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第3637話 さて、義勇軍が増えるのか?(確かにブリアーニ王国からも派遣しても良いかもね。)

ニルデとジルダを皆が見守る中で。

「・・・なぁ、キタミザト殿、政策関係で色々あるだろうが・・・ウィリプ連合国は、やっぱり潰すべきだな?」

ヴァレーリが言う。

「気持ちはわかりますし、私もその考えに至りましたが、その後の国家間および相手国内の騒動は我が国持ちとなると賛同は出来ませんね。

 限度があるキツイお仕置きで済ましてください。

 もちろん、我が国を戦場にするのもやめてください。」

武雄が言う。

「うむ・・だがなぁ・・・あの国の価値はなんだ?

 我もアンナローロもウィリプ連合国(あの国)から出荷(・・)された身だが・・・

 甚だ、不快しかない。」

ヴァレーリが言う。

「ねぇ、ダニエラ。

 魔王国はアズパール王国とウィリプ連合国との戦争に義勇軍を出しますが、うちのも連れて行けますか?

 少数になってしまいますが、2個中隊は行けると思います。」

ブリアーニが言う。

「そうだなぁ・・・・2個大隊でその内2個中隊をブリアーニ王国兵にするか?」

ヴァレーリが言う。

「・・・我が国を戦場にするのは決まっている場所のみでが前提ですからね?」

武雄が言う。

「わかっているよ。

 だが、カールラの所の兵士を借りれるとなると魔法以外の援護が期待出来るんだよな。」

「まぁ、私達は弓兵ですからね。」

「うーん・・・・」

武雄が考える。

「基本、軍というのは統一意思において動く物だと思っています。

 そこに他の集団を入れるというのは、どんなに優秀でも2つの軍隊としか映りません。

 なので、義勇軍を2か国の軍隊で編成する事は避けて欲しいと思います。

 するのなら、魔王国の義勇軍、ブリアーニ王国の義勇軍という2つで来てください。」

武雄が言う。

「ふむ、現地指揮官殿にそう言われると入れ込む編成は難しいか。

 確かに、ウィリプ連合国に囚われている同胞の救出という目的で義勇軍が組織されるだろうが、各国での軍事教練や教育によって、性格や考え方は異なるな。

 ほぼ同一の似ている意思とも言える。

 うーん・・・魔王国の義勇軍にブリアーニ王国の兵士は入れない方が上手く動きそうだな。」

ヴァレーリが言う。

「なら、私達もアズパール王国に義勇軍派兵の意思ありと伝達して、参加させて貰った方が良いのかな?」

ブリアーニが考えながら言う。

「そうだな。

 ・・・で、義勇軍の指揮官になるキタミザト殿はどう思う?」

ヴァレーリが聞く。

「私は受諾した覚えはありませんけどね。

 まぁ、私ないしスミス坊ちゃんでしょうけど、その指揮下に入り、判断を任せて貰えるという事を前提にするのなら・・・別に1か国だろうが、2か国だろうが変わりはないと思います。

 要は私の下に各国の軍指揮官がいて、そこと協議しながら兵を進める。

 その条件は私の許可なしで動かない。

 これを飲めなければ参戦されては困ります。」

武雄が言う。

「そこは従うが、我らにも拒否権が欲しいな。

 無理な要求に反対する事を認めて貰わないと無駄に兵が死ぬだけだ。」

「確かにね。」

ヴァレーリとブリアーニが言う。

「そこは当然ですよ。

 それに・・・まぁ、魔王国とブリアーニ王国の目的は先ほどもダニエラさんが言っていましたが『同胞の救出』ですからね。

 過酷な所で投入しないといけないと思いますが、そこは協議しながら考えていきましょう。」

武雄が言う。

「そうだな。

 最低限の事は決めて、あとは戦地で見ないとわからない事もあるだろう。」

ヴァレーリが頷く。

「ええ、それに4年後の事です。

 詳細な事はまだ情報が無いのに決められませんから。

 という訳で、この話は次回以降です。」

武雄が言うとヴァレーリとブリアーニが頷く。


「で、ボーナお母さん、ニルデとジルダに『紙1枚か2枚程度で手紙を作れる』の課題を8月までには出来ませんかね?」

武雄がボーナに聞く。

「本人達の意気込みなら・・・何とか出来ると思います。」

「期待します。

 とはいえ、無理に勉強させることもないでしょう。

 手紙がダメでも何か・・絵とか送っても良いわけですし、気持ちの伝達手段は1つではありません。」

「わかりました。」

ボーナが頷くのだった。

「ジルダ、絵でも良いんだって。」

「絵も上手くならないとね。」

ニルデとジルダが話すのだった。


「でだ・・・8月にウィリプ連合国に行くのか?」

ヴァレーリが聞く。

「言っていませんでしたか?

 ウィリプ連合国に行って、雰囲気を味わうのと、対峙する我が国の貴族領をそれなりに見てこいと言われています。

 特に何かするのではなく、以前との違いを確認する程度ですよ。」

武雄が言う。

「ふむ・・・」

「行ってはダメですからね?」

アンナローロがヴァレーリに言う。

「まだ何も言っていないぞ。」

「行きたいと言うに決まっています。

 なので、先に言います。

 行かせません。」

アンナローロが言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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