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前世悪役令嬢。現代OLに転生して、幼馴染みの年下彼氏に溺愛されてます。  作者:


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第8話 運命の恋(笑)って、とっても可愛い。

 あんな騒ぎが起きたけれど、プロジェクトの進行の遅れは誤差範囲で進んでいる。

 あれから、早河チーフが、マメにプロジェクトチームの様子を見に来て、メンバー同士で諍いがないかという確認をしに、顔を出すようになった。

 メインの方がそろそろ大詰めに入って忙しいって言うのに、ほんとご愁傷さまです。


 それからメンバー内での交流が決まった。

 飲み会はコンプラのハラスメント行為に抵触することがあるから、空き時間を使っての雑談タイムを設けようってことになったのだ。


 まぁね、結局はさ、あの騒ぎで一番ダメージを受けたのは、私じゃなくって噂をばらまいていた方なんだけどね。

 ばらまかれた噂は、咲村こころたちのやっかみで、根も葉もないことは、プロジェクトメンバーはわかってる。

 社内の広瀬衛推しの女性社員たちが、噂を聞き齧って一部漏れてはいるけれど、そういう人たちと私の関わりってあんまりない。

 しかも、この件において、私は完全に被害者だ。

 噂が流れた経緯が公になった以上、ビッチの噂を流された私のダメージよりも、私に嫉妬して噂をばらまいた相手の方がダメージ負ってるんだよね。

 プロジェクトチームに残されて、肩身が狭い。

 でもさ、ここで私がされたようなことをして彼女らを追い込んだら、それはねぇ、同じことの繰り返しだよね。

 あと空気も悪くなったままになるじゃん?

 そういった二次被害の抑止と、私と悪口を言っていた人たちのわだかまりを失くすための、雑談タイムってわけ。


 けど、ほらやっぱり二度と歯向かってこないようにしておきたいから、そりゃぁもう無邪気に笑って、悪口言ってきたメンバーに積極的に話しかけてるよ。

 私が加害者である彼女らに、そんな態度をとるのには、当然理由がある。

 加害者である彼女らが、気にしてませんよと言った様子で、関係修復をしてこようとしている私に、悪口を言った罪悪感を持つか、もしくは“良い子のフリしてムカつく”って考えてやり返しを企ててるか、反応が分かれるはずなんだよ。

 前者ならいいんだよ。自分が悪かったって、もうこれ以上何もしてこないだろうからね。

 後者だった場合は、私に近づかれて、きっとストレス溜まるはず。そしてそのストレスは態度に出て、またぼろを出すはずだ。

 ここが、狙いどころだよ。

 第二ラウンド突入だ。

 ワクワクしちゃうよねー。

 まぁ見た感じ、そこまでやろうって気概を持つ子はいないみたいだから、第二ラウンドのゴングは鳴りそうにもないんだけど。


 なったらなったで、兵吾に甘やかしてもらう口実もできる。

 この間の久しぶりのデート、楽しかったなぁ。

 雑談タイム中に、この間のデートの後のことを思い出して、幸せ余韻に浸っていたら、ふいに咲村こころが話しかけてきた。


「そう言えば……萩原さん、彼氏いたんですね」

 せやな? がっつり私と兵吾のデート覗き見してたもんな?

「何か普段と違った感じ格好で、一瞬、誰だかわからなかったです」

 まぁ、花音に髪巻いてもらって、清楚系って言うよりも、ちょいギャルより?

 服装だって、会社に来ていく服とは違って、気張ってお洒落してたから、清楚系とか、フェミニンって感じではなかったね。

 でも私が兵吾と一緒にいたところの話をする咲村こころの表情、いや、視線は凄く歪んでいる。

 まるで秘密を暴露してやったみたいな感じ。


 Ah~ha。そーいうことぉ?


 つまり、普段清純っぽふりしてるけど、本当は派手な格好で男を連れ歩いてるビッチだって言いたいわけか。

 まぁ、そのとおりですけど?

 兵吾限定でビッチですけどぉ?

 だって兵吾、エッチ上手いんだもん。そりゃぁ、開発されて、ビッチにもなりますわ。


「やだ~、彼氏とデートするんだから、会社に着てくるような服装じゃなくって、めっちゃお洒落するに決まってるじゃないですかぁ~。っていうか、見かけたなら、声かけてくれればよかったのに~」

 惚気アクセル、ベタ踏み状態で言ったら、咲村こころの目が大きく見開かれる。

 想定していなかった反応だと言わんばかりだ。


「彼氏、すごく……大柄な人なんですね。普通の人には――……、いえ、何かスポーツでもしてたんですか?」

 なに? もしかして兵吾のこと貶めてるわけ? 普通の人には見えないってどういうことよ。

「仲良さそうで羨ましかったです」

 仲良さそう、じゃなくって、仲良いんだっつーの。

 ふ~ん、なるほどぉ?

 やばそうな男を侍らせて、喜んでる女って印象付けたいみたいだねぇ。

 さて、どうしてやろうかと思ったら、横から口出しされた。


「萩原の恋人って、あれだろ。一つ年下の幼馴染み」


 そう言ったのは、同じ大学だった山本くんだ。

「大学じゃ、萩原たちのこと有名だったよ。知らない奴いなかったんじゃないか? っていうかお前まだ婚約してねーの?」

 これは……、私を庇ったんじゃなく、もちろん咲村こころを庇ったのでもない。

 たぶん咲村こころが私に何か仕掛けようとして気付いて、それで、私がその反撃を考えてるとわかったから、口を挟んできたんだ。


 山本くんって、そーいうところがあるんだよなぁ。

 私が動けば周囲を巻き込むってわかってるから、そうならないようにしたんだ。

「ひーくん……、パルティになったから」

 あ、パルティって部門責任者シェフ・ド・パルティのことね。

「萩原さん、彼氏のことそう呼んでるの?」

 今度は笹木さんが、興味津々と言ったように訊いてくる。

「小さい頃からの呼び方なんだ。私も、子供っぽくって嫌だから、高校になったぐらいの時に一度名前で呼んだの。そうしたら、めちゃくちゃ拗ねられちゃった。私だけの呼び方してほしいって」

「うわ、惚気られた!」

「あ、じゃぁ、もしかしてその指輪も?」

 他の女性メンバーが、目ざとく指輪に気付いてくれた。

「そう、これは誕生日に買ってもらったやつで、失くしたくなくって大事にしまってたら、ちゃんとつけろって言われたんだよねー」

「見せて見せて」

 数人の女性メンバーが傍にやってきて、指輪が嵌ってる私の手を取って、デザインがお洒落とか、どこで買った? とかワイワイ話しかけられる。

 その一方で、咲村こころは、私の反応が思ったものと違うことに、めちゃくちゃ動揺してるみたいだ。


 んー、やっぱり兵吾が言ってたことは正しかったかも。

 咲村こころは、私が広瀬衛のことを好きだと思って、だからこうやってメンバーが集まってる雑談タイムに、わざと兵吾とデートしていたことをばらした。

 私が、広瀬衛のことが好きで狙ってたら、男と一緒にいたこと隠したがるはずって、思ったんだろう。


 見当違いで残念だったねー。

 広瀬衛のことなんか、眼中にないんだっつーの。

 女の管理ができない奴なんて論外だよ。


 少し離れた場所で男性メンバーの話も聞こえてくる。

「だよなー、やっぱ彼氏いるよなー」

「庶務の男性社員が、なんで合コン系の飲みに、萩原さん連れてこないのかわかったわ」

「男居たら誘ってもこねーよ」

「あれ? 広瀬さん、どうしたんですか? 顔色悪いですよ」

「そ、そうかな? 疲れがたまってるんかもしれない」

「無理しないでくださいよ。広瀬さんがいないとこのプロジェクト進まないんですから」


 ん? 広瀬衛具合悪いの? なら咲村こころに介抱して貰えば?

 って言うかさぁ、おい、咲村こころ!

 お前も私に何か仕掛けるんじゃなくって、男落とすことに集中しろや!



 雑談タイムが終わって、ミーティングルームから人がはけたあと、咲村こころに呼び止められる。

 妙に済ました表情で、私が一人になるのを狙いすましていたみたい。


「萩原さんって……前世を信じますか?」


 これは――、探り、かな?

 私に前世の記憶があるかどうか探ってる?

 ってことは、咲村こころは前世の記憶があると見ていいのかな?


「今はやりのラノベ? 咲村さんもああいうの好き? なに読んでる? 私は『ざまぁフラグ王子』読んでるよ。王子がショタだけど格好いいの!」


 サブカル好きなことは全く隠してないから、グイグイとラノベの話を始める。

「WEBでも連載してるんだけどね、書籍も出てるんだよ! 書籍版はね、ブラッシュアップされていて、WEBで書かれてないところが、ちゃんと補足されてるんだよ! 今度貸してあげる! めっちゃ面白いよ!」

「あ。あのっ! そうじゃなくって!」

 ラノベの話をされて、またしても調子を狂わされた咲村こころだけど、すぐにハッとして私の会話を止める。

「そ、そうじゃなくって……、私の話なんです」

「え!? もしかして、咲村さんっ」

 そこまで言いかけて、私は一度抑えて周囲をきょろきょろ見回しながら、声を潜めて訊ねた。

「前世の記憶が……ある、とか?」

 私の言葉を聞いた途端、咲村こころは目の色を変える。

「そうです。私、前世で広瀬さんとの繋がりがあるんです」

 ここでようやく調子を取り戻したのか、優越感を滲み出してきた。


「広瀬さんは王子様だった……。優しくて、みんなの中心で……、私のこともいつも支えてくれて――。今世で再会できたのは、運命だと、思うんです」


 き、きたー!!

 運命! そう運命の恋! そして真実の愛!!

 前世の頃、嫌って程聞かされた、超ムカつくフレーズ集。

 “運命の恋”と“真実の愛”は、殿堂入りだよね。


「ふっ……」

 大声を出して、笑いたい。

 でもここは会社。そして多くの人の目がある場所なんだもん。

「ふふっ」

 可愛らしく――。

 そう誰が見ても、可愛く見えるように。

「ふふっ、やだぁ……。咲村さん、運命の恋だなんて――」

 声を殺して、肩を揺らしながら、くすくすと笑う。


「あなたは、よくてペット扱いだったじゃない」


 私の言葉を聞いた瞬間、咲村こころは目を見開いて、息をのむ。

「王子は優しかった。うん、そうそう。誰に対しても甘ーい笑顔を向けて、良い顔しぃだったよねぇ」

 くすくすと笑いながら、私が知っている王子の話をする。

「例外は婚約者。王子は婚約者に対してだけは、ツンツンして、事あるごとに文句ばっか。まぁ、自分の周囲にいる女に嫉妬して、嫌がらせしてるんだもの。そりゃぁ、煩わしくなるわ」


「あ……、あなた……」


 青ざめた顔で私を見つめる咲村こころに、私はとびっきりの可愛い笑顔を向ける。

「なんで驚いてるの? 私が――……、前世の私が、王子の婚約者だって気が付いたから、こんな話したんでしょ? 今世の私って前世とは全く違う容姿なのに、なんで気が付いたの? やっぱりアレ? 自分がやってたこと私がやってたから気が付いた?」

 王子の前で可愛く泣き出して、「王子の婚約者に意地悪された。え~ん」ってやってたの、男爵令嬢のお得意技だったもんね。

 同じこと私がやったから、気が付いたのかな?


「そ、そんなの、どうだっていいじゃないっ」

 答える気はなし。

 まぁ、確かに、そのことはあんまり気にすることでもないか。

 私の場合は、咲村こころと広瀬衛にうっすらと前世の姿がダブっていたから気が付いたんだけど、これは私だけじゃなく咲村こころも同じかもしれないし。

「その通り、だね。で? 王子の話をわざわざ私にした理由は何かな?」

「理由なんて……」

「だって前世の話って終わったことじゃん。いまさら持ち出されてもねぇ?」

 もう全部終わったことで、どうでもいいって私に、咲村こころは鋭い視線を向けてくる。

「あ、あんなことしておいて、終わったことだなんてっ」

 あー、嫉妬して王子の周囲をうろつく女を始末したのは、やりすぎだったかもしれないけど、でもやっぱりそれって終わったことだし。


 それに前世の私、男爵令嬢に嫌がらせして虐げていたけど、悪魔に殺す指示は出してなかったと思うんだよねぇ。

 前世の私が死んだ後どうなったか知らないし、そのあと王子と男爵令嬢がどうなったかも知らないし。

 でもここまで私に悪意を持つってことは、前世の私が処刑された後、男爵令嬢は王子のこと落とせなかったのかな?

 なるほど、だからまだ王子に拘ってんのか。

 今度こそ王子と結ばれたいって思ってるわけね。


「そうかぁ。咲村さんは、まだ王子様に夢見てるんだね。私はもう王子様は卒業したんだぁ。いまはねぇ、やっぱり彼氏が私の一番の推し! めっちゃカッコイイ。もう、ひーくん知ったら、他は見れないよぉ」

「……」

「まぁ、頑張ってね。王子との運命の恋! 真実の愛を貫いて、幸せになってね? 応援してるよ!!」

 そうだ、咲村こころが広瀬衛を落とせば、私はわずらわしさから解放されて万々歳。

 マルチハッピーエンドじゃない?


「そ、そんな……、嘘よ。信じられない――」


 咲村こころはぶるぶると震えながら、暗く淀んだ目を私に向けてくる。

「前世であんなに王子の傍にいる女に嫉妬して、あんな結末になったのに……。あなたが王子を諦めるなんて、絶対にありえない」


 絶対に、ありえないかぁ。

 そっかー。もしかして、咲村こころって、恋愛って一生に一度しかできないって思ってる系?

「咲村さんって、失恋したら、次の恋に行きます!って考えないで、もう他の人とは恋愛はできません!ってなるんだぁ? そんな考え方しかできないなんて、かわいそ!」

「え……?」


 私は――、兵吾と別れるってビジョンが見えないから、兵吾と別れたらどうなるかわかんない。

 でも、例えば前世のように片想いしている相手に失恋して、もう絶対脈はないと理解したら、……次の恋に行くかも?

 前世はねぇ、確かに前世の私の我儘で、王子と婚約者になったけど、でもあれって、単純にそれだけで婚約できたってわけじゃなかったんだよね。

 結局、前世の私と王子の婚約には政治的な思惑がちゃんとあって、それが合致したから婚約が結ばれたと思うんだよ。


 もし、前世の私が断罪されず処刑にもならなかったら、婚約は続行されてただろうし……、でも、自分を見てくれない王子に、あの後何十年も執着したかなぁ?って思うんだよね。

 だから、ある日突然、私が王子への恋に冷めたとしても、政治的な思惑があるから婚約を破棄することもなくそのまま結婚して、仮面夫婦になったこと請け合い。

 んで、前世の私はきっと、愛人つくって、面白おかしく暮らしたんだろーなーって。

 やっぱ悪役令嬢だったんじゃん?


「私は、もう王子はいらないや。だって、王子よりも、ひーくんの方が百倍カッコイイし、一千倍魅力的だもん。もうひーくんしか考えられないわ」

「うそよ……、そんな、しんじられない」

 ぼそぼそと咲村こころは呟く。

「だって……だって……王子は……あなたを……。いえ、ち、違う……。そんなこと、ありえない……! あれは……あれは……!」


 なんか、ちっちゃい小型犬が、キュンキュン鳴いてるみたいだわ。

 必死になって、かっわいいの~。


「ペットなんかじゃ……そんなの違っ。私は、王子と仲が良くってっ、王子だって私のこと……。あれは、運命なの……、運命だったはずなのよっ。だから、だから今もこうして……」


 あれ? もしかして壊れちゃったのかな? こんなに簡単に壊れちゃうの?

 え~、うっそ~。咲村こころって、私のことビッチって噂を流しておいて、自分はちょっと突かれただけで、こんな簡単に壊れちゃう?

 ガラスのハートなの?


「前世の続きなのよっ。王子は、王子が好きなのは、私のはず……。私なのよっ」

「いいねぇ、前世からの恋。すっごくロマンチック!」

 私はそんなロマンチックはいらねーけどな。

 けど、咲村こころの恋を肯定したら、少しだけ目に光がともる。


「……あんなに王子のことが好きだったくせにっ」

「やだ~、そんな生まれる前の話されてもね~。やぱりさ、恋って一方通行じゃ、すぐ終わっちゃうのよ」

「わ、私と王子の仲を羨んで、嫉妬してたくせにっ」

「懐かし話ぃ。でも……、あーそうだ。もし、ひーくんが私以外の女を見たら――、今度は間違えないわ」


 うん、そーよ。同じことは二度と繰り返さないわ。

 だって兵吾と私の関係って、前世の私と王子との関係とは違うもん。

 王子は私の我儘と嫉妬に辟易して、忌み嫌ってたけど、兵吾は幼稚園児の頃から現在進行形で私のことを愛してる。

 前世のこと知っても、私に向ける愛は変わらない。

 だから、私を愛してる兵吾が、もし私以外の女を選んだら、今度は嫉妬で嫌がらせなんて、そんなことしない。

 兵吾を殺して、私も死ぬ。

 これが正解なのよ!


「ふふっ、咲村さんもさぁ。そんなに広瀬リーダーのことが好きなら、私に突っかかるんじゃなくって、広瀬リーダーを自分に振り向かせるように行動しなくっちゃ。時間は有限なんだもん。もったいないよ?」

「そんなこと、あなたに、言われたくないっ!」


 あらら、そんな声大きくしちゃったら……、みんなに注目されちゃうよ?


「千束さん。咲村さん。どうしたんですか?」


 ほら……、広瀬衛が近づいてきやがった。

 って言うかさ、なに勝手に人の名前呼んでんの? 名前呼んでいいなんて言ってねーのに、気持ち悪ぃ奴だなぁ。


 でもここはお得意の百匹の猫を背負って対応する。


「咲村さんから、恋愛相談されてたんですよぉ。なんかすっごく好きな人がいるみたいで、運命なんですって! 素敵ですよねぇ」

 私の嫌味に気づいてる?


 咲村こころが私の悪口を広めた理由、それは広瀬衛が好きだから。

 もうこれ、このプロジェクトチームの全員が知ってる。

 あの時、暴露されたことだし、今更そのことをわざわざ蒸し返すつもりはないけど、でも咲村こころの恋愛相談=広瀬衛との恋愛相談を受けてたって、言ってるようなもんなんだよ。


「広瀬リーダーも、時間があったら、咲村さんの話聞いてあげてくれませんか? すっごいロマンチックな話なんですよ。前世で結ばれなかった運命の恋人なんですって! そういうの素敵! 応援しちゃうわ!」


 私の言葉に、広瀬衛は顔を強張らせる。

 何か言いたそうな、そんな雰囲気を出しながらも、結局何も言わず、引きつった笑顔を浮かべた。



こんなぶっ壊れてるヤベー女に、マウントなんて取れるわけがない。

(´・ω・`)


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― 新着の感想 ―
>私は『ざまぁフラグ王子』読んでるよ。王子がショタだけど格好いいの!  っ! 爆! >今月3巻出ます!  告知ありがとうございます♢
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