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第476話 ロビーに集合。

武雄とアリスは部屋を出て宿のロビーに来た。

武雄は小銃を担いでいるし、アリスはバスタードソードを担いでいる。

アリスは若干艶々していたりする。

「もう来ているのですか?」

武雄がソファーでのんびりとしているマイヤーとヴィクターとジーナ、そしてソファーの1つに丸くなりながら纏まって寝るチビッ子3人を発見する。

「主、お疲れ様です。」

武雄を発見しヴィクターとジーナとマイヤーが席を立って挨拶をしてくる。

「はい、ご苦労様です。

 もう少し時間もあるので部屋で寝ていても良かったのですよ?」

武雄がヴィクターに聞く。

「はい、それも良いかもしれませんが・・・寝過ごしそうですので。」

ヴィクターが苦笑する。

「そうですか。」

武雄達もソファに座る。

「アリス殿には説明を終えられたのですか?」

マイヤーが聞いてくる。

「ええ。

 何とかなったのではないでしょうか。

 物は壊していませんよ。」

「そうですか、何事も起きなくて良かったです。

 アリス殿、お疲れ様です。」

「はい、マイヤー殿もタケオ様の随伴ご苦労様です。

 タケオ様はどうでしたか?」

「これと言って揉め事もありませんでしたので楽な物でした。」

マイヤーが苦笑を返す。

「そうでしたか。何だか話だけ聞くといろいろな人達との遭遇が目白押しでしたので、結構大変だったのかと思っていましたが。」

「ところが・・・別に大変な事はなかったですね。

 どれも順調に行きましたので。

 一番大変だったのは・・・キタミザト殿、どれでしょうか?」

「んー・・・ヴィクター達は買っただけですし、工房の方々は話しただけですし・・・

 アン殿下ですかね?」

武雄は思案しながら答える。

「あぁ、確かに。」

「アン殿下?」

マイヤーが頷き、アリスが首を傾げる。

「ええ、クリフ殿下の街に着いて宿に入ったらアン殿下の待ち伏せを受けました。」

武雄は笑いながら言う。

「ん?宿に居たのですか?」

「いえ、部屋の中に。」

「・・・とっても面倒な事が発生したのですね。」

「ええ。事なきを得ましたが・・・新しいソースが手に入りましてね。

 あ、ちなみにアン殿下にはプリンの作り方を教えておきましたよ。」

「上手く作れていましたか?」

「はい。簡単ですからね。」

「・・・まぁ見返りが新種のソースなら良いのでしょうか・・・」

アリスが思案する。

「プリンと新種のソースでは価値が違うと思いますけどね。

 十分な見返りですよ。

 たったの金貨30枚で買いましたから。」

「ソースのレシピとしては高いのでしょうかね?」

「私的には今後の展開を考えれば安い買い物ですよ。

 このソースがあるだけで料理が倍増しそうで嬉しい限りですね。」

「ば・・・倍増ですか!?

 タケオ様!どんな料理なのですか?」

アリスは驚きながら聞いてくる。

「まぁ、手持ちのソースの残りが少ないので・・・

 本格的にはエルヴィス領に帰ってからでしょうかね。」

「うぅ・・・手持ちがないのですか?

 作れないのですか?」

「作れはしますが皆さんの分はないですね。

 まぁ、その内食べさせます。

 その際に感想を言ってくださいね。」

「うぅ、わかりました。

 そこまで凄いソースなら期待して待ちます。」

アリスが若干、ガックリしながら言う。

と、残りの面々がやって来るのが見えるのだった。

・・

「キタミザト殿、皆が揃いました。」

マイヤーが武雄に言う。

「はい、ご苦労様です。

 では、私とアリスお嬢様とマイヤーさんとヴィクター達で殿下達に会ってきます。

 皆さんは自由にしていて結構ですが、まぁ部屋でゆっくりとしていてください。」

「「はい。」」

皆が頷く。

「あ・・・そうだ。

 フリップさん。」

「はい。何でしょうか、キタミザト様。」

「これが私の小銃なのですけどね。小銃改1と命名していますけど。

 これにこの照準器(スコープ)を小銃のこの辺に付けてください。」

武雄が小銃改1と貰い物のスコープを渡す。

「スコープとは何でしょうか?」

フリップが武雄の小銃改1とスコープを受け取りまじまじと見ながら聞いてくる。

「小銃専用の照準器です。

 そうですね・・・簡単に言うと狙った先の対象の大きさを何倍にも拡大して見せる物ですね。

 鈴音はわかりますか?」

「はい!武雄さん、大丈夫です。わかります。

 詳細は皆で検討しながら付けます。

 それにしても武雄さんの小銃は随分私達が作ったのと外観が変わっています。」

「ええ。簡単に言えば2脚を付けて伏せ撃ちが出来るようにし、さらには発射口部分の円筒形の物を付けて発射時の空気を両側に放出するようにしています。

 あ、それとその小銃改1は弾丸のいらない(・・・・・・・)小銃です。」

「・・・弾丸のいらない?」

「ええ。弾丸を供給させないでも撃てる仕様にしています。

 まぁ魔力量が150必要な兵器ですからそうそう使えないとは思いますけどね。」

「・・・キタミザト様、この小銃の仕様はどんな感じなのですじゃ?」

シントロンが聞いてくる。

「ふむ、勝手に改造しましたから仕様はちゃんと言っておきましょうか。

 有効射程及び最大射程は1200mとなります。

 小銃の強化と肩に当てている部分にシールドを生成→構える→氷の弾の生成→氷の内部に爆発の魔法を仕込む→筒と弾の隙間に水の膜を生成→引き金を引く→弾の後方で爆発→発射という工程を取っています。 

 ちなみに連射間隔は5秒となります。」

「射程が1200m??異常です!?」

サリタが驚く。

「ええ。とりあえず距離を大よそに計っただけですからもっと少ないかもしれません。

 それに遠すぎてなかなか当たらないので・・・まぁ私が当てられた射程は550mです。」

「550mでも異常です。」

ビセンテも驚きながら呟く。

「はは。

 まぁその小銃改1の性能はそんな物です。

 なので・・・その遠くが見える物を付けておいてください。

 出来ますか?」

「はい。すぐにとは言えませんが、幌馬車から道具を持って来て今日中に終わらせます。

 スズネ、今日中に出来るな?」

「はい。」

鈴音はフリップの言葉に頷く。

「構造的には詳しい事はわかりませんが、それも将来作って貰う事になるでしょう。

 良く見ておいてください。」

「・・・はい。」

フリップ達がぎこちなく頷く。

「じゃ、皆、行ってきます。」

武雄達は皆にそう言い宿を後にするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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