絶望に打ちひしがれる者
魔王デスマスターにミヨモの最大魔法ホーリーバーストが炸裂し、傷を負わすことに成功したかに見えたが、デスマスターの身体より魔力が暴走し始めた。
「フハハハ!傷口から魔力があふれたのだ!もはや我でも止める事は出来ぬのだ!」
「何だって⁉それならお前にとどめを刺して……」
ニラダはこれ以上の魔力暴走を防ぐべくデスマスターへの接近を試みるが強力な魔力が放たれて接近する事ができない。
「くう、これでは奴に近づけない」
「それならもう1回魔法を……」
「止めろ!今度は魔力が誘爆して何が起きるか分からねえ、俺達が死ぬのが早まるだけだ!」
「そんなどうすれば……」
ミヨモはデスマスターに再度魔法を放とうとするがガンディーはそれによって誘爆が起きてしまい、結局自分達が巻き込まれるのに変わりはないと強く告げる。
「くそ、悔しいが逃げるしかねえ、生き残れば俺達の勝ちだ!できる限り遠くに逃げるぞ」
「そうね、それしかないわね、私達さえ生き残れば各地の魔王軍の幹部を各個撃破できるし」
「フフフ、我が魔力を安く見積もりすぎだ、この魔の国が崩壊するほどの魔力を秘めているのだぞ」
「な⁉なんだって!」
もはやデスマスターにとどめを刺すのは不可能と悟ったジャンは一同に退却するよう呼びかけティアもそれに同意するが、デスマスターより更なる絶望を告げられた。
「そんなバカな……」
「事実だ、貴様らを葬れば残りの人間達は魔王軍の幹部に滅ぼされるであろう。ズームは死んだが新たな闇魔導士が誕生すればいずれ我の復活はなる。そうなれば再び我ら魔族の時代が訪れる」
「そんなとどめも刺せねえし、逃げる事もできねえなんて……」
「死ぬのは私達だけじゃなくて外で魔物を引き付けてくれている冒険者もよ……」
デスマスターより告げられた事実にただただ絶望するしかないティアやジャン、更にはミヨモも絶望を口にする。
「そんな私のせいでみんなやララちゃん、カイルさん達まで……」
「ミヨモ……」
「ちきしょう!ちきしょう!俺達は一体何のために……」
「我は一度眠りにつく、だが貴様らの表情は至高の喜びだ我に至高を与えし事を感謝するぞ」
仲間や友人の死すらもはや回避する術がなく、絶望する仲間達を前にニラダは立ち上がり、一同、そしてデスマスターに言い放つ。
「みんな、まだ奴を止める方法はある、そして仲間は絶対死なせない!」
「ニラダ君……」
「ニラダ……」
「ニラダ……」
「……」
絶望に打ちひしがれる仲間を前にただ一人立ちあがるニラダ!最後の策とは?




