と素っ気なく答えた。


(あったんだな。)


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