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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第6章 辺境伯領に行ったのら

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378ー新ゴーレム

「おりこうらね」

「アン!」

「え、しょうなの?」

「アンアン!」

「ロロ、何ていっているんだ?」


 レオ兄が聞いてきたから、それにお返事しようとしていたのに。そこに割り込むように、ズズイと俺の前に出て来たもっと賑やかな人がいた。


「ロロー! この子達はあのゴーレムじゃないのかぁーッ!」


 フリード爺だ。フリード爺が欲しいと言ったから作ったゴーレム達だ。

 もしかして、動くのを待っていたのかな?


「ふりーろじい、しょうなのら。うごいたのら」

「凄いぞぉッ!」


 フリード爺が、俺をヒョイと抱き上げて高い高いをした。

 おっと、思わずパンチしてしまうところだった。そのままクルクル回ったりされていたら、俺のへなちょこパンチが炸裂していたかも知れない。


「ふりーろじい、おろして!」

「お? そうか?」


 やっと下ろしてもらった俺は、みんなに説明した。

 フリード爺に言われて作ったゴーレム達なんだよと。プチじゃないから、取り敢えずスモールゴーレムかな? プチより少しだけ大きい感じがするでしょう? 取り敢えずね。いや、新ゴーレムでいいか。

 俺は片手を高く上げて、大きな声で呼んだ。


「しぇいれちゅーッ!」

「キャンキャン!」

「アンアン!」


 走り回っていた残りの2体もやってきた。そして俺とフリード爺の前に横一列に整列だ。イッチー達は、何が始まるのかと少し離れておとなしく様子を見ている。

 その周りをピヨピヨと鳴きながら走り回っているフォーちゃん達。


「ピヨ!」

「ピヨヨ!」

「ふぉーちゃんたちは、しじゅかにして!」

「ピヨヨ!」


 リーダーがみんなを叱ってくれている。リーダーが一番後に孵ったのに、先に孵っていた子達はどうしてそうなのかな?

 これからお話しするから、ちょっと黙っていてね。


「ふりーろじいらよ。みんなの、ぼしゅ(ボス)なのら」

「キャン!」

「しょう、ちゃんということきくんらよ」

「アン!?」


 え? ロロじゃないの? なんて聞いてきた。じゃあロロの魔力はもらえないの? と言っている。

 そっか、魔力だ。この子達は魔力で動いていたのだった。


「ふりーろじいに、もらってね」

「アンアン……」

「らめ、ぼくはじゅっとここに、いるのじゃないから。ふりーろじいが、ぼしゅらっていったれしょう?」

「キャン」


 分かったらしい。俺達は直ぐに移動するし、ルルンデに帰るつもりだからね。君達はここに残るんだよ。だからフリード爺がボスで、ちゃんと言う事を聞いて魔力ももらってね。と説明した。


「ロロ、魔力が必要なのか?」

「らんじい、しょうなのら。らから、ふりーろじいに、もらってっていった」

「ああー、魔力か……」


 あれれ? ラン爺がとっても複雑な顔をしている。どうしたのかな?


「兄上、魔力が必要だって」

「お、おう」


 あれあれ? フリード爺の眼が泳いでいるぞ。どうしてなのかな? 魔力をあげると言っても、何もしなくてもいいのだけど。


「ロロ、私が兄上の代わりに魔力をあげるのでも良いのかな?」

「わからないのら。えっちょぉ……」


 こんな時にディさんはいない。ならこの人しかいないだろう。


「しぇんしぇーいッ!」


 俺は大きな声で、クリスティー先生を呼んだ。どこにいるのかな? まだお昼ご飯前だからお昼寝はしていないと思うし。

 裏の畑かな? と、思っていたら庭の四阿がある方からクリスティー先生が出て来た。

 キラッキラの髪を靡かせて颯爽と。やっぱエルフさんって綺麗だ。


「大きな声を出して、どうしました?」

「しぇんしぇい、あのね」


 ゴーレム達に魔力をあげるのが、ラン爺でも良いのか聞いてみた。ボスはフリード爺なのだけど。


「ああ、フリード様は魔力量がそう多くないからですね」

「クリスティー先生、そうなのだ」

「心配いりませんよ。ゴーレム達に必要な魔力なんてほんの少しでっす。剣に魔力を流すより少ないですよ。だからフリード様でも大丈夫でっす。何もしなくても勝手にゴーレム達が吸収していきまっす」

「そうか! 私でも良いか!」

「はい。ランベルト様でも構いませんよ」


 なんだ、誰でも良いのか? ならイッチー達も俺じゃなくても良いのか?

 俺じゃないと駄目だと思って、何処へ行くのにもくっ付いてきているのに。


「それはあの子達が、ロロの事が大好きだからですね」

「え、しょうなの?」

「作ったロロの魔力が、一番なのは確かですよ」


 知らなかった。新事実なのだ。


「ただ……」


 ん? まだ何かあるらしい。


「名付けは、フリード様がする方が良いでっす。ボスなのですから」


 名付けかぁ。まあ、今回俺は関係ない。

 俺はいつも名前を考えられない。あと3体もとなると、もうネタ切れだ。


「名付けかッ! 私が付けて良いのだなッ!」


 名付けと言われて、何故かフリード爺の眼がキラキラし出した。どうしてだ? 俺は名を付けてと言われる度に、頭を抱えていたのに。

 取り敢えず、新ゴーレム達よ。フリード爺の前に整列しようか?

 ちょっと目を離すと、直ぐにみんなで走り回ってしまう。これは大変だぞ。リーダーを決めて置く方が良い。


「あたらしいこは、ふりーろじいのまえにしぇいれちゅ!」

「キャン!」

「アンアン!」


 可愛い声で鳴きながら、フリード爺の前に横一列に整列してチョコンとお座りをした。尻尾をブンブン振っている。

 うん、ちゃんと分かっているね。フリード爺がボスだからね。


お読みいただき有難うございます!

引っ張っているわけではないのですが、お名前の発表は明日です。(^◇^;)

予想を的中されていた方がおられるのですよ。

まあ、予想つきますよね〜

フリード爺ですし^^;

いつも感想を有難うございます!

毎日楽しみにさせて頂いてます。

有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ピカみたいな大きなワンちゃんを飼いたい気もしますが、小型犬のトイプードルでさえ大変なのに。

最後が近付くと、悲しいですしね。

ロロの②が来年発売予定ですが、買って頂けるのかととっても不安。どうか皆様、書籍も宜しくお願いします!

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
お名前も気になりますが へなちょこパンチ炸裂してたら、ここにもハルちゃんが〜って‼︎ らうみぃも、どどーんッ!してるし
名前は決まりましたか。やはり単純な名前なんでしょうな←不敬 ……なんか、ロロ達が帰る時、一体ぐらいついていきそうな感じですね 犬さん、もうそんなですか ……悲しい事ですが、年末でやって…
超超びっくりです、エピソード377を読み進め最後まで来たら、なんと更新してる!喜んで次を読んで…もー焦らしすぎですよ〜早く名前が知りたい!
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