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第3599話 味噌と醤油は、あくまで評価をするのです。(スイーツ店は目星を付けておきましょう。)

研究所の3階 所長室。

武雄が書類仕事を始めようとしていると。


「武雄さん!私もベルテ一家の所に行きますよ!」

鈴音がやってくる。

「朝一で言ってくることがそれなのは、日本人だなぁと感じますね。

 構いませんよ。

 テトに言って、ウカ達に連絡を入れれば良いでしょう。

 仁王様達は?」

「行くと言っていましたが・・・あ、待ってください。

 今、テトちゃんが何か精霊通信している感じで・・・仁王様はアリスさん達と一緒に行くようです。」

鈴音が言う。

「わかりました。

 なら、それで。」

武雄が頷く。

「やった。

 味噌と醤油だ!」

鈴音が満面の笑みを浮かべる。

「・・・というかですね。

 試食だから料理をする気はありませんよ?」

「え?味噌と醤油が目の前にあるのに?」

鈴音が首を傾げながら聞いてくる。

「出来栄えの確認なのですから、味の確認のみですよ。

 料理は、その次です。

 それに味噌と醤油が、どんな味なのか・・・そもそも私達が知る味になっているかの確認です。

 ダメだったら・・・未知の味になっているかもしれません。」

武雄が真面目顔で言う。

「・・・えーっと・・・食べに行きます!」

「はい、お願いします。

 鈴音にも味の確認をして貰うのが良いでしょう。」

「味が好きか嫌いか言えば良いんですよね?」

「・・・ちょっと違うと思いますけど、まぁ、それも評価でしょう。

 鈴音はそれで良いです。」

武雄が言う。

「わかりました!

 失礼します!」

鈴音が退出していく。

「・・・朝から慌ただしいですね。

 とはいえ・・・あー、味噌料理のレシピを考えないといけないですね。

 今は目の前の書類を片付けないといけないですね。」

武雄が書類に向き合うのだった。

・・

研究所の3階 所長室正面の総務部。


「・・・凄い勢いでスズネ様が所長室に入って、機嫌良く帰って行きましたね。」

ジーナが所長室を見ながら呟く。

「まぁ・・・今日は味噌と醤油の発表ですから。

 ベルテ一家の方も準備をしていましたよ。」

アスセナが言う。

「新しい調味料でしたか。

 今日は朝から精霊達が精霊通信で話し合いをしているようですね。」

ジーナが言う。

「そうなのですか?」

「はい、パラスが、ちょいちょい私に確認してきます。」

ジーナが言う。

「何と?」

「いえ、獣人系で苦手なのはコショウ以外にどんな物があるのか、香草はどの品種が大丈夫かとかです。」

ジーナが言う。

「ふむ?・・・コショウは少々なら私も大丈夫ですが、香草もダメなものがあったのですか?」

アスセナが聞いてくる。

「いえ、コショウ程の刺激はないので、食べれはしますと回答をしています。

 アスセナ殿、マリス殿はどうですか?」

「私もジーナ様と同じ程度だと思います。

 マリスはどうですか?」

「私はコショウを食べたことないですね。

 デムーロ国に居る時は香草が主にです。

 でも・・・この街に来て驚きました。

 こんなにも味が色々あるのかと。

 街中のお店も美味しいです。」

マリスが言う。

「ふむ・・・戻ってきたばかりで街中の味はわかりません。

 スイーツ店も多くなったのですか?」

「うーん・・・・店の数自体は多くなっていませんね。」

アスセナが考えながら言う。

「新作が隔週で発表される店がありましたよね?」

マリスがアスセナに言う。

「そこはジーナ様が居た時はマドレーヌが有名な店でしたね。

 マドレーヌを買い求める行列が出来ていましたが、今は違う理由で行列が出来ています。」

アスセナが言う。

「ふむ、食べないといけませんね。」

「そういえば、総務部として、毎日の午後のスイーツを買いに行っています。」

「毎日ですか?」

「はい、キタミザト様やマイヤー様はお客様を招く時もあります。

 その際にお菓子とお茶を出すのですが、街中のお菓子を知っておかないと毎回同じ物とかになってしまいます。

 市場調査も兼ねてという理由で、この3階の面子にはお菓子が出ます。

 もちろん経費で落ちます。」

「ふむ、市場調査も兼ねて・・・どのくらいの店を回っているのですか?」

ジーナが聞いてくる。

「とりあえず、1週間の間では被らないようにしています。

 あとは、私やアスセナ殿の空いている方が買いに行っていますが・・私は表通り沿いですね。

 アスセナ殿は?」

マリスがアスセナに聞く。

「裏通りを最近、散策しています。

 ジーナ様もお使いに行きますか?」

アスセナがジーナに聞く。

「ふむ・・・お二人が表通りと裏通りで探しているので、私は違う所を攻めないといけませんね。

 ちなみにスイーツの系統はあるのですか?」

「特にはないですね。

 買う人にお任せで、それについての批判はしない事にしています。

 買って来たスイーツの評価はしますけどね。」

「あくまで来客時に出す物の試食ですからね。」

アスセナとマリスが言う。

「ふむ、そういったお店も頭に入れておこうと思います。」

ジーナが言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
研究所の 1階にある 喫茶店で、給仕をしている、  天才ヒルダを、連れていきましょう。 和食 以外でも、アイディアを出すかも? 醤油&味噌は、料理に使える範囲が広く  スープに合う、醤油&味噌  …
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