表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/89

ウェルラントの秘密

 サーヴァレットで刺されて消えなかった?


 スバルの言葉に俺と親父は目を丸くし、ウェルラントはため息を吐いた。

「……残念ながら私は普通の人間だ。ただ少し特殊な術を受けているおかげで、サーヴァレットに抗える立場にある」

「サーヴァレットに抗える?」

 俺が訊ねると、彼は小さくひとつ頷いた。


「サーヴァレットが魂のエネルギーを食らう話は今した通りだ。しかし、魂が無ければ食らわれることはない。……つまりそういうことだ」

「お前は魂が無い存在だっていうことです?」

 スバルが目を瞬く。


「ここに無い、身体の中にない、ということだ。私の魂は別の場所にある。肉体から離れた魂は傷付くことがなく、身体へのダメージの影響を受けつけない。逆に身体は魂に干渉されているから、怪我などの変化はすぐに修正されて正常な状態に戻される。当然死ぬこともない」

 そう言えば昼間に腕から流血していたのに、ウェルラントはすでに包帯をしていない。傷も見当たらない。


「……ウェルラントが不死身って言われるのは、そのせいだったのか」

「どうせ死なないなら、お前がメインで戦う方が早くないです?」

「できるならしている。しかし、私では何もできない。サーヴァレットには刺されても死なないというだけだし、再生師の力を得ることもできないのだ」


「だったら、その魂を別の場所に移すっていう術をターロイにも掛けたらいいんじゃないか?」

 横から親父が提案すると、彼はあっさり首を振った。


「残念だがそれはできない。この術には発動の条件があり、おまけに術の解除方法が未だに分かっていないんだ。……術などと言っているが、これを呪いだと言うものもいる」

 そう言ってウェルラントが眉間にしわを寄せる。彼自身、不死であることを疎んじているようだった。


「そもそも、アカツキの祠を早く開けたかったのも、前時代の書物などが出てくるのを期待したからだ。この術……コネクトは前時代にかなり研究されていたらしいからな。術を解くヒントがあるかもしれない」

 なるほど、だから俺が初めてミシガルを訪れた時、大金を払ってまで俺を祠に連れて行ったのか。



 ここまでお読み下さった方、ありがとうございます。

 さて、大変勝手ではございますが、この話は一度ここで切り上げさせて頂きます。


 設定や登場人物が多すぎて話が散漫になり、1章があと更に八十話くらい続きそうなので……。

 そんなわけで、設定や登場人物をざっくり削って練り直し、ここと別で同じ話を一から書き直したいと思います。ターロイの性格なども改変します。

 今までよりも話がサクサク進む予定(多分)。


 メインのタイトルは変わりません。副題は変えます。


 9/13から再連載を始めたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ