第44話 ダンジョン通行証
家に帰ると、俺はすぐに自室へと向かい、パソコンを開いてインターネットを開始した。
「ダンジョン通行証……っと」
早速、先ほど手に入れたダンジョン通行証なるアイテムについて検索してみる。
すると詳しい情報は何もなかったが、1件だけヒットがあった。
そのサイトを見てみると、それはオークションサイトで、そこにはダンジョン通行証という俺が持っているものと同じアイテムが売られていた。
その価格はオークションで上がりに上がっていて、ダンジョン通行証にはすでに5000万円以上の値がついていた。
「うおっ、すごいな」
俺以外にもこのアイテムを持っている人がいるという事実より、5000万円出してでも欲しいという人が沢山いることに、思わず驚きの声が出る。
ちなみにダンジョン通行証の説明欄には使用用途などは何も書かれてはいなかった。
俺もオークションサイトで売ってみようかな。
一瞬そう思うも、しかしオークションサイトなどでダンジョン内で手に入れたアイテムを売ることは、正直今の法律ではグレーゾーンなのだ。
だから、
「いや、やっぱ俺はやめとこう」
危ない橋は渡りたくはないので俺はパソコンを閉じた。
そして手の中のダンジョン通行証を眺める。
「結局、使い道はわからずじまいか……」
そうつぶやくが、ダンジョン通行証というからにはダンジョンに自由に入れる券みたいなものなのだろうと推測は出来る。
「うーん、もしかしてほかの人が所有しているダンジョンに勝手に入れるアイテムってことなのかな……?」
だとするとなかなか、というよりかなりすごいアイテムなのかもな。
なぜならこの世界中にある、数百、数千のダンジョンすべてに出入り自由ということなのだからな。
しかし、実際にそんなことしたら本当のダンジョン所有者と揉めることになりそうだ。
とはいえ、一度試してみたい気もする。
俺は白金の大迷宮しか知らないので、ほかのダンジョンがどうなっているのか、どういうモンスターが出て、どういうアイテムが手に入るのかも知りたい。
「となると気軽にそんなことを頼める相手は……」
俺は頭の中に、とある人物の顔を思い浮かべて、
「うん。やっぱり岸田さんくらいしかいないよな」
そう結論付けた。
岸田さんとは先日会ってから連絡は取っていない。
不意に《もしかしたらわたし、木崎さんのことを好きかもしれません》などと言われたから、変に意識してしまって、なんとなくこちらからは連絡しづらかったのだ。
でも岸田さんにしか、ダンジョンを貸してなんて頼めないし、それにずっともやもやした状態が続くのも精神衛生上よろしくない。
そこで俺は意を決して岸田さんに電話をかけてみることにした。
「ふぅ~……その前に、一旦風呂入るか」
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