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調査希望

 ニラダ達が作戦室で話しているとギルド職員であるアービットが兵団長のガードと兵数名と共に戻って来て、ガードがニラダに声をかける。


「『成長しあう者達』のリーダーでニラダと言ったな」

「はい、君達が調査部隊を希望し、他の者達は防衛を希望していると聞いたので、そのように動いてもらおう」

「あ、はい分かりました」

「さて、我々も調査部隊は編制したが、お互いの調査範囲をまずは決めようと思う」


 ガードはそう言って、ハイバイの街周辺の地図を見せてニラダに告げる。


「我々の調査部隊はこの辺りを捜索するが、諸君らはどの範囲を調査する」

「え?自分達で決めていいんですか?」

「無論だ、どうせ調べなければ奴らの居所や進軍ルートも分からぬし、君達の冒険者としての経験や勘を信じるほかあるまい」

「ええっと、それなら……」


 とりあえず兵団の調査部隊はハイバイの北にある森を捜索希望と聞き、ニラダは周辺の地図を見てどのあたりがいいかを考え、場所を決めてそれをガードに伝える。


「それならば自分達はこの西の街道を調査します」

「街道か、わざわざ道を使って攻めてくると?」

「なんとなくですが魔王軍は力の誇示も目的のような気もします、人間ごときにコソコソしないぞと」

「なるほどな、それなら何故いまだに我々は奴らの戦力を正確に把握できんのだ?」


 ガードは魔物が力の誇示が目的なら情報がつかめない事に疑問をおぼえるが、それについてもニラダが自分の考えを話す。


「うーん、それは気まぐれとしか言えませんね」

「気まぐれだと?」

「魔王軍にとっては今は勇者がいないから人間を恐れる存在ではないと考えていて、その俺達の反応を楽しんでいる部分もあるでしょうね」

「そうか、しかし君はまるで魔王軍の考えが分かるかのような発言をするな」


 ガードより魔王軍の幹部の考えが分かるかのような発言をすると言われ、ニラダはその理由を話す。


「そういう話を師匠から聞かされましたからね」

「君の師は勇者か?それとも勇者の仲間かね?」

「そんな立派なものじゃありません、だけど高位な魔物は人間を見下すもんだって言われていましたし、それは奴らの誇りでもあるが同時に弱点でもあると」

「むうう、悔しいが我々と高位な魔物にはそれほどの力量差があるという事か」

「そうですね、だけどこっちだって負けるわけにはいかないので敵の力量を把握し戦いに役立てます」


 師のガンディーが語っていた魔物の思考、ニラダはその思考の隙をつくべく調査に臨むのであった。

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