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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第5章 大変なのら

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286ー案内しよう

 そんな顔をしなくてもいいのだ。


「みんないっしょらから、しゃびしくないのら」

「そうか」

「りあねえとぉ、れおにいとぉ、にこにいとぉ、まりーとぉ、えるざとぉ、ゆーりあとぉ、どるふじいとぉ、しぇるまばあしゃんとぉ、しょれにでぃしゃん!」

「ロロォ!」


 ディさんが抱きついてきた。ふふふ、いつもの事なのだけどちょっぴり嬉しい。


「わふん」


 あ、しまったのだ。ピカとチロを入れるのを忘れていた。ピカがちょっぴり寂しそうな顔をしているように思えたのだ。


「ぴかもらよ。ぴかとちろもら」


 それに、コッコちゃん達とプチゴーレム達とクーちゃん一家だ。

 賑やかになったのだ。


「アハハハ、珍しい子達ばかりなんだけどね」

「ディさん、珍しいどころじゃないですよ」

「そうです、ピカとチロなんて絶対に普通ではないですよね?」

「ひみちゅ」

「アハハハ、そうだよねー。秘密だもんねー」


 人差し指をプニッと唇に当てて、お口を閉じる。俺も成長したものだ。ちゃんと秘密を守っているぞ。

 それよりお庭を案内してあげよう。て、案内するほどの広さはないのだけど。

 先ずは、やっぱマンドラゴラが狙っている池だろう。


「あしょこのおいけも、れおにいとにこにいがちゅくったのら」

「へえー、二人で掘ったのか?」

「しょう、まほうれごごごごーって。でぃしゃんに、おしえてもらったのら」

「ええッ!?」

「アハハハ!」


 あれ? ディさんがまた笑っている。俺、変な事を言ったかな? 言ってないよな?


「れね、かわからおみじゅをひくのも、れおにいとにこにいが、ちゅくったのら。ごごごごーって」

「あ、ああ……」


 あれ? テオさん聞いてる? 俺が身振り手振りを織り交ぜながら説明しているんだけど。まあいっか。


「あっちがね、にこにいのはたけなのら」

「ニコは薬草を育てているのか?」

「しょうなのら。あしょこれどるふじいといっしょに、りかばまっしゅをしょだてているのら」

「リ、リカバマッシュ!?」

「しょうなのら。もりれ、とってきたのをしょだててるのら」

「ええー……」


 そうなのだよ。だってドルフ爺だからね。ドルフ爺は凄いのだ。

 まだまだ案内は続くから、ちゃんと付いてきて欲しい。聞いているかな?

 テオさんったら、ずっとポカーンとお口を開けているけど。


「にこにいがしょだてた、やくしょうれ、ぽーしょんちゅくるのら」

「レオ君が上級ポーションを作れるのでしたっけ?」

「じるしゃん、しょうしょう。ボクはまら、ちゅうきゅうぽーしょん」

「ディさん……」

「ん? 何かな?」

「ディさんが教えているんですか?」

「ううん、僕は教えてないよ。僕が知り合った時には、中級ポーションを作っていたからね」

「うそだろ……」

「テオ様、この兄弟はどうなっているのでしょう?」


 何を言っているのだ。普通の兄弟だ。とっても優しくて頼りになる姉と兄なのだ。

 それからっと、クーちゃんの説明かな?

 と、俺は一通りテオさんとジルさんに説明したのだ。クーちゃんは、ある日森からやって来たのだと。


「なんというか、言葉がないというか」

「テオ様、本当ですね」

「ロロがクーちゃんに名付けたのだろう?」

「うん。しょうなのら」

「ふふふふ」

「ディさん、何ですか?」

「ロロが名付けて、クーちゃんは進化したんだよ」


 そうだった。えっと、最初は何だっけ?


「霊獣だよ、ロロ」

「しょうらった」

「え? 霊獣ですか? 珍しいですね」

「そうだろう? クーちゃんはロロが名付けて聖獣に進化したんだ」


 もう、びっくりだよね~。なんて言いながらディさんは笑っていた。

 なのに、テオさんとジルさんはビックリお目々をしていたのだ。


「くーちゃんらけ、しゃべるのら」

「「えええーッ!?」」


 あれれ? 知らなかったのかな?

 クーちゃんはいつも寝ているからね。


「アハハハ!」

「ディさん、笑い事じゃないって!」

「そうですよ!」

「アハハハ! だって、おかしくって!」


 ええー、おかしいかな? そうかな?

 それよりも大事な事があるのだ。


「くーちゃんは、どるふじいがしゅき」

「え?」

「ドルフ爺をですか?」

「しょうなのら、しょれれたまごを、うんらのら」

「は!?」


 ね、驚くよね。これには俺も驚いた。本当、びっくりなのだ。

 テオさんが、ふぅ~ッと大きく息を吐いて、真面目なお顔をして俺に聞いてきた。


「ロロ、毎日楽しいか?」

「うん、ておしゃん」

「僕達が帰る時に、一緒に遊びに来ないか? お祖父様とお祖母様が、ロロ達に会いたがっているんだ」

「あしょびに?」

「そうだ。ロロは嫌かな?」

「ううん、あしょびにならいいのら」


 全然良いよ。俺だってお祖父様とお祖母様に会ってみたいもの。

 どんな人なのかなって思う。テオさんのお父さんにもだ。母様のお兄さんだろう? 会ってみたいのだ。


「そうか、早速リアとレオにも相談してみよう」

「ええ、大旦那様と大奥様が喜ばれますね」

「ああ、迎えに来ると言い出すんじゃないか?」

「ふふふ、確かに」


 テオさんとジルさんが、話す事を聞いていて感じていたのだ。

 俺達兄弟と会った事もないのに、お祖父様達は本当に心配してくれているのが伝わってくる。

 会いたいと思ってくれて、迎えにまで来るのではないかとテオさん達が思うくらいだ。

 それって、とっても嬉しい事なのだ。


お読みいただき有難うございます!

昨日は画像を貼り付けるのも忘れてしまっていました^^;

頑張りましたよ。今日も投稿できて良かった!

感想や誤字報告を有難うございます。とても励みになっております。

有難うございます!

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今日、リリとハルを!このラノ2025の対象作品です!

☆ボクは光の国の転生皇子さま!(イラスト:nyanya様)

☆ちびっ子転生者は手に負えないッ!(イラスト:こよいみつき様)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 驚いている٩(^‿^)۶ やはりロロ達兄弟は凄いでしょう。そして周りの人達やロロ達に関わる子達も凄いのです。 きっとお祖父様達も皆んなを好きになってくれると思います。( ◠‿◠ ) [一言…
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