010_2100 部活動Ⅳ~全体集合~
時間はわずかに遡る。
B甲板前方のレストランホールでは、混乱が起こっていた。
ここもまた乗客とスタッフが、ホールの隅に集合させられ、銃を持った男たちが牽制していた。
とはいえ外からは銃声と、なぜか船のものではないエンジン音が聞こえてくる。人質たちを見張るだけでは済まず、事態把握に動いた。他の場所を担当している仲間に連絡し、それでも埒が明かず、確かめるために斥候も放った。
そして誰も戻ってこなかった。やはり無線で呼びかけても反応がない。 しかも船までも停止した。
彼らが作戦失敗の可能性を考えた矢先、封鎖された扉をブチ破って、巨漢がホールに侵入してきた。
博物館か古いお屋敷でしかお目にかかれない、西洋風の甲冑を着込み、槍と大盾を手にした、身長二メートルを優に越える兵士が、だ。
船の上での食事という非日常を提供する場においても、到底場違いな物体の出現に、シージャック犯だけでなく人質たちも全員、驚愕し困惑した。
『Drop your weapons and surrender.(武装を解除し、投降しなさい)』
しかも鎧が発したのは、優美な女性の声での滑らかな英語だ。
一連のキーワードから連想すると、『骨董品の鎧を着込んだ外国人の大女』となる。中身を想像した時の現実味のなさに、誰もが一層困惑を深めた。
その声の主を、誰も知らないから。清廉な美貌と王女の肩書き、そして《魔法》という科学技術を持つ大学生だとは。
故に襲撃犯たちは銃を向けた。王女を撃つなど、外交問題にも発展する政治的配慮を思い浮かべもしない。
『――ハッ』
そもそも傷つけることが不可能だとも知らず、遠慮のない銃声が鳴り響いた。
骨董品の鎧など、現代兵器の前では役に立たない。威力の低い拳銃弾でも、厚さ数ミリ程度の鉄板を貫通する。男たちが各々弾倉ひとつ空にした時には、鎧に弾痕がいくつも穿たれた。
しかし巨体は倒れない。血が噴き出ることもなく、平然と歩み寄る。更には生物の自己治癒と同じように、驚異的なほど速く、弾痕は塞がる。
それでようやく襲撃犯たちも、これは《魔法》による現象だと理解した。
その兵士は、厨房のあった金属――包丁やフライパンや鍋だけでなく、冷蔵庫やシンクやコンロ、排水管から船内スピーカーや内線電話機までも材料にして作った、いわばアイアンゴーレムだ。
骨格と表面を加工成型し、中には電位操作で変化する合金製の筋肉を詰め込み、人型に組み立てる。
《付与術士》と呼ばれる者が得意とする、三次元物質操作能力をフル活用した、戦闘にも耐える金属製二足歩行ロボットの製作術式。
その《魔法》の名は《軍事論/De Re Militari》という。四世紀、ローマ帝国の軍事史家ウェゲティウスが編纂した兵法書だ。コゼットの《魔法》は、書物の名前で管理されている。
『I'll kick your ass! (ぶっ飛ばししますわよ)』
王女という肩書からは信じられない暴言を吐き、兵士が動く。槍を片手で振り回し、その巨体に相応しい剛力で薙ぎ払った。
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「銃ブッ放すだけとは、組織のレベルが知れてますわね……」
《ゴーレム》を遠隔操作しているのだから、コゼットはホールに入らず廊下にいた。ぼやきながらスーツの腕に腕章をつける姿からは、離れた場所で暴虐を起こしているとは想像できない。
しかも彼女が暴虐を起こしている場は、一ヶ所ではない。彼女は並列的に同じことをもう一ヶ所でも行っている。
離れた場所の銃声が消えた。制圧完了したのだろう。
「《魔法使い》に対抗できるのは、《魔法使い》だけってのが定説です。対処法を知ってるのと、実戦で対処できるのは、全然違います」
そのタイミングで十路は報告する。疲れた様子も緊張感もなく、いつもの平坦で怠惰な風情で。
「船橋の制圧は終わりました」
ちなみに制圧の途中だが、大阪湾内で停船を指示したのも彼だ。陸地に近づけてシージャック犯の逃げ場を作るのも、事態を通報した海上保安庁の船と合流するにも都合が悪い。犯人たちが追い詰められたことで人質の命が危険になる可能性もなくはないが、自爆も辞さない狂信的組織とは違うので、《魔法使い》ならフォロー可能だと判断した。
それに最悪、海上ならば、被害は船一隻に留まる。
「こっちも後ろのレストランは終了。前のレストランは……いま終わりましたわ」
「さすが。早いですね」
「つか貴方、本当に消火器での制圧しましたの?」
「そうですけど?」
「そっちの方が『さすが』ですわよ……実情知らずに言葉だけ聞けば、信じられねーっつーの」
常人の常識では、どちらも信じられない行為だが、ツッコめる普通の感性の持ち主は、残念ながらこの場にいない。
「これで船橋とB甲板の連中は、とっ捕まえましたわね」
「C甲板はイクセスが制圧したようです」
「あとは木次さんですわね」
「イクセスが合流したって、無線入りませんでした?」
耳につけた無線機を指で叩いて示しながら、十路は移動する。コゼットもその背中を追いかけてくる。
「じゃ、合流して――」
先ほどまで下の階層から銃声が聞こえていたが、それも聞こえなくなった。ひとまず片付いたのだろうと、自然と緊張の糸が緩む。
その矢先、轟音と共に船が不自然に揺れた。
「……?」
「今のは?」
ふたりは立ち止まり、再び緊張を取り戻して顔を見合わせた。
「堤さんが外に吹っ飛ばした、ローデリック・セリグマンって《魔法使い》?」
《魔法使いの杖》と接続し脳内センサーを発揮させているコゼットが、そのような言い方をするなら、《魔法》の発動を感知していないことに他ならない。
「座礁か他の船と衝突……? でもさっき、船橋でそんな雰囲気なかったですけど」
陸上の交通事故ほど突発的事態にならない海上で、そんな予兆があったら、船員たちはもっと危機感を持っていそうなものだと思うが、十路も船は素人なのでわからない。
ふたりとも予想が外れだと、無線機ががなり立てる。《魔法》で同じ周波数帯無線を聞いているため、コゼットも顔を盛大に歪める。
【トージ! 今すぐC甲板に来てください! ジュリが――!】
冷静な印象のあるイクセスの慌てた声に、無表情の多い十路が顔色を変えた。
「あ、ちょっと!? どうしましたのよ!?」
コゼットへの説明の時間も惜しんで、十路は駆け、階段を使わずに吹き抜けを飛び降りる。
階段の中ほどで、落下の衝撃を膝を曲げて吸収して着地し、振り返って見た光景に息を呑む。
「ヤバ……!」
真っ先に認識したのは、学生服の背中だった。その足元には外国人の少年が尻餅を突き、恐怖を浮かべて見上げている。
恐怖の源は間違いなく、少女が細腕一本でシージャック犯であろう男の首を掴んで宙吊りにし、壁にめり込ませていることだ。先ほどの轟音と衝撃は、男を叩きつけた時のもか。
「きす――ぐっ!?」
駆け寄ろうとしたが、当の樹里から阻まれる。顔の穴という穴から血を噴いてぐったりした男を、やはり腕一本で投げつけられた。
空間制御ボックスを手放して、男の体を床に叩き落とすようにいなす。幸いにもその隙を突く追撃はなかった。
「ふー……! ふー……!」
「完全にキレてるな……」
振り向いた樹里は、子犬のような少女ではなかった。
笑い方が控えめのため、普段は印象に残らない大きめの犬歯が、呼吸を荒くさせて剥き出した今では、獲物の喉笛を食い破る牙にしか見えない。
血走って据わった目は、瞳孔が異様に収縮している。日本人ならばごく普通の濃褐色の瞳が琥珀色に染まり、狂犬じみた目に変化している。
「いいか……木次。落ち着け?」
左手を突き出してしながら、右手は装備ベルトを外して完全無防備になる。
今の樹里は危険だ。敵と味方の区別がついていないどころか、正気を失っている。なのに敵意には敏感で、不用意に動くと反応してくる。
こうなった彼女を見たのは、十路も一度きりだが、危なさは思い知った。
ここで暴れさせれば、船を沈没させ、乗員を皆殺しにする可能性もある。
「なにもしない……近づくぞ?」
害意がないことをアピールしつつ、十路はジリジリと距離を詰める。
樹里は喉で唸りながらも、特に反応しない。
気分は野性のクマとの遭遇だった。いや、それだと下がればいいだけなので、野犬の捕獲が近いか。
やがて、触れる距離まで近づけた。
「木次。俺がわかるか?」
ぽふっと彼女のミディアムボブに手を乗せ、顔を覗き込む。
「…………? つつみ、先輩……?」
吐息のかかる至近距離で呼びかけられ、野性を宿していた樹里の瞳が、徐々に理性に染まる。物理的に虹彩の色が変化し、黒瞳に戻る。
「え!?」
周囲を見渡し、まだ硬直するレオ、人型に破壊された壁、力なく倒れる男を見て、状況を理解した。
「え、と……もしかして、また私、やっちゃいました……?」
「みたいだ。なにがあったかは俺も知らんけど」
自然と十路の口から、安堵のため息が漏れた。
【これがジュリの……アレなのですね】
「あぁ。そっか。イクセスは知ってても、見るの初めてなのか」
落とした装備ベルトと空間制御コンテナを拾い上げながら、階段を這い上がってきたオートバイには軽く返す。
殺意と銃を持ったシージャック犯よりも、正気を失った樹里のほうが、何倍も緊張した。解き放たれ、普段よりも幾分舌が軽く回る。
「お前が支援部の備品なの、キレた木次の対処も含まれてるんじゃないのか? 次から頼むぞ」
【いや、間違いではないけど、間違いというか……トージみたいな対処、どう考えても無理なんですけど……】
機会もなかったので情報共有できないが、詳しい話は今はできない。
「一体なんでしたの……?」
コゼットが追いついて来たから。
不審に思っているのは間違いないが、決定的な場面は見られていないから、まだ誤魔化しは効く。
「木次がミスしただけです」
「ミスって……この状況、どう考えてもやり過ぎでしょう? ちったぁ治療しとかねーと、死ぬんじゃねーです?」
嘘ではない嘘を気にした様子もなく、コゼットは樹里に、彼女の空間制御コンテナを差し出す。
意を汲んで《魔法使いの杖》を取り出し、男の治療を開始する。一見死体と区別はつかないが、一応まだ息はあるらしい。
(そっちは木次に任せりゃいいとして……問題はこっちか)
倒れていた別の男たちはコゼットが結束バンドで拘束しているので、十路は装備を再び装着しながら、床を見渡す。
壊れた赤い携帯電話と、ヘルメットを被ったマネキンの首、銃身がへし折れた拳銃。
加えて、腰が抜けたのか動く方法を忘れたのか、まだ尻餅をついたままの少年――レオナルド・ラクルス。
やはり決定的ではないにせよ、彼は目の当たりにしたはずだ。
銃ごと持つ手を握り潰し、ネックハンギングツリーで振り回した、女子高生の姿をした『化け物』の姿を。
樹里も彼の恐怖に気付いて、シージャック犯の治療しつつも、チラチラと目を合わせないように気にしている。
(どうしたもんか……?)
十路が対処に頭を悩ませ、首筋を撫でていると、治療も拘束も終わった。
【トージ、これからの作戦行動は?】
「全員が合流した直後になんだけど、ここから先は別行動だ。無線回線を常にオープンで」
樹里とコゼットも立ち上がり、イクセスに同調するように見てくるので、十路は頭を切り替えて矢継ぎ早に指示を出す。
事態はまだ終わっていない。
「木次と部長は下の階層の制圧を。船の中で派手に《魔法》をブッ離さないよう注意。注目されたくなかったら顔を隠すこと。それが終わったら船内のチェック。爆発物が持ち込まれてる可能性があるから、それを重点的に」
「堤先輩はどうするんですか? それとイクセスも」
「俺は――」
丁度その時。エントランスと船外を繋ぐ扉が、外側から破られた。
「アイツの相手をする」
陽は水平線に沈み、夜の帳に消える残光を背に受けて立つのは、大剣を持つ長身の外国人――ローデリック・セリグマンだった。一度海に落ちたことを証明するように、仕立てのいいスーツはずぶ濡れで、髪は撫でつけられている。
「Fuck off……!(ふざけた真似をしてくれたな!)」
肩に刺さった棒手裏剣は引き抜かれ、応急処置が施されているが、いまだ出血は止まっていない。しかも消火器で撃たれた胸も痛むらしく、手で押さえている。
普通そんな体で動こうとは思わないだろう。しかし痛みを鈍くさせるほど、小癪な真似をした野良犬に、ワニは怒り心頭らしい。サングラスを失ったむき出しの瞳は、苛立ちの炎がくすぶっている。
消火器で吹っ飛ばして終わりになることを期待していたが、同時にこうなる予想もしていたので、十路に失望も意外もない。
「正規軍の《魔法使い》を、堤さんおひとりで相手するつもりですの……?」
コゼットの確認は、不安からではなさそうだから、部長の責任感だからだろうか。
「アイツは装備からして白兵戦メイン。遠距離メインの部長じゃ相性が悪いし、木次の腕前じゃ荷が重い。全員で当たると確実に被害が拡大。他の連中の確保も急ぎたい。あとアイツがまず用事があるのは、ふざけた真似した俺」
十路にすれば最良の選択をしたにすぎない。しかし樹里もコゼットも『ハイそうですか』と納得した顔色ではない。特に樹里など、なぜかどんどん機嫌が悪くなっている。
後が怖い気がしないでもないが、意見を引っ込める気はない。
「俺が《魔法》を使えなくても、なんとかできる範囲だ」
ローデリックの眉が怪訝そうに上がる。侮辱とも取れる内容だが、それより疑問に関心が勝ったか。
「《魔法》が使えないだと……?」
「まだ秘密情報部も政府通信本部も国防情報参謀部も掴んでないか」
十路が転入して、一月も経っていない。いくら《魔法使い》の動向を調査しているとはいえ、各国の情報機関が詳細を掴むのは、もう少し先か。
「陸自の独立強襲機甲隊員・堤十路は、作戦中に殉職した。同姓同名の別人が神戸で学生やってる。『出来損ない』に相応しいだろ?」
「……?」
片眉の角度が険しくなる。真意を図りかねている。
いくらでも深読みすればいいと、それ以上ローデリックに構わず、十路は彼の登場で変更となった指示を出す。
「部長、仕事追加。乗客を避難させて、どこかのホールを空けてください」
【私はどうしましょう?】
「イクセスには三つ頼みたい。まずはホールを空けるのに部長と協力してくれ。急ぎだ。できれば一八〇秒以内」
完全にはローデリックから視線を外さないまま、十路は振り返る。
「それからその子を守って、俺の戦闘を観戦させてくれ」
彼の視線の先は、ようやく立ち上がろうとしていたレオだった。
突然自分を話題にされて、子供らしいキョトンとした顔を作る。
「ふぇ? 先輩……? どうしてレオくんを巻き込むんですか……?」
「悪いが、詳しい説明は後だ」
【トージ。もうひとつの頼みごとは?】
「それも後だ」
樹里の質問もイクセスの問いも、後回しにする。敵が目の前にいる以上、時間がないのもあるが、それ以上にここでは明かせない。
「ここは俺に任せて、行け」
その一言に、樹里とコゼットが顔色を変えた。
「それ言っちゃダメです!?」
「貴方……死亡フラグ立てましたわよ……?」
「あ」
この場面にはピッタリの、しかし最高に空気を読んでいない言葉だった。自爆して敵と相打ちになりそうで。
自分のせいで締まらない空気になったので、バツの悪い顔で十路は手を振る。
「あー……まぁ、うん。も、なんでもいいんで、行ってください……ちゃんとフラグはへし折るんで」
少し迷ったようだが、コゼットは頷く。床に転がるマネキンの首に装飾杖の飾りを引っ掛け、ラクロスのプレーのように十路へパスする。
「木次さん、行きますわよ」
その意を汲んだ十路が、オートバイに跨るマネキンに頭を乗せたところに、コゼットの《魔法》が飛んで接合する。これで《バーゲスト》単体で人前に出ても支障はなくなった。
「ふぇ!? ちょ――!? 部長!?」
そして樹里の戸惑いに構うことなく、コゼットは行儀悪く階段の手すりを滑り降りる。
「あぁもう! さっさと方を付けてきます!」
樹里も迷いを吹っ切って、階段を駆け降りた。
【失礼】
「わ――!?」
《バーゲスト》が急発進し、ほとんど倒れながら横にスライドし、レオの足を払う。
【私に掴まりなさい】
「というか、誰ですか!?」
少年をリアシートに引っ掛けるように乗せて持ち直し、そのまま廊下を走り去った。
バラバラだった三人と一台は、各々の役割をこなすために、再び別行動を始める。
「さて。待たせて悪かったな?」
彼女たちを見送って、十路は片手に傷だらけの空間制御コンテナを提げ、もう片方の手で腰から短剣を引き抜く。死亡フラグ成立に緩んだ気持ちは、すでに入れ替えている。
「いくら《騎士》でも、まさか《魔法》が使えないのに、勝つつもりか?」
「あぁ。もちろん」
十路は不敵に薄く笑う。いつもやる気なさげに細めた目に力が入り、冷たく鋭敏な獣の光を宿る。
「そっちの得物はオーバーテクノロジー」
ローデリックが持つ得物は、中世の武器の形をしているが、電子機器だ。
最先端を越える次世代技術を用いて作られたそれは、大剣として使えるだけでない。大気の圧縮冷却を銃として。熱の急変化を爆弾として。《魔法》という科学で、あらゆる攻撃手段を発動できる兵器となる。
「こっちの得物はローテクノロジー」
十路の短剣は、刃物用鋼材とチタンの圧着鋼に、超硬合金を溶着しただけのもの。また腰のポーチに入れた棒手裏剣は、棒を削った即席の武器でしかない。空間制御コンテナに入れた改造消火器は少々複雑だが、仕組みは単純だ。
更にゲームなどとは違い、《魔法》を持つ者と持たない者の能力差は、疲労と詠唱時間で拮抗していない。絶大な効果をもたらす術式をミリ秒で、電力の消費だけで実行できるのだから、《魔法使い》の戦闘能力は圧倒的となる。
だから《魔法使い》の相手は《魔法使い》にしか務まらない。それは次世代軍事学の常識だ。
しかも《魔法使い》といえど、《魔法使いの杖》を持っていないならば、普通の人間と変わらない。
十路とローデリックの間には、竹槍で爆撃機に挑むくらい無謀な戦力差がある。
「どっちが強いか、試してみるか?」
なのに十路は挑発した。




