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【3万PV達成】Memento of ランカ ~羅刹羅闍との日本ぶらり旅~  作者: 金剛永寿
遙かな旅路

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214/222

蘭華(真実)

彼女は...真実を受け入れる


古代インドに語り継がれる叙事詩【ラーマーヤナ】、ヴィシュヌ神の化身【ラーマ王子】の愛する【シーター妃】を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ【魔王ラーヴァナ】との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生【椎谷しいたに蘭華ランカ】がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

...あれ?

普通にお婆ちゃんに遅れてごめんと普通に挨拶というか謝るつもりだけだったのに、

お婆ちゃんだけじゃなかった...


いつもこの執務室にいると特に分かったから、伯父様の車から降りてすぐにここに向かったけど、

えーと...お婆ちゃんはいつもの奥の机に座っている。

他には...あ、使用人の田中さんだ。

え!?

...誰を床に抑えている?

その人...見たことない人だ...

でもよく見たら、私とどこかで似ている?

何というだろう...顔と雰囲気が...

一瞬そこに抑えられているのは私だと思ってしまうほどだった。

しかし、部屋に入ったばかりのタイミングでその子が言った言葉を聞いた。


魔王の心の最後の破片

カギ...

神社...

石化した巫女...

...()()


その言葉たちに対して頭の整理がまだ追いつかないうちにパッと先に思うことを口をした。

「あれ...私、入るタイミングが悪かった?」

もっとマシなリアクションの言葉があるはずだけど、つい自分が部屋にいる人たちの会話を邪魔しているみたいな言い方になってしまった。

まあ...実際はそうだけど...


「...ラン...カ?」

その後に聞こえたのはとても懐かしいようで、聞き慣れたはずの声だった。

その声の方向に振り向くと、久々見られたある人の顔が見えた。

その人のとても混乱している表情まで感じ取れるぐらいその顔も見えた。

「カレンちゃん?」

なんでここにいるの?というのは最初に出てきた疑問...

その女の子もそうだけど、何この状況...

いけない...頭が追いつかなくなった。

何か...

何か言わなきゃ...

カレンちゃんに...

あまり連絡できなくてごめんねとか...心配させちゃってごめんねとか...

いくら何でも話せる...なのに...

さっきの言葉が頭の中に駆け巡って、言葉が上手く出て来ない。

先にお婆ちゃんに確かめた方がいいのか...

いやいや...まずはカレンちゃんに何か言った方がいい...

あと、その子に直接聞いた方がいいの気がしてきた。

ううう...

そして、私は一旦後ろに後退して、部屋の扉を閉じた。

それは私の今の最善の決断...だった。


扉を前にしている私は目を閉じて深呼吸を繰り返した。

ふぅ...

ふぅ...

ふぅ...

...よし!

と一息を付いたところで、私は再び扉を開けた。

「みんなお待たせ!心配させてごめんね!見ての通り私は元気だよ~ところで石になった巫女というのはお母さんのことだよね?」と思ったことを全部乗せしたみたいに言い放ちました。

そして、感じた...

部屋の中の空気が...

【困惑】に変わってしまったことを。


...

お母さん...

もともとお父さんと呼べる人は私にはいなかったから、私にはお母さんしかいない。

とても優しかった...という記憶だけが残っている。

なぜなら...私はまだ幼いある日いなくなったから。

寂しくないと言ってしまえば嘘になるけど、お婆ちゃんがいるし...大丈夫だ。

お婆ちゃんはかなり厳しい人だから、その反動で私は東京に行く決断をした理由でもある。

厳しい割には反対されなかったけど...それも孫への愛情かと私は思う。

それとも...

そうだ!思い出した!

お母さんがいなくなる前の日!

突然ハグされたっけ...そして、こう言われた。

いつもの優しい笑顔で...

()()()()()()()...」

お母さん...

いろいろあったけど、私は結構今を自由気ままに生きていると思うよ...

本当に...やっとお母さんが言った言葉の意味が分かった気がする。

だから、ここでは私がお母さんを自由にする番...かな。


「ランカ」と部屋の奥にいるお婆ちゃんの声が聞こえた。

私はお婆ちゃんの顔を見て、こう言った。

「うん!大丈夫。なんとなく分かったから...」

お婆ちゃんは動揺する様子も見せずに使用人の田中さんに命じるように言った。

「部外者を別の部屋に...絶対逃がさないように...」

「かしこまりました。」

「私は関係者だよ!部外者なんかじゃないわ!」

「あんたが知るべきことはここまでだ...連れて行って。」

そして、その女の子は抵抗しつつ田中さんに部屋から連れ去られた。


静けさが戻った部屋の中には私...お婆ちゃん...そして、カレンちゃんがいる。

そこで、今度は私が会話を再開した。

「お婆ちゃん...聞かせて...お母さんのことと...私が知らない他の【真実】も...」

「そうじゃな...」

とここでまた扉が開けられた。

「関係者もう一人...今から参加できるかい?」

その扉の方向を見ると、そこには一人の会ったことのない少女と...さっきまで一緒にいた巨漢が立っている。

私は思わず「ラジャ!」と巨漢の方に叫んだ。

「ご苦労だった...下がってよい。」とお婆ちゃんが少女の方に言った。

その少女は「へーへー」と言いながら、部屋を出て行った。

誰だろう...とても肌が白くてかわいい。

「初めましてだな...魔王様。」とお婆ちゃんが挨拶したが、その後すぐに...

「ランカ...悪いが、わしの言葉を魔王に通訳してくれ。」

「お...うん...え!?」


私、どうやらこの真実を知るためには通訳の仕事もしないといけないらしい...

今回の感想↓


仕事で一週間休むことになってすみません。

仕事デスマーチすぎて、もはや書く時間を割く余裕がありませんでした。

これで再開!

そして、ランカちゃんが来た!

前の話の続きなので、あの変な空気になるまでのくだりをランカちゃん視点で語ることにしました。

そんな挨拶しておいて、どう進むの?と悩んだ末...

一旦出直しするのかいwww

いきなりギャグになっている!

さらに気を取り直して、入ったら...

頭がごちゃ混ぜのまま、言葉全部乗せしました...

ラーメンみたいw

もはや空気も最悪のところ、ランカの頭の中に整理がついて、お母さんの回想が出ました。

自由奔放さはあの言葉から始まったですかね。

意外とドライな関係性に見えるかもしれませんが、それでもお母さんのことを思っています。

そして、ついにランカは覚悟をした。

さらに魔王も登場!

いよいよ真実が明らかになる...とその前に言葉の壁の問題がw

作者も通訳の仕事をしていますので、その大変さもいきなり言われてもできるのか?という気持ちも分かります。

ファイト!ランカちゃん!

一体どうなるのかこりゃ...


そ、れ、は...

もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!

乞うご期待!


----------

改めて最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。


また、お陰様で...この作品は30000PVに達成しました!!!

本当にありがとうございます!

この作品を描き始めてあと少しで4年が経ちます。

それでもまだ読んでくれている読者がいる限り、やめるつもりがありません。

(もしかしたら、別の作品を書くこともあるかもしれませんが...並行にしたいです)

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://book1.adouzi.eu.org/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

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