第3640話 反省会というか、雑談。(何も問題はなかったようですね。)
ヴァレーリ達を見送った武雄達はベルテ一家の家に戻っていた。
そこにはアリスとエリカも合流しており、皆でお茶を飲みながら打ち合わせをしていた。
「はい、ダニエラとカールラという両陛下の見学対応、お疲れ様ー。」
チビコノハが皆に言う。
「「「お疲れ様。」」」
「「「「お疲れ様です。」」」」
皆が返事をする。
「さて・・・ダニエラ達へは直接は話して終わりだった感じかな?」
チビコノハが聞く。
「ええ、そうなりますね。
パラスが対処してくれましたが、タローマティが嗅ぎまわったようですね。」
武雄が言う。
「ハルちゃんが居なくて良かった。
居たら何かするかもしれないからね。」
チビコノハが言う。
「それは考えすぎでしょう。
むしろ、エイミーの精霊のアルが何かするかもしれません。
テトも居ますから・・・数に物をいわせて・・・」
「確かに3人がかりで対処するんじゃね?」
チビパナとチビダキニが言う。
「それはそれで・・・タケオ、タロちゃん襲ったらダニエラでも怒るよね?」
チビコノハが武雄に聞く。
「流石にダニエラさんでも良い顔はしないでしょうね。
私だってパナが他の精霊に何かされれば穏やかに過ごせないでしょうね。
それは各精霊魔法師達も同じでしょう。」
武雄が微妙な顔をさせて言う。
「だよね・・・うーん・・・アルちゃんとハルちゃん、テトちゃんが揃うって、ちょっと面倒かなぁ?」
「コノちゃん、でもさぁ、事前に言い聞かせれば良い事じゃない?」
チビウカが言ってくる。
「言い聞かせられたらね。
・・・はぁ・・・来るまでに何か対策考えないといけないかもね。
さて・・・パナちゃんが精霊通信で報告してくれていたけど・・・ウィリプ連合国への対応は、ひとまずアズパール王国主導で進みそうね。」
「ニルデとジルダの話をしたら良い感じに同情されていましたね。
とはいえ・・・ブリアーニ王国がどう動くかはわからなくなってしまいましたね。
ま、そこは王都に判断をお願いして貰いましょうかね。」
武雄が言う。
「そだね。
あとは思いの外、ダニエラとカールラが醤油や味噌を探ろうとしなかったね。」
チビコノハが言う。
「でもタロちゃんが探ったんでしょ?
これはダニエラの指示でしょ?」
チビダキニが聞いてくる。
「うん・・まぁ、出来れば見てこい程度だったんじゃないかな?
タロちゃんもガミジンも知識としては知っているはずだからね。
それに木花咲耶姫が居る事を知っていて、タケオが日本人とわかっているからね。
何を作っているのは、何となくわかっているんじゃない?」
チビコノハが言う。
「確かにね。
でも魔王国でするかな?」
チビダキニが聞く。
「うーん・・・やりかねないけど・・・米麹や麦麹を作る気になるかなぁ?
知識はあっても麹の良し悪しがわかるかどうか・・・うちらはうーちゃんが専門家として見てくれるし、味の良し悪しがわかる人達が多いからなぁ。
この味の良し悪しがわかるのって日本人だけだからね。」
チビコノハが言う。
「それはそうだね。
作る事はわかっても味の良し悪しは精霊が決める事ではないしね・・・まぁ、私達はタケオとスズネが基本的に決めて、私達も意見を言う感じだよね。」
「まぁ、そこは曖昧ではあるけど、タケオとスズネが最初に食べて良し悪しを見るというのが最低限守らないといけないよね。
で・・・うーちゃん、だーちゃん、ダニエラとカールラは外でどんな感じだった?
姿隠して見ていたんでしょう?」
「あー・・・味噌の匂い?
独特だよね。
だけど・・・反応なかったかな?
まぁ、扉や窓を閉めていたからそこまで匂わなかったかもね。」
ウカが言う。
「ふむ・・・それと味噌の試食をして塩等々をスライムで処分したけど、何か問題は起こった?」
「何もないよ?
・・・ドナート、ないよね?」
チビウカが聞く。
「ふむ・・・ハマカゼ殿、ありませんよね?」
ドナートが狼の姿の浜風に聞く。
「問題はありません。
タケオ、ユウギリから報告が毎日来ていますし、こちらからも送っていますが、特にこの周辺も問題はありません。」
浜風が言う。
「そうですね。
特にベルテ一家の方で問題があるとは本人達からも夕霧からもありませんが・・・
周辺は大丈夫ですか?」
武雄が浜風に聞く。
「はい、一応、半径500m以内でスライムを点在させて、不穏な事が無いか監視をしていますが、特に何も。」
「ならば良いですが、気を緩めずにしてくださいね。」
「はい、わかりました。」
浜風が頷く。
「ドナートさん達はどう感じましたか?
ドナートさんやボーナお母さんはカールラさんには会った事ありましたか?」
武雄が今日の感想をベルテ一家に聞き始めるのだった。
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