表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/208

第66話「王国達の英断」

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

今年も お金がないギルドのマスター ~トライ・オブ・スパーダ~ を宜しくお願い致します!!

本年一発目!どうぞ!!


邪神王ユリゼンを倒したことにより、サーマスは代表者をなくした。


そのため、選出されたのは、サーマス国の税収を管理していた国税官である。もともと、サーマス教の教徒であったが、前回の戦いで教団がおぞましい存在を召還しているの知り、町が火の海になったことにより、今までの教えを廃止し自立国家を目指すことになった。民衆の代表として、ユリゼン王国との連携をとることとなる。

そのため、クエストでの影響もあり、我々と同行することとなった。


邪神のユリゼン討伐を終えた一行は汚染された港町へ戻る。


夜雨が開けて、天空には雨を振り落とした雲に白く輝く光が突き刺していた。


~ファーベル港町(旧:汚染された港町)~


汚染された影響はすでになく、徐々に人々が戻る様子が伺えた。

NPCとはいえ、少しずつだが廃墟化した遺物が通常の建物に挿し変わっている。


俺はガレオン船の桟橋に行き、船長ダグラスに話しかける。

≪とんでもない事が起こっていたようだな。船の上からでもわかったぞ。≫

≪日が出た頃には汚染された箇所はすでに消えていた。これで俺らの貿易も可能になる。≫


【アルビオン諸島での貿易が開放されました。】


―――これで、アルビオンの物産が有益に交易が出来るようになっているのか。開放されたから何かお土産を買ってアーモロトの城下町の貿易商に売ってみよう。



俺らはルヴァ公国に戻るため、トラバカルテに帰ることにした。




~ガレオン船・甲板~


「なぁユーグ、この先どうするんだ?」

カルディアが話しかけてきた。

「このまま、トラバカルテに戻り、ルヴァのスチュアート公に謁見して事の次第を全て話し、次にユリゼン王国へ同行し国と国の橋渡しを行い、終わりかもしれない。」

「なんにせよ、この国の騒乱は一応決着がつくわけだな。」

「そのようですね。これでアーモロトに戻り、次の占領戦には間に合いますね。」

というと、少しこの旅の終わりが少し寂しく感じた。


そのまま、無難にトラバカルテに戻り、ルヴァ公国に戻る。

俺たち一行はスチュアート公に報告を入れ、スチュアート公と共にユリゼン王国へ入国することとなった。無論、名も無き国税官と共に…。



~ユリゼン王国~

 

ユリゼン王国に入国すると、禅譲されたばかりのコンスタンティンが玉座に座っていたが、どことなく座りなれていないようだ。

一応、俺は膝をおり、玉座に座る王に話しかけた。


「陛下、サーマスを開放してきました。」

≪やぁ、 ユーグ  戻ったんだね。いやぁ、まだ王になってから不慣れな部分が多い。平民出の俺には大役すぎなんじゃないのかと時々思うよ。≫

≪それよりも、サーマスの平定は恐れ入った。君をかの有名な円卓の騎士に迎えようかと思うくらいさ。≫

≪まぁ、なるかならないか君次第ではある。それはのちのち君が決めることだ。≫


コンスタンティン王は俺と会話を終えると、ムービーが始まった。


コ…コンスタティン王 ス…スチュアート公 サ…サーマスの国税官


コ ≪スチュアート公、お久しぶりです。このたび、私が王に即位しました。急なことなので、式典なのはまだ執り行っていません。≫


ス ≪いえいえ、コンスタンティン王となられたからには今後どのように政治を行なっていく予定ですか?≫


コ ≪自分はもう、前王のように戦争を繰り返したくはない。外敵は排するべき時以外は、この諸島を統一し安寧を築いて行きたい。≫


ス ≪なるほど、とはいえ、帝国を築くにはサーマスを手中に収め、アーソナの平定を行い、ルヴァを吸収しなければなりませんな。≫


コ ≪それも考えた。しかし、それでも無益な血を流すようではいつまでもこの地に安寧は訪れない。そのため、自分をはじめ、スチュアート公、そしてサーマスの代行者、それぞれで議会を設けて連合王国制を導入すべきなのではないかと思っている。≫


ス ≪意外な回答ですね。王と私、そして民衆の代表者で会議を決めると?≫


コ ≪まぁそういうことですね。政治形態が違う以上、強制を行なっても致し方あるまい。ここはしっかりと民衆の行き来を活発にし、交易で富を成す方がかえって争いをすることが少なくなると思う。というのは、土地をうまく活用し農業地を開拓し、交易を盛んにすれば、この国は富んでいくと自分は思うね。≫


ス ≪それであれば、このスチュアート公をのご提案を受け入れてください。トラバカルテは我が連合王国政府の商業港にし、国外への貿易港としましょう。このユリゼン王国からは離れているため不測の事態が起きても手を打つ時間は稼げる距離にあり問題はないかと思います。また、ポートウィル軍港は今まで通りお使いになられればよろしいかと思います。≫


コ ≪うむ、いい考えですね。そして、サーマスの民よ、それでよいか?我々はそちらを攻めるつもりはもうない。むしろ、連合王国政府の樹立と納税をお願いしたいのだが?≫


サ ≪陛下がそのようにおっしゃるのであれば、我々も高税を徴収される心配もありません。安心して陛下の御意に従います。≫


コ ≪それでは併呑する形になってしまう。それでは意味が無いだろう。自主性を富み、その上で統治に関われといっているのだ。なにもお主らの地を占領しようとは思わぬ。≫


サ ≪しかし、そちらの御仁が我が国、サーマスをお救い下さった。その統治者たる賢者様も大司教様もいません。この上、私のようなものが統治というのは、聊か業の深い者だと陰口を叩かれるでしょう。≫


コ ≪うむ。では、国に戻り再度、代表者を選出してきてはどうだ?暫定的な立場でいることを伝えればいいのではないのか?≫


サ ≪それであれば、皆も納得いくと思います。≫


コ ≪ともあれ、この新しい連合王国制を取るのは、正直、賭けでもある。サーマスもルヴァも平和的な統治を国家の安寧をここに約束してほしい。≫


サ ≪陛下からそのような話しを頂けるとは光栄の極み。早速、国に戻り安定した国造りをしていきたいと思います。≫


ス ≪ルヴァも同じです。国交が生まれ同盟国になって以来、ユリゼンと共にあります。≫


コ ≪国名は変更がなくていいのだが、ひとつ提案がある。≫


サ ≪陛下、お聞かせ願えますか?≫


コ ≪連合王国制を布いて、連合国家政府の名前を統一国家の名として、“アルビオン連合王国”としようと思う。安易的な名称だが、他国からは諸島名を冠した強大な国家に変貌をしたと思われて外敵の不安も多少はそがれると思う。また、貴殿も公爵という地位が確立・保護もされる。悪くない話だと思うのだが?≫


ス ≪なるほど、我々が手を携えばどんな強敵をも倒すことが出来る。今後、力を合わせてこの諸島を守っていきましょう!≫


コ ≪うむ。今後は立憲君主制を盛り込んだ形でお願いしたい。≫


【アルビオン諸島にアルビオン連合王国政府が樹立しました。】


ムービーが終わった。


コンスタンティン王は城の中門に民衆を集めるようにし、アルビオン諸島全部にこの締結を布告するように、衛兵に伝えた。


「まぁ、そうなるよなwイギリスというモデルだからw」

ファウストはクスと笑っていた。

「我が国の日の本もそうだが、我々は神話より紡がれし天皇陛下がいる。過去の歴史の見聞は色々あるが、世界に誇れる唯一無二の存在であり、日本国の象徴であるには間違いない。」

「そうなんですか?」

「ああ、中には天皇制を廃止しろなんて意見もあるが、この長い歴史を止めるという否定する意見を持つのはいいが、デメリットが多すぎる。」

「ああ、なるほど。日本という長い歴史を国民によって止めてしまうということですか?」

「ああ、そうだ。無論ここで議論すべき内容ではないのだが、世界が羨むひとつではあるな。」

「なんでですか?」

「海外には王様や法王はあれど、皇帝は現在のどこの世界でも存在していない。その分、この日本という国は存在している。」


ユーグはぽかーんとした顔をしている。


「知らんのか?天皇という存在は源平の政権から徳川の江戸幕府に至るまで、武人政権が世俗権力を握りはしたが、皇統が神聖不可侵であることをよく理解し、天皇によって委託された政権を預かるということを前提として、天皇を唯一の主権者と仰ぎ、その立場を変えることはなかったんだぞ?」

「そうなんですか???」

「現役だろ??wなんで、わかんないんだよw」

「いやぁ~そこまで深く勉強してなかったですww」

「まぁ日本の教育というか歴史の学ばせ方が良くないんだろうな。」

「そんなこと気にもかけずに、必死に年表と出来事を追うので必死でしたよw」

「ふむ。まぁゲームの中でこんなこというのもおかしな話だけどな。イギリスという国家形態も現実でも落ち着かせている状態になってはいる。」

「分裂恐れはあるんでしょうか?」

「ないと思うが、それはのちの世の国民が決めることだと思うよ。それでもイギリスは分裂すると形骸化してまうことは誰の目にもわかることだからね。分裂はしないと思うよ?」

「え、じゃあ日本の場合はどうなるんでしょうか?不安になってきた!!」


「んーむずかしいよね。旗色で言えば、資本主義だけど、皇帝という立場の天皇が存在している。陛下は象徴のお立場を崩すことなく、世界平和・国と国の渡し舟を行い、文化交流を含め多岐に渡る政治とは違った外交を行っている。これはひとえに陛下の御心のままに動いて下さっているからだ。と僕は思っている。それとは別に資本主義・自由主義である以上、敵対構造としては共産主義になってしまうんだろうけど、共産主義は独裁政治に似通った側面がある。そこを懸念している。あとユーグ君には伝えたい言葉がある。ある魅力ある人が、“政治の腐敗とは政治家が賄賂を取ることじゃない、それは政治家個人の腐敗であるに過ぎない。政治家が賄賂を取っても、それを批判できない状態を政治の腐敗という”という名言を残しているんだ。この言葉から共産・社会主義を看板を盾に独裁政治では平気で賄賂が行われ、また罪の疑いを完全に否定することなく容疑者を犯人に仕立て上げて闇に葬る組織もある。なんか、そういう世界があると思うと怖いよね。否定も肯定もできる世の中というのが本来あるべき姿で、それを議会できっちりと話し合うべきことなんだと僕は思っている。さっきいった天皇制の廃止や共産主義の否定もそうだよ。」


「政治って難しいんですね。そうすると今の日本の周りは敵ばかりではないでしょうか?」


「そうだね。だからといって、敵と見なすのではなく、何かされたら状況証拠を集めて世界に発信し自己を正当化できるようにする。外交努力を惜しむことなく交渉すべきだと思っている。無論、毅然とした態度でね。日本は自衛隊が専守防衛を掲げている以上、戦争なんて中世のようなことはしないと思うよ。」

「なんか、このゲーム否定してません?w」

「いや、このゲームの世界でも通ずるものがある。だから、現実と中世をモデルにしたこの世界のタイムパラドックスを楽しんでいるんだよ。」

「否定も肯定も声を上げることが出来る。これが自由主義であり、独裁政治では叶うことの無い構図であるんだよ。」

「なんか、日本に生まれてよかった気がしてきた。」

「銃もないしねw治安に関しては世界に誇れるからなぁw」


「おい、さっきから難しい話してんじゃねーぞ!!」

カルディアがユーグの背中を叩く。

「あ、カルディアさん!!ごめんなさい。。。」


「…まぁいいよ。さっさと終わらせようぜ。」


俺は慌ててコンスタンティン王に話しかける。


≪ ユーグ のおかげで、この地に平和が訪れた。感謝するよ。ん?この地を離れて旅に戻るだと?≫

≪そうか、それは残念だ。アーソナの命脈を背負った君がそばにいてくれれば、より強固な国になるのになぁ。ならば、せめて最後にこの地の英雄として、民衆に挨拶していってくれないか?『アルビオンの勇者』よ。≫



俺は城の中門までいき、中庭に集められた群衆の前に出て、この地の平和を宣言したのだった。



太陽の光は地上に眩い光を落としこんでいた。俺のクエスト完了を祝福するかのように。


【 失われた英雄達の十字架 のクエスト完了しました。】




これにより、ユーグのクエストは終了しました。これより帰国の途に着きます。

次回までお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社小説大賞2 HJ2021 ネット小説大賞十 ネット小説大賞十感想 マンガUP!賞1 キネノベ大賞2 OVL大賞7M ESN大賞3 がうがうコン1 コミックスピア大賞1 123大賞 新人発掘コンテスト 小説家になろうSNSシェアツールcont_access.php?citi_cont_id=79336103&si ツギクルバナー 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ