第3620話 明日の事で皆は確認したりしています。(ベルテ一家の仕事量が増えていく。)
エルヴィス侯爵邸 厨房。
料理人達が話し合いをしていた。
「ふむ・・・明日の予定は大丈夫だな。」
料理長が皆に聞く。
「カレーの用意もトリカツソース丼の用意も終わっています。」
「米の方の用意も終わっています。」
「スープですが、前回は卵とシイタケのスープですが、今回は鶏肉の細切れとタマネギ、シイタケのスープを用意します。」
「サラダですが、キタミザト様が前に作ったシーザードレッシングにチーズをおろしかけた物を使用しようと考えています。」
「昼食後の客間でのスイーツはレアチーズケーキを用意します。」
皆が言う。
「うん、明日は大丈夫そうだな。
毎月の催しになりつつあるが、他国の最重要な方々だ、気を抜かないように準備をしていくように。」
「「「「わかりました。」」」」
料理人達が返事をするのだった。
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ベルテ一家の客間。
皆がのほほんとお茶をしていた。
「明日はカレーの配給日だね。」
フローラが言う。
「配給・・・まぁ頂けるからそれで良いか。
ニルデ、ジルダ、明日はカレーだね。」
エンマが2人に言う。
「お米のカレーだね!楽しみ!」
「毎月のご褒美だね!」
ニルデとジルダが言う。
「2人ともお米で食べるカレーが好きね。」
ボーナが言う。
「美味しいよ!」
「美味しいよねー!」
2人が言う。
「ええ、美味しいわね。
野菜が入っていてもいっぱい食べてくれるから良い事だけどね。
まぁ、たまに食べるから美味しく食べてくれるのかな?」
ボーナが苦笑しながら言う。
「まぁ、この月一以外は殆どパンで食べるからな。
そっちも美味しいが米で食べるのは格別なのだろう。」
ドナートが言う。
「今年は米の作付けは、周辺の農家さんに指導をするんだっけ?」
エンマが聞いてくる。
「経済局から伝達があったが、結局、2家が協力してくれるそうだ。
ウカ殿、ダキニ殿、お願いします。」
「任せてー。」
「まぁ、最初だしね。」
チビウカとチビダキニが言う。
「米についてはキタミザト様がブリアーニ王国から大量に輸入するから、それの保管もしていかないとな。
紅甘についても経済局から来ていて、6家の協力を得られるそうだ。」
ドナートが言う。
「あ、想定より多いね。」
チビウカが言う。
「ええ、どうも市販しているジャガイモの1.5倍の販売価格というので手を挙げてくれた方が多いと書いてありました。
ウカ殿、ダキニ殿、指導は可能ですか?」
「私達よりドナート達が動けるかじゃないかな?
とはいえ、6家かぁ・・・作付面積が増えそうだから種茎を多く用意しておこうかな。
最大400kg程度と見込んでいたけど・・・450kgに増加だね。」
チビウカが言う。
「朗報ですね。
経済局には言った方が良いですかね?」
ドナートが聞く。
「うーん・・・タケオとコノちゃんに言っておけば良いかな?
あくまで最大値が増えただけだし。
それより下回る事もあるからね。
それとタケオに魔王国産の紅甘を購入するように言っておいて。
今から頼めば、4月くらいには来そうだしね。
というか、今のうちにパナに言っておくか。」
チビウカが言う。
「もうコノちゃん達には伝えたよ。」
チビダキニが言う。
「うん、こっちにも来た。
明日はダニエラとカールラが来るから、そこで交渉だろうね。
次回の2月の食事会で持って来てくれるかも。」
チビウカが言う。
「あ、そうだね。
タケオが言えば、持って来てくれる可能性高いだろうね。」
チビダキニが言う。
「両陛下にお使い感覚で頼むものなのでしょうか・・・」
ボーナが腕を組んで考える。
「あとはエルヴィス家とキタミザト家の宿舎が出来るか。
あとは黒酢と蕎麦焼酎かぁ。
あ、いつ機械納入だったけ?」
フローラが首を傾げる。
「小型蒸留器は1月30日に納入される予定だね。」
エンマが言う。
「焼酎用の蔵は出来ているから入れるだけだね。
蕎麦の作付は、試験的にベルテ一家でするし・・・枝豆もあるからなぁ。
ドナート、米の作付面積ちょっと変更かも。」
チビウカがドナートに言う。
「それは協議していかないといけませんね。
まぁ、指導の方がありますから、去年より少なくても問題はないでしょう。」
ドナートが頷く。
「あと高性能肥料の試験もあるし・・・意外とやる事多くて困っちゃうね。」
チビダキニが言う。
「仕事が多いという事は信頼されていると考えましょうね。」
ボーナが言う。
「そうだね。
それに米と紅甘を今年頑張れば、来年からは手が離れるかもしれないしね。
そうすれば、違う事もやり始められるよ。」
チビウカが言う。
「あ、ニルデとジルダのダンディ茶の増産計画を考えなきゃ。
ニルデ、ジルダ、今年の栽培記録を持って来て。
皆で確認しよう。」
チビダキニが2人に言う。
「「はーい。」」
ニルデとジルダが席を立って資料を取りに行くのだった。
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