第3665話 イーリーの雑貨屋で話し合い。(古着屋と着ぐるみ寝間着。)
ラルフの仕立て屋で子供服の今後の展開を話し合った武雄とジーナはイーリーの雑貨屋に来ていた。
「ラルフさんの所が古着屋をですか。」
イーリーがカウンターでキセルを吸いながらお茶を飲んでいる武雄に言う。
ジーナは武雄の横の席に座り、お茶を飲んでいる。
「ええ、子供服の話をしたら盛り上がりまして。
買取をしながら自分達で少々の手直しをして、安く提供すれば、お客が来て新品を買う人も出てくるだろうという話をね。
それでラルフさんの所に行かない方々へのアプローチなので、イーリーさんの所に影響がありそうだなぁと思いましてね。」
武雄が言う。
「確かに、うちはラルフさんの所に行かない方々へ、キタミザト様とラルフさんの話を元にすれば、中間価格帯と安価帯の衣服を売っています。
まぁ、少し客の取り合いになりますね。」
イーリーが言う。
「ですよね。
とはいえ、皆が皆、古着で良いと思う方ばかりでなく、買うなら新品が欲しい方も居ます。」
「そうですね。
ラルフさんの所に行けなくとも出来る限り新品を欲しい方はいますね。
とはいえ、ラルフさんの系列の古着屋となると高価格でしょうね。
うちも古着屋をですか?」
「ええ、イーリーさんの所もしてみた方が良いと思います。
ですが、イーリーさんは庶民派の古着屋さんをして欲しいですね。
裏でラルフさんと話し合いをして、買取方法の厳格化と価格設定方法の統一はして欲しい所ですが。」
「私とラルフさんの所に持ち込まれた古着で良い物はラルフさんの所、安価な物は私の所ですね。」
イーリーが言う。
「ええ、それと各町の雑貨屋と面識ややり取りはありますか?」
「はい、やり取りはしています。
商品が足らなければ頼んだり、頼まれたりはしています。
各町と連携を?」
「ええ、同じ商品を持っていてもこの街で回しているだけになります。
商品は目新しさが重要です。
3か月か半年毎に北町、南町、東町、西町とここ領都で在庫の調整を行い、商品を入れ替えましょう。
そうすれば、同じ商品の中古品が並び続けるという事はなくなります。」
「商品の交換、入れ替えをするという事ですか。
なるほど、新しい商品をではなく、持っている物を移動させる事で目新しさを出す。
それなら価格もそこまで高くならなそうですね。」
イーリーが言う。
「それと・・・これはイーリーさんにお願いですが、安価な新品衣服ですが、少量を我が国の西南の領地から仕入れておいてください。」
「輸送費がかかりそうですが?」
「それは致し方ないですが、その地方での流行りや伝統という衣装がある物です。
そういった物を少し入れて置きたいのですよ。
あそこは4年後に何もかもが品薄になりますしね・・・その際に古着の提供が国から声がかかるでしょう。」
「ふむ、ラルフさんは・・・声をかけない方が良いですね。
各町の知り合いの雑貨屋と協議して、在庫を多く持つようにしていきます。
1つの町ぶんの在庫を用意しておけば良いでしょうか?」
イーリーが言う。
「どんなに小さく見繕っても3割程度の町や村が一時失われるでしょう。
それに新たに増える領土に住み続ける者もそれなりには居るでしょうね。」
「・・・町3つは見ておいた方が良いでしょうか。
他の領地にも声がかかるとして、町1つ分で良いかもしれません。
大量に持って行けば、他の領地よりも安く出来るでしょう。」
イーリーが言う。
「それで構いません。
それと私が依頼している輸出入業の方も活用して構いません。
他国からも古着を購入、もしくは販売ですね。
これは指示ではありませんので、イーリーさんの才覚に任せます。」
「わかりました。
では、指示としては古着を4年後に向けて徐々に増やしていく事と各町とラルフさんと打合せをしながら、買取方法を決めていきます。」
イーリーが言う。
「さて、新しい商売のついでに新しい服を作って貰いたいのですけど。」
「ラルフさんの所ではなく?」
「ええ、高級とかではなく遊び心のある商品として、着ぐるみ寝間着が出来ないですかね?」
武雄が言う。
「着ぐるみ、ですか?」
「はい、要は人間大のぬいぐるみの中なし版です。
ドラゴンとかの外見で着れる物です。
もちろん簡略化した外見で結構です。
理想としては上から下までつながっているような感じですね。」
「ふむ・・・人間大のヌイグルミでそれを着込むという事ですか
うーん・・・」
イーリーが考える。
「見た目は簡易化して良いですからね。
上から下までつながっていて、小さな羽と小さな尻尾が有って、ぴったりサイズというより、ダボッとした緩い感じの寝間着にしてくれれば良いと思います。
たぶん・・・鈴音の方がわかるでしょう。」
「なら、今夜にでもスズネ様に聞いてみます。」
「ええ、お願いします。」
武雄が言うのだった。
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