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特殊ギフト「亜空間ホテル」で異世界をのんびり探索しよう《本編完結済/書籍化》  作者: 風と空
第一章 セクトの街編

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商業ギルド上層部を歓待します 其の参

ちょっと短めですf^_^;

 カポーン……


 「いい湯ですねぇ」

 「ああ、全く」

 「身体から疲れが抜けていきます」

 

  ベックさんもビルさんもジョンさんもいい感じで、お風呂という沼にハマっていってますねぇ。抜け出せませんよ、これは。


 え?新たなメンバーは?って?


 皆さんの到着は明日らしいですよ。ええ、まだ商業ギルドメンバーを歓待している最中ですから。


 ****************


 驚き発言の食事後は、エグゼクティブフロアに食後の散歩がてら見学へ。


 まぁでも皆さんの予想通り……


 「なんだ!この動く箱は!」と驚くベックさん。「この街は上からこんなふうに見えるんだね」と馴染むビルさん。「うう、なんか気分が……」と上に上がる感覚に酔っているジョンさんという感じで賑やかです。あ、ジョンさん、すぐ着きますから頑張って。


 ポーン……と3階に着き、エレベーターの扉が開くと「「「おおお!!」」」と3人とも歓声を上げます。ジョンさんの酔いも吹き飛んだみたいですね。

 

 「ようこそグランデホテルエグゼクティブスイートへ。このフロアのコンシェルジュ、グランJr.でございます。お気軽にジュニアとお呼び下さいませ」


 ジュニアの挨拶で迎えられた3人は、早速それぞれ内装チェックに入ります。


 「このシャンデリアはなんて斬新なんだ。まるで木々の間から差し込む光の様だ」とベックさんの感想に対して「仰る通りで御座います。作品名「木漏れ日の光」でございます」とジュニアが補足します。


 「このソファーってまさか!」とジョンさんが驚きと共に手触りを確かめている様子に、「其方はドルトン工房からお取り寄せ致しました最高級品でございます」とすかさずジュニアの説明が入ります。「やはり!あの気難しい職人が良く動きましたね!動くまでが大変ですが、作品は一級品なんですよ、あの方……」と更に驚いていますねぇ。


 「絨毯から装飾品までセンスのある配置。それでいてなんとも落ち着く雰囲気とは……」こちらはビルさん。やはりお客様目線で物事を見ていますね。勿論ここでも「このフロアのコンセプトは「癒し」と「高級感」でございます。細部に至るまでお客様をおもてなしする為に尽力しております」とジュニア。


 やっぱり商業ギルドメンバーは感想が違いますねぇ。面白いです。まぁでものんびりマイペースな人もいますけどね。


 「ここで驚いてちゃ駄目だよ〜。ほらこっちの部屋に来てご覧よ」とサムさんがみんなを呼びます。


 部屋に入ったメンバーはインテリアや絨毯、設備に驚愕。それはもう説明攻めに合いました。サムさん手伝って下さいよ。あ、それはエヴァンスの赤ワイン!ワインセラーのものは有料ですよ!「大丈夫!ジュニア君に払ってるよ」っていつの間に……


 僕もエアもジュニアも3人に捕まり、しばらくして細部まで見た3人はそれはもう興奮してましたねぇ。


 「こんなに希少品が集まる部屋があるとは!」とウェルカムワインをしっかり味わうベックさんに、「一度横になってみたかったんです」と「アッカド」産のベッドに横になるビルさん。「まさかこの様なもてなし方があるとは……」とTVに釘付けジョンさん。


 そうそうTVといえばチャンネル数が増えたんです。1番はグランによる館内設備の紹介。2番はキイによる漫画喫茶の本のおすすめと今日のピックアップ。ライ君達が好きなアニメもここです。3番がビニーによる新入荷商品と今月の特集紹介。4番がファイによる亜空間ニュース。当然この3人の入館もニュースになってました。そして高視聴率「今日のライ君リルちゃん」、僕もチェックしてますよ。


 そして5番がティモ。今日のビュッフェのメイン紹介に、料理番組。時々楽しそうにキイと料理対決してますね。6番がジュニア。旅番組の様にこの宿の効果的な利用法を何通りもご紹介しています。時折他の番組のCMが流れるのも特徴です。7番がレン。レンタカーの紹介と今月の注目車と題して、細部に至るまで細かく紹介しています。車好きにはたまらない番組ですね。ボルクさん良く見ている様です。


 番組表まであるんですよ……君達遊んでますよねぇ。それにしても増えましたねぇ。今後まだAI増える予定がありますから、番組もまだまだ増えるでしょうね。


 そして興奮した3人とサムさんと僕が次に向かうのは……


 「アレ?トシヤ君。こんな施設あったかい?」

 「ふふふ、実はさっき設置したばかりなんですよ」


 扉を開けると、階段状に設置されたゆったりとしたリクライニングチェアが12席。少し離れた正面には大型のモニター。左右に設置された音響設備。皆さんわかりましたでしょう。


 「エアに頼んで、ミニ映画館[大型モニター、座席完備、空調、防音、防臭設備完備]MP65,000 を設置してもらっていたんです。興奮した後はゆったりと映画でも見て頂きたいと思いましてね」


 そうなんです。二階会議室と漫画喫茶の間に出来た豪華な扉の部屋はミニ映画館。でも映画を知らない皆さんからは「エイガとは?」「何かを座って見るんですか?」「王都で流行りの演劇ですか?」と質問が飛びます。おや演劇あるんですかと僕も驚きましたが、そんな皆さんにエアから説明をして貰い、まずは物は試しで観てもらう事に。


 観るのは不朽の名作「タイタ◯ック」。時代背景も似てるし、いいかなぁと選んでみたものです。さて、大画面大迫力のモニターであの名作を見た後の商業ギルドの皆さんは想像つきますか?


 「なんて……なんて心に訴えかけるんだい……」涙がとまらず両手で顔を覆うサムさん。「素晴らしい!なんて素晴らしいんだ!」と涙を流しながら立ち上がって拍手をするベックさん。「最後に演奏家達が出てきた時にはもう駄目で……」「あの最後まで演奏を続ける気高い精神はもう……」と涙ながらに熱く語り合うジョンさんに、ビルさん。わかります!僕も久しぶりに見て涙が止まりませんし。


 とこんな感じでしばらくその場で語り合いました。この場にパンフレットやグッズが有れば売れていただろうなぁ、と思うくらいでしたね。サムさんや他の皆さんの要望でしばらくこのミニ映画館でのロングラン作品になりました。好きな映画って何度も見たくなりますからね。


 そしてようやく大浴場へと辿り着きます。ここでは皆さん素直に入ってくれましたね。勿論「素晴らしい設備だ」「こんなにふんだんにお湯を使えるなんて!」「ここは……?凄く暑い!!」と色んな反応ありましたよ。


 で、堪能して大浴槽でまったり入る男5人。今ココです。


 「いやぁ、こんなに満足したのは初めてですな」


 顔をバシャバシャ洗うベックさん。


 「こんなにゆったりとした時間の使い方も初めてですよ」


 と頭にタオルを乗せているビルさん。


 「生きるのに必死なだけでは気付かない贅沢感ですね」


 湯船の中で足と腕を伸ばすジョンさん。


 「そうだろう!そうだろう!」と自慢気なサムさんと同様僕もみんなが満足してくれて本当に満足です。

 

 「僕はこの国の人達に命の洗濯も提示したいんです。働くことは尊いです。でも生きるってそれだけじゃない、それが僕の持論なんですよ」とポロッと出た僕の言葉に顔を見合わせる四人。


 「このホテルに来た人達は、心から楽しんで帰って行く事だろうね」

 「ベックが言う様に現に僕楽しんでるしね!」

 「ギルド長はもう少し控えてもよろしいかと。でもそうする為には人々の心に余裕が生まれなければならない」

 「ジョンの言う通り。まずは経済の活性化が先でしょう。でもその起爆剤がここにはある。本当に実感しましたよ」


 ビルさんの言葉に最後に言葉を纏めたのはサムさん。


 「商業ギルドセクト支部は全面的に亜空間グランデホテルのバックアップに動くと言う事で良いかい、みんな?」

 

 サムさんの言葉ににっこり笑って「当然です」「勿論です」「異議なし」と即答する3人。これには僕もほっとして改めてサムさんに「よろしくお願いします」と手を伸ばします。サムさんも握手をしながら「こちらこそ宜しくね」とようやくはっきり断言してくれました。


 握手をしている僕らの手の上に、ベックさん、ビルさん、ジョンさんも手を乗せてきます。「長い付き合いを頼みますよ」とベックさん。「割引料金期待してます」とジョンさん。「受付嬢問題に協力も頼むよ」とビルさん。


 任せて下さい!出来ることは頑張りますよ!


 と結束が固まった瞬間でした。


 ……裸じゃなければもっと決まっていたでしょうねぇ。

ユニークアクセス数が130,000人超えていました!こんなにも見てくれていたんですね∑(゜Д゜)


アクセスありがとうございます♪いつも励みと力をもらっています。誤字報告をもらえる事に安心感と感謝の気持ちをお伝えさせて下さい。やはり作品は皆さんの協力があって出来上がっていきます。執筆中は一人でも思いは届くものですねぇ。明日も頑張りますよ〜(//∇//)

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