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特殊ギフト「亜空間ホテル」で異世界をのんびり探索しよう《本編完結済/書籍化》  作者: 風と空
第一章 セクトの街編

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遂に設置しました![出張扉]です

累計PVが710,000超えました!(//∇//)スゴイ!

 「またおなかいっぱいだね」「おなかポンポンなの」


 ビュッフェ美味しかったですからねぇ。目の前でお腹をポンポン叩く可愛いライ君リルちゃんに癒されている僕。休憩所で一休みしています。


 あの後、満足するまで食べたみんな。お皿の数もかなりの量でしたねぇ。で、お皿や洗い物とかはどうするのかと、ティモに聞いてみましたら、何とテーブルの天板が転移装置付きなんですって。汚れたままティモが洗い場と呼ぶ空間に移動。クリーンをかけて元の位置に自動収納される仕組みらしいですよ。


 これは世の中の母親が欲しがる機能ですねぇ。猫の手も借りたいほど毎日家事に勤しむお母様方、お疲れ様です。じいちゃんも言ってましたから。「女は労ってやるもんだ」って。ばあちゃんいつも笑顔だった秘訣ですかね。


 あ、すいません、話を戻しますね。みんなは食べた後、それぞれお風呂に入ったり、漫画喫茶にいったり、マッサージチェアに座ったり、食後の休息をとっています。リーヤとエルさんは宿の仕込みに向かいましたね。


 面白いのが口論していた二人。「あの味を出してみたい」と言うディーノさんに「お!丁度良い。お前も手伝え」と調理場に連れて行くヴァントさん。今ごろ仲良く口論しながら味の研究しているでしょうね。キイもですが、ティモも手伝うみたいですし。なんか凄いの出来そうで、楽しみですね。


 おや、サーシャさん案内のもと、ゆっくり館内見学して来る予定の3人がこっちに向かって歩いて来ます。


 「あれ?皆さんもう見学終わりですか?」

 「いや、トシヤ君に話したい事があってね」


 サムさんはそう言って僕の隣りに腰掛けます。それを見たライ君リルちゃんは「よいしょ、よいしょ」と椅子を降りて、「あのね。ミックにいちゃのところにいってくるの」「リルもいってくるね」とお手手を繋いで二階へ向かいました。


 なんて素晴らしいお子様達なんでしょう。自分達から席を譲りましたよ!


 「おや、気を使わせてしまいましたか。それにしても良い子達ですね」とダニエルさん。「そうでしょう、そうでしょう」と誇らし気な僕に「トシヤさん、顔が緩んでますよ」とレノさん。親御さん達のうちの子自慢したい気持ちが分かりましたね。


 「いや、失礼しました。それで、僕に話ってなんでしょう?」


 僕の質問に、席についたダニエルさんが話し始めます。


 「トシヤさん。私共に料理を教えて頂けないでしょうか?感服致しました!特にクオーク産の海老の姿焼きに使っておりましたソース!海老の甘味と食感を引き立て、尚且つ旨味を増幅するあの濃厚で後を引くあの味に!あれがウチの宿でもできる様になるのならいくらでも頭を下げましょう。お願い致します」


 ダニエルさんが僕に頭を下げて頼み込んできます。うわぁ!そんな頭を下げないで下さいよ!これ元々僕の計画の為なんですから。


 「わわ!ダニエルさん、頭を上げて下さい!大丈夫ですよ、元々そのつもりでしたし!」

 「ええ、そうだとしてもソースは料理人の命とも言います。それを教えて下さる方に頭を下げずに教わる事はできませんから」


 にっこりと笑ってお礼を伝えてくれるダニエルさん。高級宿のご主人でしょうに、驕る事はないのですね。素晴らしい。


 「それでね、トシヤ君。商業ギルドも関係してくるんだ。ギルド職員を連れて来るにしても、ダニエル君達の料理人が通うにしても木陰の宿に集まるとなると、街のみんなが不思議に思うだろう?」


 サムさんが言う様に、確かに目立ちますねぇ。まだ準備段階ですからここの存在が明らかになるには時期が早いですし。


 「それで提案なんだけどね。先に商業ギルドに[出張扉]を設置しないかい?グラン君にも相談したんだけど、僕らギルドが持っている魔石で開通しそうだし」


 ええ![出張扉]は魔石100,000個分ですよ!?驚く僕にレノさんが補足します。


 「既にギルドの方で一室準備はしています。トシヤさんもご存知の二階商談ルームの大部屋一室を、専用入り口にしたいと考えています」

 「どうだろう?とりあえず当分はそこを起点とするのは?」


 サムさん達の提案はいわば僕の為ですからねぇ。それに元々商業ギルドには置くつもりでしたし、異論はありません。


 「魔石があるのなら、そちらを優先しましょう!今からでも大丈夫ですよ」


 僕の言葉に「よし!こういうのは素早く動いた方がいいからね」とサムさん。早速動き出す僕ら。あ、でもその前に……


 「グラン、今日の護衛のクライムを呼び出して貰って良いですか?」「畏まりました」


 そして館内放送で集まった「クライム」メンバー。「今いいところだったんだぞ」と恨めしそうに言うザックさんに「丁度、杜氏との問題が解決するところだった」とボソッというガレムさん。「風呂に入ろうと思ってたのに」というレイナさんに、「お肌のケアしていたところだったのよぉ」とティアさん。…… 皆さん僕の護衛ですよね?


 それでも僕を優先して集まってくれたメンバーに、商業ギルドに向かう事を伝えます。またすぐ戻って来れそうな話を聞いて「よし行こう!」「さっさと設置しちゃいましょ」と乗り気なクライムメンバー。これには僕も苦笑いです。まぁ気持ちわかりますしね。


 そしてまぁ、このメンバーが揃って歩いて移動するとどうなるか……


 「お!ギルド長。珍しく歩きかい?」「レノさん……相変わらずお綺麗だ」「クライムメンバーが揃ってるぞ!」「オーク狩りの事聞かせろよザック!」「ガレムさんカッコイイよなぁ」「レイナちゃん、今日は甘いプランツ入っているよ!」「なんだ?ティアさんの肌が輝いている……?」「おや、ダニエルさん。また今度泊まりに行かせて頂きますぞ」


 こうなりますよねぇ。まぁ、屋台から、冒険者から、宿のご主人から、商人さんから声をかけられる事かけられる事。


 そんな中僕の事は気にしないで下さいね、と歩いて行く僕。まぁクライムメンバーが僕の周りを固めてますから、そうもいかないんですけど。いやぁ居づらかったです。


 なんとか商業ギルドにつき、設置部屋に通されてホッとする僕。みんなは平然としているんですよねぇ。慣れないといけません。「ちょっと待っててね。魔石持って来るよ」と気軽に言って帰って来た時のサムさんの袋の大きさが……


 「さ、サムさん?一体何の魔石ですか?」

 「あ、これ?アイスドラゴンの魔石」

 「は?」


 ドラゴンですよ!ドラゴン!やっぱりいるんですねぇ。と言うか頭一つ分くらいありそうです。


 「これでも中くらいだったらしいよ。ねぇ、レイナ」

 「なんだ、商業ギルドで買ってたのか。この魔石」


 はい?「クライム」ですか?討伐したのは。え?Aランク5パーティで討伐したって?「テラ」も勿論入っているみたいですけど、他の3パーティは辺境ギルド所属?何にしても凄い!


 「まぁまぁ、その話は後で聞けばいいから。さ、エア君この魔石を取り込んでくれるかい?」とサムさん。うわぁ、後でゆっくり聞かせて下さいね、皆さん。エアにトランクルームに入れる様に頼み「畏まりました」と言って取り込んだエアの次の言葉にも驚きました。

 

 「この魔石はAランクの魔石1,000個分に相当致します。現在所持している魔石も合わせますと、魔石総数は1,030,350個相当でございます」


 うわぁ!凄い!これ貰いすぎですよ!


 「うん、いい数だね。トシヤ君これで各商業ギルドを繋げる事ができそうかい?」


 成る程。サムさんは僕が提案した物流の安全性を優先したいんですね。


 「勿論です!ですが、サムさん。200,000個相当程お借りして宜しいですか?「木陰の宿」と「グラレージュ」にも設置させて頂きたいので」


 この一つの宿と一つの店にも、約束を果たさないといけませんからね。


 「返してくれるならいいよ〜。と言うか投資した様なものだし。こちらが指定する箇所のギルドに設置してくれたら、使っていいよ」


 何とも太っ腹なサムさん。サムさんのご好意に甘えさせて頂きますね。では、まずは此処に設置してみましょうか。

 

 「エア、この部屋に[出張扉]の設置をお願いします」

 「畏まりました。100,000個魔石を消費して、[出張扉]の設置を致します」


 エアの言葉の後にスウッと現れた[出張扉]。扉はいつもの正面扉と同じ鏡開きの扉ですが、大きさはこちらが小さめ。人二人同時に入れるくらいでしょうか?そしてその隣りにスウッと出て来た長方形のボックス。エアが説明を始めます。


 「[出張扉]設置完了致しました。この扉は宿泊パスポート、入浴パスポート、通行パスポート所持者のみご利用できます。扉はパスポートを発行した者のみに見えて触れる事ができます。隣りにあるボックスは通行パスポートのみ発行できる発券機でございます。ご利用料金は一日300ディア(オーナーのみ無料発行可能)、月間7,000ディア(オーナーのみ無料発行可能)、年間30,000ディア(MP3)で御座います。

 まずは、パスポートをお持ちの皆様。扉にあります黒い認証機にパスポートをかざしてお入り下さいませ」


 エアが言う様に観音扉の両方に認証機が付いています。あ、僕はオーナーですから関係なく通れますよ。という事で、まずは僕から通ると……そこは完全なる個室でした。会議室くらいの大きさですね。


 そして右側の壁に扉が設置されています。この扉にも認証機が設置されていますね。扉には[亜空間グランデホテル]と言うプレートがあります。あそこが館内に入る扉なんですね。


 入って来た扉をみると[商業ギルドセクト支部]と言うプレートが上についていました。プレートには青のダイヤの形の石が付いていますね。なんでしょう、アレ?と不思議に思いつつも、全員入って来たところでエアがまた説明を始めます。


 「こちらは亜空間通行の為だけの空間となっております。青いダイヤの石がついたプレートの扉のみ、通行パスポートをお持ちのお客様がお好きな扉へと移動できます。ついていない扉に関しましては入室した扉のみ退室可能となります。いずれも認証機にパスポートをかざす事によって鍵が開きますので、ご利用の際はお忘れのない様お願い致します」


 僕以外の人達は制限があるんですね。ん?そういえば……


 「エア、通行パスポートでホテルに入館できるんですか?」

 「いいえ。あくまでも通行のみで御座います。あちらの当ホテルに入る為には入館登録が必要で御座います。現在権限を渡しているのは、サム様、リーヤ様、ブルーム様、護衛メンバーの各リーダーで御座います。どなたかから入館登録して頂かない限り入る事は出来かねます」


 成る程。ホテルとはいえウチは会員制を取りますからね。


 「またこの通路の管理は「グラン」で御座います。グランに追加されたアプリを開示致します」


 【亜空間グランデホテル フロント】


  【宿泊者登録】

  【宿泊状況】

  【大浴場利用者登録】

  【大浴場利用状況】

  【大浴場・脱衣場管理】

  【フロントスタッフ登録】

  【大浴場スタッフ登録】

  【備品発注】

  【お土産コーナー】

  【亜空間通路(ターミナル)管理】←NEW!

  【亜空間通路(ターミナル)設備】←NEW!


 これはまた面白そうなものがきましたね。ってあれ?なんか二人足りませんねぇ。


 「あの、レイナさん。ザックさんとガレムさんは?」

 「ああ、亜空間に入ったら大丈夫だからな」

 「さっさとあの扉からホテルに帰って行ったわよ。まぁ、あの二人にしてはもったほうよ」


 苦笑いするレイナさんに呆れるティアさん。ああ(察し)、納得です。そんな僕らを見ていたサムさん。「トシヤ君!気になるから早く確認してくれないかい?」とワクワクしている様子。「まだ何か施設が出来るのですか?」と尋ねるレノさんに、ダニエルさんは笑顔で通常通り。


 あ、そうですね。

 では確認しましょうか。

 

╰(*´︶`*)╯♡ 総合評価が11,000ptに!嬉しいよぉ!


アクセスありがとうございます!皆さんからの励ましを力に書き続けています。誤字報告も感謝しかありません!ありがとうございます♪(*´꒳`*)また頑張りますね!


追伸:すみません!年間通行パスポートの金額を統一してませんでしたm(__)m改訂させて頂きました。ご迷惑をおかけしております( ̄▽ ̄;)申し訳ありません。

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