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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第6章 辺境伯領に行ったのら

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370ー朝ごはん

 次の日、俺は眼を覚ましてびっくりした。いつもの様にレオ兄が隣にいたのだけど、その反対側になんとクリスティー先生が寝ていたのだ。

 レオ兄とクリスティー先生に挟まれて、俺は寝ていた。ベッドが広いからできる事だ。それでもまだもう一人位なら一緒に眠れそうな大きさだ。


「ロロ、おはよう」

「おや、起きましたか?」

「れおにい、しぇんしぇい」


 今の状況を理解できなくて、俺は眼をパチクリしていた。

 どうしてこうなったのかな? たしか昨日はクリスティー先生に抱っこしてもらって……


「一緒に寝ていたのでっす」

「ふふふ。ロロ、びっくりした?」

「びっくりなのら」


 レオ兄とクリスティー先生に挟まれて、しかも二人にナデナデされて、俺は朝からとっても嬉しくなった。


「しぇんしぇい、いしょにねたのら?」

「そうでっす。ロロとレオと一緒だったのでっす」

「うれしいのら」

「僕はびっくりしたよ。部屋に戻ってきたらクリスティー先生が、一緒にベッドに入っていたから」

「ふふふ、そうですか?」

「はい。大人の人と、一緒に寝るなんてありませんから」

「おやおや、そうですか? ではまた一緒に寝ましょう」


 ふふふ、きっと父様がいたらこんな感じなのかな。

 ルルンデの家では、ディさんがよく一緒にお昼寝していた。でもベッドがこんなに大きくないから、レオ兄も一緒になんて事はできない。

 ディさんもクリスティー先生も、温かい人だ。今度はニコ兄も一緒に寝ようと誘おう。


「さあ、お着替えして朝ごはんですよ」

「ロロ、起きよう」

「うん」


 今朝は3人一緒だ。いつもレオ兄と2人だ。1人増えただけなのに、心がいつもよりポカポカしてウキウキする。今日は何をするのかな? ここに来てからはみんな一緒で、沢山の人達がいて楽しい事ばかりだ。


「今日はフリード様が海に行こうと仰ってましたよ」

「あー、しょうなのら。うみら」

「ロロは海が初めてだね」

「うん、れおにい、あのぴんくの、みじゅうみ」

「ん? ピンクの? ああ、フューシャン湖の事かな?」

「しょうしょう。あのみじゅうみより、じゅっとおおきいのがうみ」

「そうだよ、向こう岸が見えないんだ」

「はやくいきたいのら」

「ちゃんと朝ご飯を食べてからでっす」

「あい」


 ヒョイと手をあげた。クリスティー先生がニッコリしてくれる。


「ロロはお利口さんでっす。みんななんて良い子達なのでしょう」


 クリスティー先生だって、とっても良い人だ。会ったばかりの俺達をこんなに可愛がってくれる。嬉しいし有難い事だ。

 それからマリーが、俺達の着替えを持ってやってきた。


「おはようございます。お早いですね」

「おはよう、マリー。ロロが眼を覚ましちゃったんだ」

「まあまあ、よく眠れましたか?」

「うん、まりー。おはよう」

「クリスティー先生も一緒だったのですか?」

「しょうなのら。いっしょなのら」

「あらあら、良かったですね」


 ふふふ、朝から心がもう満タンになりそうなくらいぽかぽかだ。

 マリーがお着替えをさせてくれて、食堂へ向かう。大きな階段があるのだけど、クリスティー先生が抱っこしてくれる。こっちに来てから、一番抱っこしてくれるのはクリスティー先生だ。

 そうだ、前にディさんが言ってた。エルフはちびっ子を大事にすると。


「ふふふ、ロロのほっぺはプクプクでっす」


 そう言いながら、指でツンツンしてくる。俺を片手で軽々と抱っこして、もう片方の手でツンツン。お腹は無事なのだけど、ほっぺがピンチだ。

 食堂に入ると、もうみんな席に着いていた。いや、みんなではない。例の……


「あたッ!」


 朝から賑やかだ。昨夜帰ってきたリーゼさんだ。ドアの向こうで躓いたらしい。声だけが聞こえてきた。


「もう、朝からあれだよ」

「ふふふ、でもリーゼは楽しい良い子ですね」

「リア、そうかい?」

「ええ、ユーリ様。私はそう思います」

「そうだね、表裏がなくて」

「ね、レオもそう思うわよね」


 そっか、昨夜俺が寝てからリア姉とレオ兄は話していたんだ。

 まあ、リア姉とは気が合うだろうな。そんな事余裕で想像がつく。だって良く似た感じだもの。リア姉はまだ、ドジっ子じゃないから良かった。


「ロロ、何思ってるの?」

「なにもおもってないのら」

「あら、そう?」

「しょうなのら」


 ふゅ~、危ない危ない。またツッコまれちゃった。そこに、バンッとドアを開けて入ってきたのはリーゼさん。


「おはようございますッ!」


 元気だね。そこで「ですです~!」とか言ったら、マンマ女神だよ。


「ロロ! よく眠れたかしら?」

「あい」

「可愛いぃーッ!」

「リーゼ」

「ね、ロロはまだ3歳なんですって? 今日は一緒に遊びましょうね!」


 と、言いながら近寄ってくる。当然……


「あたッ!」


 お決まりだ。もう俺でも確実に予測できる。


「リーゼ!」

「は、はいッ! お母様!」

「いいから席に着きなさい!」

「はいぃ、ごめんなさい!」


 それでもまだ俺の方をチロチロと見ている。


「わふん」

「ね~、しょうらよね」

「キュルン」

「ふふふ」


 ピカとチロまで、誰かに似ているとか言っている。やっぱそう思うよね。


「さあ、いただこうか」


 イシュトさんがそう言うと、控えていたメイドさん達が一斉に動き出した。


お読みいただき有難うございます!

もう感想で皆さんが書いて下さっていますが、あの女神みたいなリーゼです。

おっちょこちょいですが、良い子なのですよ。

将来的にはリアと仲良くなりますが・・・モゴモゴ。

まだ秘密ですね~(^^;

辺境伯家とは深い縁があるみたいですよ。

ロロの2巻もまた色々手直しするみたいです。これからなのですが、またまた全面改稿になったりして。いやそれはもう大変。

今年は2冊同時発売にチャレンジしましたが、来年もまた未知の事にチャレンジする事になりそうです。

楽しみにしていただけると!(^▽^)/

いつも感想を有難うございます!

今日は動物病院へ通院のため、予約投稿です。

ふぅ、頑張ります!うちのワンちゃんも頑張ってほしい!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


明るいイラストをと思ってこれを選びました。

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
リーゼ………………リアル三歳児に嫌がられるレベルで構い倒して熱を出させたりして、接近禁止されたりするんだろうな………………
クリス先生 確か最初のほうでオネエさん的な描写があったような…? あったよね?
先生は男性だったのか?今まで女性的なイメージだったので…… >>リーゼ、リア……もごもご なるほど、最終巻辺りでロロ達の敵になってリアとデスバトルを繰り広げ、双方お互いの剣を突き刺されて戦死する…
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