第3653話 セイジョウ達は潜入中です。(アズパール王国の王城からタケオ宛に相談と報告を送ります。)
カトランダ帝国 皇城の一室。
セイジョウとチビバロールが居た。
「ここまで見つかっていないよね?」
「慌ただしくないというだけだがな。
そういえば、アズパール王国の王城に行った際はあの御仁が宝物庫前で待っていたな。
流石に皇城に居るとは思えぬが・・・カトランダ帝国に知り合いは居るか?」
チビバロールがセイジョウに聞く。
「・・・」
セイジョウが無言で首を振る。
「となると待ち構えて居たとしても知り合いではないか。」
「待ち伏せ前提なのは嫌だね。」
「そのぐらいの覚悟でいた方が楽だ。
事実、魔王国では、予期せぬ御仁が居たしな。」
チビバロールが言う。
「ああいうのを神出鬼没というの?」
「違うとは思うが
さて、聞き出しているありそうな部局はどこだったか?」
「この先の突き当たりを右に行って、3つ目。
第2軍の対外経済部って部署のようだね。」
「ふむ・・・では、夜中まで昼寝と行こうか。」
「そうだね。
じゃ、寝るね。」
「あぁ、しっかりと寝るが良い。」
チビバロールが言うのだった。
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アズパール王国 アズパール王の執務室。
アズパール王が1人で仕事をしていた。
「・・・ふむ。」
書類を読んでは考え、サインをするという端から見たら同じ作業ばかりだ。
「失礼します。」
「あぁ。」
と、扉がノックされ、アズパール王が返事をすると扉を開きオルコットが入ってきた。
「陛下、書類が溜まりましたので持ってきました。」
「溜まってばかりだな。」
「そういう仕事ですので。
とりあえず、諸々の事は終わったので通常に戻った感じはします。」
オルコットが書類を置きながら言う。
「そうだな。
今頃、各貴族には地図が届いているか。」
「そうですね。
領土が増えた事と貴族が加わった事での更新ですので。」
「良く間に合った物だ。
緊急の書類はあるか?」
「特にはありません。
気晴らしになるのは・・・こちらは如何でしょう。」
オルコットがアズパール王に書類を見せる。
「何々『王立学院の制服変更の途中報告書』か。
人事局がしているのか。
どうなんだ?」
アズパール王が受け取り、軽く見ながらオルコットに聞く。
「冬のコートについては決まったようです。
制服自体は公募が終わって、審査中との事です。
3候補まで絞り、生徒達と教師陣と人事局幹部、貴族会議で投票されて決めるようです。」
「ふーん・・・ま、結果は教えてくれれば良い。
うん?応募してきたのは王都の仕立て屋なのか?
書類に書かれている応募してきた所の所在地が記載されているが、王都ばかりだ。」
「そのようですね。
キタミザト殿が乗り出してくると思いましたが、情報が伝わっていなかったか、参加していないかですね。」
オルコットが言う。
「・・・タケオが次に来る3月の時点での詳細報告をこっちに出してくれ。
話をするかもしれないから頭に入れて置きたい。」
「畏まりました。
他にキタミザト殿と話すような事が発生しそうな案件の詳細も集めておくとしましょう。」
オルコットが言う。
「あぁ、頼む。
あ、そうだ。
魔王国からの受け入れについては、王都守備隊の用意が出来次第、タケオとエルヴィスに言わないとな。
向こうも受け入れ態勢については報告を待っているだろうからな。」
アズパール王が言う。
「はい、わかりました。
それは王都守備隊に確認次第、キタミザト殿とエルヴィス殿に受け入れ態勢が整った旨を伝達します。」
「あぁ、頼む。
あとは・・・レッドドラゴンの事はタケオに言っているが、引っ越しの進捗を再度、確認を取ってくれ。
こっちの村への移設時期を明確にして、事業化しないといけないからな。
そろそろ動かないといけないだろう」
「そうでしたね。
エイミー殿下が王城に居る内にある程度の村にし、稼働させたいですね。
予算を取りに行く所からとなると・・・そう多くの時間が残っていないかもしれませんね。
財政局と経済局に依頼し、村の再興方法の検討と想定費用の算出をして、数案作らないといけないでしょうね。」
オルコットが言う。
「そうだな。
大枠としては、エイミーの案で良いが、実際にどういう配置にするか。
必要な商店、工房の洗い出しと、移設か出店してくれるかの聞き取りをしないとな。
結構、日数がかかりそうだ。」
「はい、他にも確認しないといけない事項があるでしょう。
洗い出しを実施しないといけません。」
「はぁ・・・その辺もタケオ達に報告を送る事にしよう。
実施してくれ。」
「畏まりました。」
オルコットが頷くのだった。
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