表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

450/485

450ー可愛いのがいい

 お祖母様に教えてもらいながらお花やハーブを選んだ。でもね、乾燥させないといけないから、本格的なサシェ作りはそれからだ。だけどさ。


「おばあしゃま、ふくろにいれるの?」

「そうよ、小さなもので良いのよ。自分の好きな大きさとか好きな形の袋に入れると良いわね」

「しょれってちゅくれる?」

「ええ、自分で縫って作ることもできるし、購入することもできるわ」

「ちゅくるのら!」

「ふふふ、ロロは得意そうだわ」

「しゅきなのら」

「ろろ、しゅげーな。ぼくは、じぇんじぇんできねーじょ」


 人それぞれなのだよ。エルは俺にはできない剣が好きじゃない。俺は剣は上達できそうにないもの。


「じゃあ乾燥している間に、袋を作りましょうか?」

「うん!」

「ねえ、ロロ。私のも作ってほしいわ」

「姉上ったら、自分で作らないの?」

「だってロロの方が上手ですもの」

「姉上、それってどうなの? ロロはまだ3歳だよ」

「いいのよ!」


 ええー、いいのか? リア姉も練習してみたらできると思うよ。あ、でもなぁ。


「りあねえは、りょうりもむり」

「ロロ! 今お料理は関係ないじゃない!」

「アハハハ!」


 あれれ、ついポロッと出ちゃった。いけないいけない。

 

「りあねえのも、ボクがちゅくるのら」

「お願いね!」

「うん」


 みんなの分を作ろうかな? それとディさんのも。喜んでくれるかなぁ。


「みんなのぶん、ちゅくる」

「ロロ、そうなの?」

「うん、れおにいも、にこにいのぶんも」

「ろろ、ぼくもほしいじょ」

「うん、えるも」

「まあ! 私も欲しいわ」

「うん、ちゅくるのら」


 ふふふ、そう言ってもらえると張り切っちゃうよね。久しぶりにチクチクお裁縫をしよう。


「あ、けろボクの、おどうぐばこ」

「ああ、ロロの裁縫道具を入れている箱のことかい?」

「うん、れおにい。もってきてないのら」


 だからさ、針と糸がないぞ。


「何言ってるの。私のを使えば良いわよ」

「おばあしゃま、ありがと」

「もう、ロロったら可愛いわ!」


 ふふふ、3歳児は結構何をしていても可愛いと言ってもらえるからお得だね。


「でもおばあしゃま、どんなのかみたいのら」

「私が持っているサシェを見せてあげましょうね」


 うんうん、それをお手本にして作ろうかな? 猫ちゃんのお顔の形にしても可愛くないか? いや、俺ならピカさんにしなきゃ。吊るせるようにしたらクローゼットに吊るせるね。そうなると、色々考えてしまうぞ。

 獣が嫌がる植物を使えば、獣避けになるのではないか? そんな植物があるのかな?


「にこにい、けものがきらいなのある?」

「おう、あるぞ。こっちだ」


 ほうほう、あるのか。てか、ニコ兄は知っているのか。やっぱ植物のことならニコ兄だ。

 

「この辺りのハーブは香りが強いから、獣は嫌がるんだ」

「へえ~」


 でも臭いのは駄目。良い香りじゃなきゃ。えっとぉ、ちょっと匂ってみよう。


「にこにい、いいかおりのがいい」

「おう、サシェにするんだもんな」

「しょうしょう」

「ここらへんだな」


 おう、じゃあそれを入れたいな。できるのかな?


「おばあしゃま、これもいれたいのら」

「はいはい。ロロったら獣避けになるものって、リアとレオのことを考えているのね」

「らっていちゅも、もりにいくから」

「ロロー!」


 久しぶりにリア姉が抱きついてきた。これは女神の時みたいに、ヒョイと避けたりできないな。仕方がない。でもリア姉、スリスリはやめてね。


「ロロ、ありがとう!」

「いいのら。あぶないのは、だめだめらから」

「そっか、そんなこともできるんだ。お祖母様、効果はあるんですか?」

「あら、レオ。あるわよ。うちの兵たちが森に入る時は、みんな腰にぶら下げていたりするわ」

「へえ、そうなんですね」


 ほうほう、なら効果もバッチリだろう。腰に付けるのか。ならリア姉のは可愛く、レオ兄はかっこいいのを考えようかな? でもなぁ、俺って絵心はないのだ。壊滅的に。


「にこにい、え」

「え? なんだ?」

「にこにいは、えがかける?」

「ああ、絵か。俺は無理だぞ」

「ボクもむり」


 どうしよっかな~。ふむふむ。


「ロロ、ユーリアだ」

「ゆーりあ?」

「おう。ユーリアはめっちゃ上手だぞ」


 それは良いことを聞いた。ならユーリアにデザインしてもらおうっかな。リア姉のは可愛いおリボンもつけて。


「あら、何だか楽しそうだわ」

「おばあしゃま、おはなのかたちとか、ねこちゃんのかたちとか、おりぼんとか」

「サシェの形をそうするの?」

「しょうしょう」

「それは良いアイデアだわ。どうして今まで思いつかなかったのかしら」


 どうせ使うのなら可愛いのが良いよね。ふむふむ。


「でも、ロロ。サシェはね、香りが弱くなったら中身を交換しなきゃいけないの」


 ガビーン! そうなのか? なら交換しやすい物にしなきゃ。


「だからあまり凝った形だと実用性に欠けてしまうわ」


 なるほろ〜。じゃあ単純な形が良いのか。だから袋形なのだね。

 これは、ユーリアと要相談なのだ。

 可愛くて、尚且つ交換する時に手間が掛からないように。

 なのでニコ兄と一緒に、早速ユーリアに相談することにした。何故かエルも一緒なのだけど。


「らって、ぼくはろろのしんゆうらからな。いっしょにいるじょ」


 ふふふ、何故か胸を張って自慢気なエル。可愛いぞぅ。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


9月発売のリリとハルですが、もう作業は一段落してましてあとは担当さんにお任せ状態です。

ハルちゃんのあとがきを考えないと!

ハルちゃんのカバーイラストは公開になりましたが、リリですね。

もう少しで書影が公式HPで公開になるのではないかと思ってます。

これはもしやあの人か?が登場してます。楽しみにしていただけると嬉しいです!

まだ言ったら駄目なことを言ってしまいそうなので、リリとハルはこの辺で(^◇^;)

ロロ④の準備が始まります。まずは私が初稿を作らないといけないのですが、いやぁ、最近眠くて( ⌯ω⌯)⁾⁾ᐝ

ワンちゃんを抱っこしたまま寝てしまうのです。

いかんです。頑張らないと!

新作も書きたいのです!

おっとその前に、発売記念SSです!リリはもうネタがないくらい書いてますからどうしましょう(꒪◊꒪ ; )

楽しみにしていただけると嬉しいです(^◇^;)


コミック①も発売中です!

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
つまり、エルは何もやらない気ですやいね ちょい、ごーれむ達とマラソンでもしてきてもらいませふ それはともかく、花型とかは確かに実用的ではないですね。いっそ使い捨てタイプ(ホッカイロみたいな)として…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ