第3667話 鈴音と着ぐるみの話をしよう。(関の強化費用補助金と労い金の振り込みがあったようです。)
研究所の3階 所長室。
外回りを終えた武雄は鈴音と話をしていた。
「着ぐるみの寝巻を作るそうですね。
テトちゃんに聞きました。」
「あー、精霊通信のですね。
そうですよ。
イーリーさんは今日の飲みで聞くと言っていましたか。
よろしく。」
「そこはお任せを。
とはいえ、どんなのを作ります?」
「鈴音案はどんなのですか?」
「ヨッ●ー。」
「なんでピンポイントなのでしょうかね。
まぁ、リーザやクゥを元にすれば似たようなのは出来るでしょう。
他には?」
「ドラ●もん。」
「なぜにピンポイント?
はぁ、それはこの地では認知されていないでしょうから売れるとは思いませんよ?
鈴音の趣味で作るのなら良いですが、一応、一般に売れる物を作ります。
もっと、この地の方に合わせた物にしなさい。」
「・・・じゃあ、猫と鶏で。」
「無難な所でしょう。
ドラゴン、猫、鶏で交渉を始めて、おいおい鈴音の趣味を入れ込んで行けば良いでしょう。」
「はーい。
ちなみに武雄さんの欲しいのは?」
「それは・・・兎かな?
歓楽街で流行るでしょう。」
「武雄さん、オヤジ臭いですよ?」
「はは、悲しいかな男の性ですよ。
あ、それ関係ですけど、網タイツはありますか?」
「うーん・・・タイツ自体が手編みか縫製されている物ですね。
私や武雄さんのイメージするストッキングではないですね。」
鈴音が言う。
「あー、そうですね。
ナイロンの開発がされなければ出来ないですね。」
「石油精製品でしたっけ?」
「石油由来の原材料を元にした合成樹脂ですね。
網タイツは当面、出来ませんね。」
「そうですか、やるなら手編みでしょうか?」
「少々、私達が知るストッキングよりも厚くなるでしょうが、細い糸で手編みでするか、薄い布でピタッとした布地で代用するしかないでしょう。
私の方からは、男性用として、ステテコをラルフさんの所に依頼して開発済みですけど、女性用の厚手のピタッとしたタイツが作れますかね?」
「ストッキングの良い所は伸縮するという所です。
履いたら伸びて足にピタッと合う。
今、目にしている布で、そういったのはないですね。」
鈴音が言う。
「となると、私と鈴音が想像しているストッキングは現状無理となりますね。」
「はい、なので、兎は生足ですね。」
「それはそれで良いですね。」
「武雄さん、オヤジ臭いです。」
「もうすぐ親父ですよ。
とはいえ、趣味の趣向は人それぞれ。
そういった物を好む者も居るのは確かですよ。
そして私達は売れる商品を、個人の趣味を満足させる為の商品を創り出していかないといけません。
それが例え、歓楽街で使われようとも私達には預かり知らぬ事です。」
武雄が言う。
「あくまで個人の趣味や趣向を満たす物ですものね。」
鈴音が言う。
「ええ、個人で使う為に作るのです。
なので、そういう風俗の関係の店に売り込んだりはしません。
ですが、そういった店の従業員が個人の趣味の為に買うのを拒む理由もありません。」
「まぁ、確かに
では、イーリーさんには、ドラゴンと猫と鶏と兎の説明をします。」
「ええ、お願いします。
まぁ、話の流れで種類を増やしても良いかもしれませんが、最初はイーリーさんが想像しやすいものにしてください。」
武雄が言う。
「わかりました。」
鈴音が頷くのだった。
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エルヴィス侯爵邸のエルヴィス爺さんの執務室
エルヴィス爺さんとフレデリックが仕事をしていた。
「ふむ?フレデリック、王都から、やっと関の強化に対する補助金の書類が来たのかの?」
エルヴィス爺さんが書類を見ながら言う。
「はい、その書類になります。
主が王城で話したからでしょうか?」
「タケオが催促もしてくれておったはずじゃの。
でじゃ、関の強化費用の補助と労い金の振り込みがされたという書類じゃの。」
「はい、関の強化費用の補助金だけかと思っておりましたが、主個人に対してお小遣いが入っておりましたね。
労い金はいつもより出ていましたね。」
「そうじゃの・・・まぁ、タケオとロバートが居たからの。
今回はロバートの所は戦死者を出したが、被害が最小で抑えられ、一応は勝ったというのもあるからかの?」
「そうかもしれません。
主の方は後日、こちらに持ってきます。
関の強化費用に関する補助金は財政局に回し、実施費用に盛り込みます。」
「うむ、実施に動いてくれ。
関の強化費用補助金も意外と出たの。」
「ですね。
とはいえ、全額とはいかなかったですね。」
「タケオに肉付けさせた強化案が、そもそも高いからの。
そこは財政局長達と話して、廉価案を考えたじゃろう?」
「はい、それでも足りませんでしたね。
ま、想定よりは少ない出費で済んだ事を喜びましょうか。」
「そうじゃの。
財政局長が安堵するじゃろうの。」
エルヴィス爺さんが頷くのだった。
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