482ー親友
先に食べていると、そのリア姉とロッテ姉が入ってきた。
「お腹空いちゃったわ」
「ペコペコだわ」
そりゃ朝から鍛練なんてしていたのだから、お腹も空くだろう。でも俺にエルという親友ができたように、リア姉にもロッテ姉って友達ができて良かったね。
「ロロ、おはよう」
「りあねえ、おはよう」
「今日も可愛いわ」
そう言いながらくっついてきて、手は俺のお腹をモミモミしている。
「やめれ」
「だってぇ、いいじゃない」
「じゃあ、あたしも~」
いかん、お友達ができたのは良いのだけど、お腹モミモミがダブルになってしまったじゃないか。
「ボクはたべてるのら」
「美味しい?」
「うまうまら」
「ふふふ、ロロったら可愛いわ~」
はいはい、だからモミモミは止めてほしい。俺の魅惑のボディの誘惑には困ったものだ。
「ほら、ロロ。ほっぺについてるぞ」
「にこにい、ありがと」
「エルもだ」
「おー」
いつの頃からか、ニコ兄が俺とエルの間に座るようになった。そして二人の世話をしてくれる。
当然のように、俺とエルのほっぺを拭いてくれる。食べて、拭いて、食べて、また拭いての無限ループだ。いつもありがとう。
「リア姉、早く座って食べろよ」
「やだ、ニコまで冷たいわ」
「何言ってんだよ」
どっちが上か分からなくなっている。あれれ、今気付いたのだけどレオ兄がお祖父様と、何か真剣なお顔をして話している。
どうしたのだろう? と思って見ていると、レオ兄と目があった。
「ニコ、ロロ、ディさんにお手紙を出すことになったんだ」
お手紙を? なんのお手紙なのかな? 俺はすぐに理解できなくて、お首をキョトンと傾けた。お口はモグモグしたままだけど。
「でぃしゃんに?」
「もうそろそろ帰るからってお手紙だね」
「ろろ、かえるのか!?」
「える、またいちゅれもくるのら」
「しょうらけろ……」
エルが寂しそうに顔を伏せた。だって俺の家はルルンデだもの。でもね、本当にきっとまた会えるから。
「える、またあしょぶのら」
「おー、わかったじょ。ぼくたちは、しんゆうらからな」
「しんゆうなのら」
あれれ? なんだか周りに生温かい目で見られているぞ。
「エル、すぐに帰るってわけじゃないんだ。ディさんの都合もあるから、それを聞くお手紙を出すんだよ」
「しょっか。まらちょっといるんらな」
「私も一緒にルルンデに行こうかしら」
「お祖母様ならそう言い出すと思ったよ」
「あら、テオ。あなたも一緒に行かない?」
「いいですね!」
こらこら、そんなに泊まれるお部屋はうちにはないぞ。ここみたいに大きなお邸じゃないのだから。
「母上、何を言ってるんですか」
「だって、どんなところで生活をしているのか見てみたいでしょう?」
「なら、私が行こう!」
「父上、駄目ですよ」
「お、おう」
ふふふ、こんなふうに言ってくれるのも嬉しい。大事に思ってくれているのだと伝わってくる。有り難いことだ。
だがここで俺は、確かめておかなければならない重要なことがある。俺の弱々なお尻のために。
「れおにい、でぃしゃんの、てんい?」
「そうだよ。帰りはここまで迎えに来てくれて、ディさんの転移で帰るから一瞬だ」
良かった。また長い時間馬車に揺られるとしたら、俺のお尻がピンチだった。
「レオ、それで森をだな」
「はい、伯父様。また見に行ってみます」
「ああ、頼む」
ふむ、レオ兄はまた森へ行くと。ふむふむ。
「ロロ、だからほっぺに付いてるって」
「あー、にこにい。らってちゅくのら」
「おー、なじぇか、ちゅくんらよな」
ほら、エルも同じことを言ってる。気を付けて大きなお口を開けて食べても、何故かもれなくほっぺに付いてしまう。これは仕方ない。
「こまめに拭いておこうな。エルもロロもほっぺが痒くなったら嫌だろう?」
「うん」
「おー」
本当、ニコ兄はよく世話を焼いてくれる。良い兄だ。
その日もいつも通りエルと一緒に遊んでいた。ポカポカぐるぐるしながら、こうするのだと練習したりご本を読んだり。お外でリーダーたちやプチゴーレムと遊んだり。
一緒にお昼寝もした。お昼寝から目が覚めて、二人でベッドの中でボーッとしていた時だ。
「ろろ、ほんとにまたくるか?」
「うん、くるのら」
「おおきくなったら、ぼくもいくじょ」
「るるんでに?」
「しょうらじょ。しんゆうらからな」
「える、えるふしゃんのくにに、いっしょにいかない?」
「えるふしゃんのくにか! いきたいな!」
「らろ?」
「おー! いこう! いっしょに!」
「いっしょに!」
二人でベッドの中で、ハイタッチだ。ふふふ、本当に一緒に行ければ良いな。
「あらあら、起きましょうか?」
「うん、まりー」
「まりー、おのどがかわいたのら」
マリーに果実水をもらい、コクコクと飲む。お昼寝をするとお喉が渇く。ちょっと小腹も空いちゃった。
「大奥様が四阿でお待ちですよ。おやつにしましょう」
「おやつらじょ」
「たべるのら」
今日のおやつは何かな? 国の端っこと言っても、お国が違うとスイーツもちょっと変わる。
昨日もそうだったけど、本当にナッツ類をよく使う。ペーストにして練り込んであったり、甘くしたナッツペーストを付けて食べたり。そのナッツもルルンデで食べるのと、風味が違う。やっぱ新鮮だからなのかな?
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宜しくお願いします。
今日も一応平和に、ほんわかとしてます。やっぱのんびりしているのがロロらしいというか(^◇^;)
ロロとエルのコンビは可愛くて癒されてます。
二人一緒にエルフの国に行かせたいですね〜、ちびっ子のうちに٩( ˃ ᵕ ˂ )و
今、私は半引きこもりで(^◇^;)
先日久しぶりにお買い物に行ったら、世の中がクリスマスとお正月の準備になっていて驚きました。
時の流れは早いですね〜(もう老人みたい)
そういえば、お歳暮送ったもんなぁと思ったり。
12月は世の中がざわついている気がします。
事故や、怪我、体調にはお気をつけくださいませ。(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜
コミックのロロ②が12日に発売になります!よろしくお願いいたします!(ᴗ͈ˬᴗ͈)♬♡




