第3630話 地図を見ながら両国の事を思おう。(次回は2月19日に決定します。)
武雄達は皆で王都が用意したアズパール王国の地図とヴァレーリが持ち込んだ魔王国の地図を見比べていた。
「精度としては、双方申し分ないようですね。」
エルヴィス爺さんが言う。
「ふむ、まぁ、お互い出せるだけの情報は載せた感じだな。」
ヴァレーリが言う。
「・・・主要街道も載せてくれていますので、価値が高い物を用意していただけましたね。」
アンナローロが言う。
「互いにかなり重要な事まで載せているという事ですね。
・・・信用の証になりそうで何よりです。」
アリスが言う。
「うむ、精度が高いのは国の管理下に置かれるものだが・・・この精度を我にもというのは王都からの信頼と取るしかないな。」
エルヴィス爺さんが言う。
「うちは元よりエルヴィス殿を信頼しているからな。」
ヴァレーリが言う。
「ありがとうございます。」
エルヴィス爺さんがヴァレーリに頭を下げる。
「2つの国のを隣り合わせて見ると繋がっていると実感しますね。」
武雄が言う。
「そうですね。
それにしてもアズパール王国は広いと感じますね。」
アンナローロが言う。
「魔王国も十分に広いです。
この地域が元デムーロ国だった場所ですか?」
エリカが言う。
「この広さを1週間で落とすとは・・・凄い事をなさったのですね。」
アリスが感心しながら言う。
「こうやって改めて見ると広い範囲を攻めたものだな。」
「こっちからとこっちからの2方向から攻め入りましたが、順調に進めましたよね。」
ヴァレーリとアンナローロが言う。
「ふむ・・・我が国の陛下達上層部もこれを見れば魔王国の戦力がより理解出来るでしょうね。」
武雄が言う。
「そうあって欲しいな。」
ヴァレーリが頷く。
と客間の扉がノックされ、エルヴィス爺さんが許可を出すとルフィナが入って来る。
「失礼いたします。
庭の準備が終わりましたので、ご連絡に参りました。」
ルフィナが言う。
「うむ、そうか。
ヴァレーリ殿、ブリアーニ殿、今回はここまでのようですね。」
エルヴィス爺さんが言う。
「うむ、そうだな。
次回は・・・キタミザト殿、いつが良いだろうか?」
ヴァレーリが武雄に聞く。
「来月はアリスの出産予定月です。
いつ生まれるかまではわかりませんが・・・来月後半が良いかと。」
武雄が言う。
「そうだな・・・アリス殿の出産以外で何かあるか?」
「そうですね・・・私が魔王国とデムーロ国で購入した物を陳列させて展示と販売をする催し物を企画しています。
企画段階ですが、これも来月中にしますね。
実施日についてはアリスの事もあるので、後半になるでしょうが、まだ準備段階なので、具体的な日付はこれからになります。」
武雄が言う。
「そうか・・・どう並べられるか見学してみたいが、開催前は忙しいだろうからなぁ。
来ない方が良いかもしれない。」
「でも、他国産の物をどうやって見せるのかは確かに見てみたいわね。」
ヴァレーリとブリアーニが言う。
「なら予定として、催し物を2月20日開催としておいて、19日に食事会にしますか。
実際に20日に実施出来るようであれば、開催日前日の閲覧をするという予定を入れておきましょうか。
ヴィクター、どうですかね?」
武雄がヴィクターに聞く。
「仮押さえとしての日程はそれで。
ですが、努力はしますが、色々と問題が出来たら日程変更しても良いとして頂ければと思います。」
ヴィクターが言う。
「うん、それで良いぞ。」
「私もそれでいいわ、出来たら見せて貰えれば良いから。」
ヴァレーリとブリアーニが言う。
「では、次回は2月19日でお願いします。」
武雄が言う。
「うむ、その時に生のタコを持ってくれば良いんだな。」
ヴァレーリが言う。
「はい、お願いします。
もしくは3月に王都に行くので、それに合わせてビエラやリーザに取りに行かせれば良いかもしれません。」
「あ、そっちの方が鮮度が良さそうだな。
なら、生のタコはビエラ達に任せるか。」
ヴァレーリが言う。
「はい、お願いします。」
武雄が言う。
「では、次回は普通に土産を持ってこよう。」
ヴァレーリが言う。
「また1か月頑張らないとね。」
「うむ、そうだな。」
ブリアーニとグローリアが言う。
「ははは、キタミザト殿の料理を糧に1月のやる気に繋がるのは良くわかる気持ちです。」
エルヴィス爺さんが言う。
「そうですよね。
私達ですら、月1回の米とカレーが同時に出せるのは特別な事ですし、期待してしまいます。」
「わかります。」
アリスとエリカが言う。
「うんうん、そうだよな。
アリス殿は出産後だからいっぱい食べても良いかもしれないしな。」
「はい、出産後なら気兼ねなく多くを食べれると思います。」
アリスが言う。
「次は子供も居て、さらに賑やかな話し合いになりそうだな。」
ヴァレーリが言うのだった。
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