第3607話 とりあえず味噌の試食会は終了です。(各々が持ち帰って今日は味噌料理です。)
ベルテ一家での試食を終えた、武雄とアリス、エリカはお付き達と共にエルヴィス侯爵邸を目指していた。
ジーナがウカとダキニで処理を終えた味噌一壺を持って武雄達の後ろを行く。
「・・・うーん・・・ローさんの所に行った方が良いのでしょうか。」
「いえ、アリスさん、まずは侯爵様に食べてもらって許可を得ないといけないかと。
調味料の研究許可はあるでしょうが、商業的な事になると公表するレシピ等々でエルヴィス家に関わります。
まずは侯爵様の許可です。」
アリスにエリカが言う。
「確かにそうですね。
タケオ様、それで良いですか?」
アリスが武雄に聞く。
「ええ、それで結構です。
というよりも今日は、このまま屋敷に戻るつもりでしたよ。
まずはエルヴィスさんに試食して貰って評価をして貰わないといけないですから。」
「それで1つ貰って来たのですね。
何を作るのですか?」
アリスが聞いてくる。
「とりあえず、味噌汁ですね。
具材は・・・厨房で確認します。
何か余っているのでつくりますよ。」
武雄が言う。
「スープを作るという事ですね。
となると、今日の夕食のメインはなんでしょうかね?」
「それも厨房に行ってからですね。
コノハ、溶き卵を入れて大丈夫ですかね?」
「大丈夫じゃない?
火が通るのなら妊婦に出しても大丈夫だろうし。
ついでに出汁と塩で味付けした卵スープも出して、比較して貰った方が良いんじゃない?」
チビコノハが現れ、武雄に言う。
「そうですね。
それも良いかもしれませんね。」
武雄が頷く。
「タケオさん、食べ比べをするのですか?
先ほども飲みましたが・・・食べ比べにしては味が違い過ぎると思います。」
エリカが言ってくる。
「それはそうでしょうね。
違う物なのですから。
でも、いつもの物と新しい物を直接食べ比べ出来るというのは大事な事だと思います。
新しい事業になるでしょうからエルヴィスさんには明確に違いを分かってもらわないといけないでしょう。
ま、とりあえず、今日の夕食はスープが2つ出るというのだけ知っておけば良い事ですね。」
武雄が言うのだった。
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ステノ技研に向かう道すがら。
鈴音と壺を持ったテイラーが歩いていた。
「ふむ・・スズネよ。
何を食べようか?」
「うーん・・・あの味ですよね。
魚か肉でしょうかね?」
「塗りこむというのも手だが、生魚は手に入りづらいだろう。」
チビニオが鈴音に言う。
「白味噌、白味噌・・・どんな料理が合いますかね?」
鈴音が考えながら言う。
「ふむ・・・合うというか、白味噌なら四国地方で雑煮にしているな。
それに豚汁も良いかもしれない。
あとは鍋料理も白味噌の方が合うと思うぞ。」
チビニオが言う。
「豚汁ですか・・・確かに美味しいですよね。
サリタさんに言って作って貰いましょうかね。」
「うむ、またサリタの調理できる品が増えるな。」
チビニオが頷く。
「僕は食べるだけなので注文をしませんが。
ニオ、その豚汁はどんな物なんだい?」
テイラーがニオに聞く。
「・・・野菜と肉の味噌のごった煮・・・だな。
野菜もいっぱい摂れるし、肉も入っていて油など甘く感じる事もあるな。
ご飯に豚汁だけで良いという輩もいたりするくらいには食べ応えがあるスープだな。」
チビニオが考えながら言う。
「ふむ・・・お米かぁ。
ステノ技研にはありましたか?」
「我はわからんな。」
「当然、私も知りません。」
チビニオと鈴音が言う。
「はぁ・・・帰ったらサリタさん達に説明した方が良いですね。」
テイラーが呆れながら言うのだった。
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武雄達が去ったベルテ一家では。
今日の反省会をしていた。
「出した物については、試食は皆さまは残さずに食べてくれたな。」
ドナートが言う。
「まぁ、タケオが欲しい調味料だしね。
タケオとスズネが満足しているのなら、誰も文句は言わないだろうね。」
チビウカが言う。
「タケオの所とスズネの所に持って帰ったね。
今日は味噌を味わうのか。
何作るんだろうね?」
ダキニが言う。
「スズネの方は、確かスズネが料理出来ないから人任せだね。
味噌汁を作るくらいしか今日は出来ないだろうね。」
ウカが言う。
「うーん、味噌汁は毎日飲むような料理だと言っていましたね。
あの味が毎日かぁ。
絶品だという訳でもなく、普通に味わえたね。」
エンマが言う。
「あれが毎日でも十分だと思います。」
「毎日でも具材を変えれば、飽きは来ないかもね。」
ジルダとニルデが言う。
「ふむ、ボーナ、今日は何を作る?」
ドナートがボーナに聞く。
「お肉を買ってくるから、焼いたお肉と味噌汁だろうね。
具材は・・・ウカ殿、ダキニ殿何が良いですか?」
ボーナがウカとダキニに聞く。
「油揚げと豆腐・・・はないよね。」
「普通にジャガイモで良いかな?」
ダキニが悩み横でウカが言うのだった。
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