『 セツナとリヴァイルの攻防 』
三巻で没になったシーン、頁数の関係で入らなかった……。
色々想像して笑ってください。
* 場面は、セツナがリヴァイルに、
「サイラスさんに加護を与えてください」と、
頼み事をしているところ。
【サイラス】
今俺の目の前で、
よくわからない状態になっている二人をみている。
「私はやめろといっている」
「リヴァイルさんが、跪いて希えといいました」
跪こうとしているセツナと、
それをさせまいとしているリヴァイル様の攻防……。
アルトは我関せずで食事している。
自由人過ぎないか……?
「いい加減やめろ!」
「僕が頭をさげるだけで願いが叶うなら、
いくらでも頭をさげます。
それに、いつか冒険譚のこぼれ話として、
トゥーリに語れば笑って貰えるかもしれません」
「どう考えても、
私が妹に白い目で見られるだろうが!」
「トゥーリはそんなことはしませんよ。
せいぜい『仕方のないお兄さまね』ぐらいです」
「それはない!
お前は妹をわかっていない!
だから、やめろ!」
リヴァイル様から仕掛けた嫌がらせが、
逆転し今はセツナが優勢になってる。
二人のどうしようもない不毛な攻防に、
竜族の感情も俺達とそう変わらないのだと思った。
神の従にも……俺達と同じ感情があるのだと。
畏怖や敬意が消えることはないが、
それでも……普通に話をすることぐらいはできるような気がする。
視線を感じてそちらのほうを見ると、
アルトが俺を見て「ししょう、たのしそう」と尻尾を揺らした。
End
活動報告からの転記。





