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文明退化~ほぼN家の約1日~  作者: 如月ふたば


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the☆サバイバル

N「まだ家ロボの機嫌直ってないか。仕方ない仙人の家に行くぞ」


こうしてN家の面々は「仙人」の家に向かうことにした。


仙人、彼はロボット時代に「それっぽい」ことを言い続け尊敬と嘲りの両方を受けていた人物である。



子「ねぇ、パパ。この道なんか寒い」


N「外の気温設定もロボの不機嫌のせいで上手く働いていないのかもな」


妻「良かった。この新しいニットのワンピース着てきて」

くるりとワンピース姿で翻る。


子「ママ可愛い、似合ってる」


N家「キャッキャウフフ」

仙人の家に着いた3人。



仙人「N氏よ、久しぶりじゃな。して、コヤツのことかの」

仙人は彼の家ロボを指さす。


N「そうなんです。是非ともお知恵をお借りしたく……」N氏の、言葉を遮り彼の子が騒ぐ。


子「寒いし、喉もかわいた。お部屋あっためてー」


仙人「黙らっしゃい。これはロボ達の反乱じゃ、つまり我々人類の危機なのじゃぞ」


N「では、どうしたら良いのでしょうか。我が家のロボには古の作法のばんばんは致しました。しかし」


仙人「じゃろうな。こういう時こそ、人々の知恵を絞るんじゃ」


N「もしや、電気を通せばロボたちが」


仙人「良いところを付いたのぉ。しかし、電気は何処じゃ」

N「私が起こしてみましょう。ちょっと失礼」


N氏は仙人の家にある大きな盆栽の枝をボキッと折り、彼家の床板に擦り付けた。


妻「あなた、何を仙人様のお家で……あ、煙?」


仙人「それは電気ではのうて、火じゃな。ひっひっひ」


子「そういうダジャレいいからさ、っていうか電気は?」


仙人「では、その方。電気とはなんじゃ」


子「わかんない」


妻「で、でも火力発電というものがありましたでしょう」


N「そうそう、電気のための前段階だよ」


子「ふーん、じゃあパパのお手伝いで木をすりすりしてたせいで汗かいちゃった。帰ってお風呂入りたーい」


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― 新着の感想 ―
恐ろしい程に…退化してやがるっ。 でも、原始人に比べればまともな狩の仕方を知らない現代人も同じようなものかも。
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