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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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482/485

482ー親友

 先に食べていると、そのリア姉とロッテ姉が入ってきた。


「お腹空いちゃったわ」

「ペコペコだわ」


 そりゃ朝から鍛練なんてしていたのだから、お腹も空くだろう。でも俺にエルという親友ができたように、リア姉にもロッテ姉って友達ができて良かったね。


「ロロ、おはよう」

「りあねえ、おはよう」

「今日も可愛いわ」


 そう言いながらくっついてきて、手は俺のお腹をモミモミしている。


「やめれ」

「だってぇ、いいじゃない」

「じゃあ、あたしも~」


 いかん、お友達ができたのは良いのだけど、お腹モミモミがダブルになってしまったじゃないか。


「ボクはたべてるのら」

「美味しい?」

「うまうまら」

「ふふふ、ロロったら可愛いわ~」


 はいはい、だからモミモミは止めてほしい。俺の魅惑のボディの誘惑には困ったものだ。


「ほら、ロロ。ほっぺについてるぞ」

「にこにい、ありがと」

「エルもだ」

「おー」


 いつの頃からか、ニコ兄が俺とエルの間に座るようになった。そして二人の世話をしてくれる。

 当然のように、俺とエルのほっぺを拭いてくれる。食べて、拭いて、食べて、また拭いての無限ループだ。いつもありがとう。


「リア姉、早く座って食べろよ」

「やだ、ニコまで冷たいわ」

「何言ってんだよ」


 どっちが上か分からなくなっている。あれれ、今気付いたのだけどレオ兄がお祖父様と、何か真剣なお顔をして話している。

 どうしたのだろう? と思って見ていると、レオ兄と目があった。


「ニコ、ロロ、ディさんにお手紙を出すことになったんだ」


 お手紙を? なんのお手紙なのかな? 俺はすぐに理解できなくて、お首をキョトンと傾けた。お口はモグモグしたままだけど。


「でぃしゃんに?」

「もうそろそろ帰るからってお手紙だね」

「ろろ、かえるのか!?」

「える、またいちゅれもくるのら」

「しょうらけろ……」


 エルが寂しそうに顔を伏せた。だって俺の家はルルンデだもの。でもね、本当にきっとまた会えるから。


「える、またあしょぶのら」

「おー、わかったじょ。ぼくたちは、しんゆうらからな」

「しんゆうなのら」


 あれれ? なんだか周りに生温かい目で見られているぞ。


「エル、すぐに帰るってわけじゃないんだ。ディさんの都合もあるから、それを聞くお手紙を出すんだよ」

「しょっか。まらちょっといるんらな」

「私も一緒にルルンデに行こうかしら」

「お祖母様ならそう言い出すと思ったよ」

「あら、テオ。あなたも一緒に行かない?」

「いいですね!」


 こらこら、そんなに泊まれるお部屋はうちにはないぞ。ここみたいに大きなお邸じゃないのだから。


「母上、何を言ってるんですか」

「だって、どんなところで生活をしているのか見てみたいでしょう?」

「なら、私が行こう!」

「父上、駄目ですよ」

「お、おう」


 ふふふ、こんなふうに言ってくれるのも嬉しい。大事に思ってくれているのだと伝わってくる。有り難いことだ。

 だがここで俺は、確かめておかなければならない重要なことがある。俺の弱々なお尻のために。


「れおにい、でぃしゃんの、てんい?」

「そうだよ。帰りはここまで迎えに来てくれて、ディさんの転移で帰るから一瞬だ」


 良かった。また長い時間馬車に揺られるとしたら、俺のお尻がピンチだった。


「レオ、それで森をだな」

「はい、伯父様。また見に行ってみます」

「ああ、頼む」


 ふむ、レオ兄はまた森へ行くと。ふむふむ。


「ロロ、だからほっぺに付いてるって」

「あー、にこにい。らってちゅくのら」

「おー、なじぇか、ちゅくんらよな」


 ほら、エルも同じことを言ってる。気を付けて大きなお口を開けて食べても、何故かもれなくほっぺに付いてしまう。これは仕方ない。


「こまめに拭いておこうな。エルもロロもほっぺが痒くなったら嫌だろう?」

「うん」

「おー」


 本当、ニコ兄はよく世話を焼いてくれる。良い兄だ。

 その日もいつも通りエルと一緒に遊んでいた。ポカポカぐるぐるしながら、こうするのだと練習したりご本を読んだり。お外でリーダーたちやプチゴーレムと遊んだり。

 一緒にお昼寝もした。お昼寝から目が覚めて、二人でベッドの中でボーッとしていた時だ。


「ろろ、ほんとにまたくるか?」

「うん、くるのら」

「おおきくなったら、ぼくもいくじょ」

「るるんでに?」

「しょうらじょ。しんゆうらからな」

「える、えるふしゃんのくにに、いっしょにいかない?」

「えるふしゃんのくにか! いきたいな!」

「らろ?」

「おー! いこう! いっしょに!」

「いっしょに!」


 二人でベッドの中で、ハイタッチだ。ふふふ、本当に一緒に行ければ良いな。


「あらあら、起きましょうか?」

「うん、まりー」

「まりー、おのどがかわいたのら」


 マリーに果実水をもらい、コクコクと飲む。お昼寝をするとお喉が渇く。ちょっと小腹も空いちゃった。


「大奥様が四阿でお待ちですよ。おやつにしましょう」

「おやつらじょ」

「たべるのら」


 今日のおやつは何かな? 国の端っこと言っても、お国が違うとスイーツもちょっと変わる。

 昨日もそうだったけど、本当にナッツ類をよく使う。ペーストにして練り込んであったり、甘くしたナッツペーストを付けて食べたり。そのナッツもルルンデで食べるのと、風味が違う。やっぱ新鮮だからなのかな?


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


今日も一応平和に、ほんわかとしてます。やっぱのんびりしているのがロロらしいというか(^◇^;)

ロロとエルのコンビは可愛くて癒されてます。

二人一緒にエルフの国に行かせたいですね〜、ちびっ子のうちに٩( ˃ ᵕ ˂ )و


今、私は半引きこもりで(^◇^;)

先日久しぶりにお買い物に行ったら、世の中がクリスマスとお正月の準備になっていて驚きました。

時の流れは早いですね〜(もう老人みたい)

そういえば、お歳暮送ったもんなぁと思ったり。

12月は世の中がざわついている気がします。

事故や、怪我、体調にはお気をつけくださいませ。(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜


コミックのロロ②が12日に発売になります!よろしくお願いいたします!(ᴗ͈ˬᴗ͈)♬♡

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
いつか、ロロとエルの子供たちが、エルフの国へ行ってディさんに合う話を書くのですね わかります
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