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第3677話 武雄、屋敷に帰宅。(アリスは順調に陣痛に耐えています。)

エルヴィス侯爵邸の客間。

帰宅した武雄が軽く湯浴みをして入って来る。


「ただいま戻りました。」

「・・・タケオ様、お帰りなさいませ・・・」

アリスがぐったりソファに倒れかかりながら言ってくる。

「アリス、お疲れ様です。

 エリカも。」

「・・あーい・・・」

「一番大変なのはアリスさんですから。

 タケオさん、おかえりなさい。」

アリスが疲れ切った返事をし、エリカは苦笑しながら言う。

「陣痛が始まって、5、6時間経ちましたが・・・大変だとしか言えないですね。」

武雄がアリスの横に座って軽く抱きしめながら言う。

「はぁ・・・」

アリスは力なく武雄に寄り掛かる。

「ジェシーさん、レイラ殿下、アルマ殿下に続いてのアリスさんですからね。

 私としては、ただただ大変だとしか感想がないです。」

エリカが言う。

「うん、頭ではわかっていますが、出産は本人と出産経験のある女性にしかわからない事ですからね。

 アリス、水とか飲んでいますか?」

武雄がアリスに聞く。

「大丈夫です。

 今は眠いです。」

「今は軽くでも寝なさい。」

武雄がアリスの背中をポンポンと軽く叩く。

「はい・・・」

アリスが軽く目を瞑る。

「はぁ・・・これは大変だぁ。

 コノハ、パナ、状況を。」

「タケオ、おかえり。

 アリスは順調よ。

 膣もどんどん広がっているし。」

「特に問題はありませんね。

 タケオ、おかえりなさい。」

コノハとパナが実体化して言ってくる。

「スズネとヴィクターは15時頃に来ます。

 カーティアからメイド長に言って貰う事になっています。」

武雄が言う。

「うん、わかったわ。

 フレデリックは来ているけど、侯爵の執務室で侯爵と仕事中。

 終わったら客間に来るって。」

コノハが言う。

「わかりました。

 それとジーナ達メイドさん方が仮眠に入っていると聞いています。」

「うん、アリスの出産は夜だからね。

 寝れる内に寝て、体力十分で出産に臨むわよ。」

コノハが言う。

「夕食は軽いのが出るみたいね。

 サンドイッチとカレーとパンだって。」

「・・・分娩室がカレーの臭いで満たされそうですね。」

武雄が考えながら言う。

「流石に食べながら入って来ないでしょう。

 歯磨きもするだろうし。

 臭いは少しだけだよ、たぶん。」

「・・・産んだらカレーをお腹いっぱい食べます・・・」

アリスが目を閉じながら言う。

「食欲が落ちてなくて何よりです。

 アリス、少しは食べましたか?」

「サンドイッチを少し・・・スープも少し・・・痛みに耐えると体力を消耗します。

 終わったらカレーを食べます。」

アリスが言う。

「ええ、思いっきり食べましょうね。」

武雄が苦笑する。

「あ、あーちゃんとだーちゃんがそろそろこっちに来るって。

 ジェシーの時にも持って来てくれたへその緒を縛る弦持って来てくれるって。」

コノハが言う。

「へその緒を縛る?・・・あ、なるほど。

 TVとかでは見た事ありますが、縛るのですね。」

武雄が一瞬考えてから頷く。

「そうそう。

 前回のジェシーの時にしているからすんなりと出来ると思うよ。

 パナちゃん、子供達はどんな感じ?」

「特に動きは・・・していますが、問題はないでしょう。

 それより・・・少し大きいかもしれませんね。」

パナがアリスのお腹に手を当てて言う。

「・・・腕が鳴るわね。」

コノハが腕を回しながら言う。

「・・・大きいのですか?

 そういえばジェシーさんの時にコノハ殿が出産が終わってから縫っていましたよね。」

エリカが顔を引きつらせながら言う。

「うん、私の腕の見せ所ね。」

コノハが笑顔で腕を回している。

「縫う?・・・あ、あー・・・ジーナに取り押さえて貰わないといけないかもしれませんね。」

武雄も気が付いたのか微妙な顔をさせる。

「タケオは知っているのね。」

「大きいと切れるらしいですね。

 出産時より痛いとも聞いたことあります。」

「うん、麻酔しないし。」

「おー・・・男ですが、想像しただけで下腹部がキュッとなります。」

武雄が難しい顔をさせる。

「うん、男性でその想像が出来るだけでも偉いわよ。

 さて・・・針と糸も用意しておくか。

 ちょっと席外すね。」

コノハが客間を出ていく。

武雄とエリカが神妙な面持ちで扉を見ている。

「コノハならしっかりしますよ。

 タケオ、万が一は帝王切開をします。

 その準備は終わっています。」

パナが言ってくる。

「輸血もありませんので、外科手術は出来る限りしたくはないですが、アリスと子供の命を守る為にはしないといけないでしょう。」

 「構いません。」

武雄が言う。

「出来る限り自然分娩で出来るように私とコノハはしますが、万が一の際は・・・頭の隅に入れておいてください。」

パナが言う。

「・・・ええ、アリスの命が最優先です。」

「わかりました。」

武雄の言葉にパナが頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
出産の思い出はカレーの香り
何か、物語がありそうですね。  精霊たち(新たな:それが出現条件だったりして)の、加護のあらん事を!
出来る限り自然分娩で出来るように私とコノハはしますが、万が一の際は・・・頭の隅に入れておいてください。」 パナが言う。 これが他の作品だと「あ〜、フラグが立ったかぁ」とか心配するのですが、 こ…
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