第3672話 456日目 リツの家の最終候補を確認しよう。(セイジョウは順調に移動中です。)
武雄達はリツの家の最終候補案を見ていた。
「・・・割と堅実と評すれば良いのでしょうか?」
武雄が3案を見終わりエルヴィス爺さんに言う。
「最終的には文官達の話し合いで、この3案になったの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「えーっと・・
・総木造で倉庫のような空間を作り、両脇に私達の倉庫や緊急時の避難場所を設ける
・総石造りで倉庫のような空間を作り、背面に倉庫や避難場所を設ける
・総石造りで、この屋敷のような外観にするが、中は倉庫にし、地下に倉庫や避難場所を設ける
この案ですね。」
アリスが言う。
「ドラゴンの住処という事で幅100m、奥行150mの敷地に奥に幅50m、奥行50mの建物を用意するという応募内容でしたよね。
・・・費用的に総木材かなぁ。」
武雄が考える。
「ですが、万が一の襲撃を考えると総石造りが理想ですよね。
費用という事を考慮して、2つ目でしょうか。」
アリスが言う。
「ドラゴンを特別視するのなら、少なくとも正面の意匠には凝るべきではないでしょうか。
私達だけなら良いですが、王家等が見に来るかもしれません。
その際に意匠がされているというのは特別視してると考えさせ、丁寧な対応がされると思います。」
エリカが言う。
「うーん・・・木だと何十年かすると雨漏れるでしょ?
直すの大変そうだよ?
だったら石の方が良いと思う。」
ビエラが言う。
「きゅー。」
「主、クゥは『木の方が作った後でも何か追加で作れるから良い』と言っています。」
クゥの言葉をミアが通訳する。
「ぎゅぎゅ?」
「リーザは『人が滅多に来ないだろうから最初に石造りで作って、後は放置が出来る方が良い』と言っていますね。」
リーザの言葉をミアが通訳する。
「ふむ、簡単に言うと建設費用の木材か、防御力の高さと維持費が安いだろう石造りとなるかの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「あ、防御力でしたら、SL-05液を使えるかと。
組み立て時もしくは完成後に塗布して焼けば少しは固くなると思います。」
「確かに。
引き渡し後にエルヴィス家で実施すれば、良いとなれば街中にある設計図よりも強固な家になるでしょうね。
それに修繕もSL-05液の塗布と焼き付けで可能というのも良いかもしれません。」
エリカが頷く。
「木で良いなら、あ、タケオ様がハワース商会に依頼して作っている内装壁用の壁紙を使っても良いですよね。
あれを張ってからSL-05液をすれば、見栄えも良くなるかもしれません。
重ねて焼いていけば、厚くなるでしょうからね。
まぁ、全体的に黒くはなるでしょうが。」
アリスが言う。
「ふむ・・・木造で行い、SL-05液の塗布で防御力を上げるというのが良さそうに思えるの。
タケオ、どうかの?」
エルヴィス爺さんが武雄に聞く。
「私は良いかと。
建設費用も抑えられていて、通常よりも強度が出るのであれば理想です。
あとは修繕のしやすさも推せる事かと。」
武雄が言う。
「ふむ・・・では、この案を元に工事の費用の算出と工事計画を作成し始める事にしようかの。
これで工事実施要領を作成する。
その都度、こうやって確認していく事になるが、よろしくの。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「「「はい。」」」
「はーい。」
武雄達が返事をするのだった。
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ウィリプ連合国のカトランダ帝国に面したバンデラス国へ続く街道にある町の宿。
「・・・」
チビバロールが窓辺で外を見ていた。
「尾行は?」
「ない・・・と思われる。」
チビバロールが言う。
「おかしい?」
セイジョウがベッドに横になりながら聞く。
「簡単すぎる。
ルイの潜入が上手く行ったとしても、こうも易々と見逃す物なのか?」
チビバロールが首を傾げながら言う。
「終始上手く行ったという事に出来ない?」
「ふむ、ルイが失敗しないか・・・ここ最近ではなかったと思うが・・・うーむ・・・」
チビバロールが考える。
「褒めて。」
「良くやった・・んだよな?」
チビバロールが自信なさげに言う。
「珍しく弱気だね。
一応、監視の目はないのでしょう?」
「あぁ、この部屋の監視はされていないのは確実だ。
それにこの街まで一緒に来た他の者達も居るには居るが、ルイが乗る馬とほぼ同じ速度で移動したという程度だしな。
それもこっちを監視というよりも同じ目的地に行く、臨時の仲間的にこっちを見ていたのだろう。
実際にこの町が見えたら、離れて行ったしな。」
チビバロールが言う。
「なら、今回は任務完了という事で。」
セイジョウが言う。
「うーむ、釈然としないが・・・そうなるだろう。」
チビバロールが頷くのだった。
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