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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第6章 辺境伯領に行ったのら

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379ー同じ思考?

「なんとッ! 可愛いだけでなく、お利口なのだなッ!」

「しぇんしぇい、おなまえちゅけるの、らいじょぶ?」

「フリード様でという事ですか?」

「しょうしょう、まりょくがいるって」

「そうですね、名付けをするのにも魔力が必要ですね」

「お、そうなのか?」

「はい、フリード様。ですがまあ、なんとか大丈夫でしょう」


 え、そんなになのか? 名付けに必要な魔力は、俺が思っている以上に必要だと言う事なのかな? それともフリード爺の魔力がそれほど少ないと言う事なのか? どっちなのか分からないのだけど。


「おなまえちゅけたら、ひかるのら。ぺかーって」

「そうなのか?」

「しょうなのら」

「名前は決めていたのだッ!」


 よし、なら張り切って名付けをしてもらおう。かっちょいいお名前のお披露目だ。


「クリスティー先生、このままで良いのか?」

「はい、良いですが……念のため、ゴーレム達に掌を向けておきましょうか。少し魔力量が心配でっす」


 あれれ? 俺はそんな事はしなかったぞ。とっても大雑把に、いっちーとか言っただけだった。


「ロロは魔力量が多いからでっす」

「へえ~」


 ほうほう、そうなのか。ま、取り敢えず名付けだ。


「ふりーろじい、はりきっていうのら」

「おうッ!」


 初日に作ったゴーレム達。フリード爺がずっと気にしていたけど、やっと目が覚めた。お待ちかねのフリード爺が考えたお名前の発表だ。ジャジャーンと言ってもらおう。


「お前達は、フーちゃん、リードちゃん、リヒちゃんだぁーッ!」


 堂々と胸を張り掌をゴーレム達に向けて、大きな声で披露したフリード爺。しかもとっても満足そうだ。女神の様に語尾の『だぁーッ!』にエコーがかかりそうな感じで、思い切り言い切った。


「ぶふッ! 兄上、何ですかそれは」


 ほら、ラン爺が吹き出している。だって、フーちゃん、リードちゃん、リヒちゃんってまんまじゃないか。

 俺が、フォーちゃん、リーちゃん、コーちゃんと名付けたのと同じ思考だ。3歳児と同じってどうなのだ? それでもフリード爺は、満足気にしている。嬉しそうだ。


「3体揃って、フリードリヒだ! ロロだって、そう名付けていただろう!?」

「ええー!」


 俺の真似をしたのか? それは駄目だ。と、思っても遅かった。3体の新ゴーレムの体が、ペカーッと光っちゃった。あらら~。


「あー、ちゅけちゃった」

「ふふふふ!」


 クリスティー先生、笑っているけど良いのか? そんな安直なお名前で。


「可愛いじゃないですか」

「ええー」


 可愛いか? 可愛いのか? クリスティー先生の『可愛い』の基準が不安だ。


「ロロ! 私も欲しいわ! ゴーレム!」

「これ、リーゼ。お前はまた何を言っているんだよ」

「だってランお祖父様! 可愛いじゃない!」


 もしかして言い出すのではないかと、思ったのだ。リーゼさんの性格ならね。でもさ。


「りーぜしゃんは、ふりーろじいみたいに、じゅっといないのら」

「え? ねえ、リア。ロロは何て言ってるのかしら?」

「ふふふ、リーゼはまた学院に帰るのでしょう? ロロはそれを言っているのよ。ずっとここにいないからって」

「あー、そう言われればそうね」


 そうなのだよ。いない間はどうするのだ? 人任せは駄目なのだ。

 フリード爺は自分でゴーレム達に、鍛練しそうだろう?


「これからは私と一緒に、この領地を守ってくれッ!」

「キャン!」

「アン!」

「キャンキャン!」


 おやおや、新ゴーレム達もやる気だ。なんだか良いチームなのだ。チームフリード爺。いや、それはダサすぎる。

 フリード爺の周りをキャンキャンと鳴きながら走り回っている新ゴーレム、もとい、フーちゃん、リードちゃん、リヒちゃん。3体でフリードリヒだ。

 自分のお名前をつけたかったのかな? 俺なら絶対に嫌だけど。

 そして3体のリーダーは、フーちゃんに決まった。最初に俺の前に来ていた子だ。


「クリスティー先生、この子達はどれ位生きるのだ? いや、生きるといっても良いのか?」

「ああ、そうですね。魔力が供給される限りはと言いたいのですが、なにしろ元は土なのでっす。それでも数百年は大丈夫じゃないでしょうか?」

「な、な、なんだとぉーッ!?」

「ええーっ!?」


 フリード爺と一緒にびっくりしちゃった。だってそれならうちのプチゴーレム達もそうなのか? 作った俺より長生きなのか? それってどうなのだ?

 あ、でも俺がいなくなったら魔力を貰えないのかな?


「ふふふ、ロロにはディがいますね」

「あー、でぃしゃんが、かわりにあげてくれるかな?」

「そうですね、きっとそうでしょう。ディがエルフの国に帰る時には、一緒に連れて行くでしょうね」

「しょれなら、あんしんなのら」


 ディさんはそんな事、全然言ってなかった。分かっていただろうに。もしかして、俺に気を使ってくれてたのかな?


「ならこの子達の事は、クリスティー先生。頼んだぞッ!」

「はい、代々受け継いでまいりましょう」


 そっちなのか? この家で代々ゴーレム達を引き継いでいくのか?

 それならもっと丁寧に作れば良かった。なんて、ちょっぴり後悔したりして。


お読みいただき有難うございます!

とうとうお名前を披露しました。皆様予想されていたのではないでしょうか?

頂いた感想を読んでいて、嬉しいやらプレッシャーやらでした。(^◇^;)

そんな大した名前を考えていないのにと。

ちょっぴり抜けている感じが良いかと思うのですが、如何でしょうか?

いつも感想を有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ロロは目指せ重版なのですよ^^;

ですので、まだ手に入れておられない方は是非ご購入を!

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
新ゴーレムの名前は、高確率でホップ、ステップ、ジャンプだな、と思っていました!そう勝手に思っていました。 同じ考えの人は、沢山居たでしょうね。
………………まぁ、そんなもんですかね とりま、次世代への掛け橋にはなりそうでよかったですね
祝 命名 (*´∀`)♪ フリード爺らしい名前ですね〜(笑) ふと思ったのですが、ロロが魔獣をテイムしたり ゴーレムを産んだり?するのは 身近な人との別れや孤独を恐れて 無意識に影響しているのかなっ…
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