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NTRビデオレターを送り付けてきた元カノと妹が入れ替わった瞬間、俺は妹への猛烈な愛に目覚める  作者: 東音


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ましろはその試練にまだ気付かない《虎田ましろ視点》

「また私の体を使ってイチャイチャしてぇっっ…! 今すぐこの青く晴れた空が黒雲で覆い尽くされ、あの二人が雨でずぶ濡れになった上にイカヅチに打たれればいいのにっっ……!!」


 生徒会室の窓辺で、ガラスをキィッと引っ掻きながら、ベンチでイチャつく義隆先輩とよしのさんを見下ろして、私は呪詛の言葉を吐いた。


「ア、アハハ……。虎田さん、ドス黒いオーラちゃってる……。」


「ま、まぁまぁ、今日のアレは周りへのパフォーマンス的な意味もあるから、あんまり気にしない方がいいですよ?」


「そうそう!二人ももう少しで戻って来るだろうし、虎田さん先に私達とお昼一緒に食べよーよ?」


 ソファに座っている、生徒会メンバーの渥美空、腹黒参謀(黒崎直也)、渥美海に親しげに声をかけられ、私はそっぽを向いた。


「ふ、ふん。昨日は訊問会で私の事散々コケにしたくせに。

 誰があんた達となんか仲良くするもんですか。」


「それを言ったら、虎田さんだって寝取先輩に唆されて、Amuちゃんを冒涜するビデオレターを会長に送ったでしょう?」


「いや、あの男に言われるままアフレコしただけで、出演しているAV女優なんて知らないし!何なら、あの男の名前もうろ覚えだし……」


「「NTRビデオレターを一緒に作ったのに、寝取くん名前をちゃんと覚えられてもいないんだ……(多分、寝取くんは虎田さんの事、結構本気だったろうに……)」」


 腹黒参謀に唇を尖らせて言い返すと、渥美兄妹は、苦笑いしていた。


「まぁ、お互い色々ありましたけど、今は一緒に仕事をやってく生徒会メンバーなんですから、過去は水に流しましょう?入れ替わり解消にもできる限り協力しますし?」


「む、むぐぅ…!」


「虎田さん、お弁当手作りなの?すごーいなぁ!」


「……! こ、これは、あの女が私の分も作ったからって押し付けて来て……」


 渥美兄に指摘され、持っていたナプキンに包まれたお弁当箱に力を込めると、渥美妹は興味津々でキラキラの笑顔を向けて来た。


「へえー、美味しそう!見せて見せて〜〜!」


「ま、まぁ、ちょっとだけなら……。」


 べ、別にコレは絆されたわけじゃなくて、生徒会メンバーと仲良くなるフリをして、いざという時は利用する作戦なんだからねっっ。

 私はちょっと浮つきかけた心を否定しながら、彼らの向かいのソファーに座ると、お弁当を紐解いた。


「……!(私の好きなものばかり……。)」



 和風ハンバーグ、だし巻き卵、ポテトサラダにきんぴら、亀の子ウインナーと私の大好きなものばかり入っているお弁当の内容に気分が上がっていると、渥美妹が私のお弁当を覗き込んで歓声を上げた。


「わぁっ。よしのちゃん作のお弁当、品数多くて、彩り綺麗〜!!前からよしのちゃんのお弁当美味しそうだと思ってたけど、更に豪華になってる〜。私のエビフライと何か交換こしようよ?」


「い、いいけど、卵焼きときんぴらは、ママが作ったものらしいからダメよ?」


 そう言って亀の子ウインナーをピックに取って差し出すと……。


「友達の亀の子ウインナー頂きます♡」


 カシャ!


 嬉しそうにそれに齧りつく渥美妹に渥美兄はすかさずスマホを向けた。


「反射的に撮っちゃったけど、これは卑猥過ぎてアップ出来ないなぁ……。」


 渥美兄が苦笑いしているのに、私は首を傾げた。


「え?卑猥??ただ、可愛い形のお弁当の何が??」


「「へっ。えーと、そりゃ、ねー…///」」


 「アハハッ。虎田さん、思ったよりそんな感じなんですね?」

「何、笑ってんのよ!」


 渥美兄妹が何故か言い淀んでいると、

腹黒参謀に笑われた。


 ちょっとムッとしながらも、この先の事を尋ねてみた。


「それより、生徒会の活動の手伝えって事だけど、具体的に何をするのか、教えてもらえるかしら?」


「ああ……。そうですね。文化祭も終わりましたし、今のところは12月の地域のクリスマス交流会に参加するぐらいですかね?まぁ、関係者と大体の話は詰めてありますから本格的に動くのは、11月末からでいいんじゃないでしょうかね。」


「そうそう。まぁ、会長もしばらくはアレだから、生徒会活動も当面は昼のみって感じで!」

「そうだね。アレだしね?」


「アレ……??」


 腹黒参謀の説明に続いての渥美兄妹の言葉を聞き返すと、二人は私を見て、慌ててたように説明してした。


「あ、えーと……。ホラ!二人の入れ替わりをサポートに集中しなきゃねって事だよ。」

「そうそう。そういう事!」


「そ、そうなの……?あなた達の言葉、理解するのが難しいわね。」


 二人は、イベントのステージに出たり、広報活動に関わったり、校内のインフルエンサーで、人気者らしいけど、きちんと人に伝わる言葉を喋って欲しいものだわ。


 私がため息をつくと、腹黒参謀は気まずそうな笑みを浮かべて何か聞き取れない言葉を呟いていた。


「(そうか……、来週が虎田さん、鷹宮さん入れ替わりの最初の試練になりますかね……)」

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