第3598話 451日目 今日の予定を考えよう。(海苔の佃煮は出来るのか?)
エルヴィス侯爵邸の食堂。
皆が集まって朝食を取っていた。
「ふむ、今日はタケオがベルテ一家の所に行って、新調味料の確認じゃったか。」
「はい、昼過ぎくらいが良いかなと思っています。」
武雄がエルヴィス爺さんに言う。
「私とエリカさんもそのぐらいに行きますか。」
「そうですね。
あとでベルテ一家とテイラーさんの所に一報を入れておきましょう。」
アリスとエリカが言う。
「うむ、2人はルフィナとカーティアも一緒だから大丈夫じゃろう。
皆、気を付けての。
そして持って帰ってくるのを楽しみに待っておるからの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「わかりました♪」
アリスが頷く。
「タケオさん、今日は・・・味噌と醤油の試食ですが・・・何が出るのですかね?」
エリカが聞いてくる。
「・・・知りません。
王都でスミス坊ちゃんの精霊のマリがもろきゅう・・・野菜に味噌を付けて食べたいという要望があるので、その試食もするでしょうかね。」
武雄が言う。
「行ってからの楽しみですね♪
えへへ♪久々の新しい料理ですね♪」
アリスのテンションが上がる。
「あ、そうだ。
帰りにラルフさんの所へ一緒に行きますからね。」
「「うん?」」
アリスとエリカが首を傾げる。
「前にアリスが魔王国からもらった生地でドレスをお願いしたでしょう?
赤いの。
それをエリカとジーナにも選んで貰います。」
「あ、そうでした。
そういう話をしていましたね。
・・・あれ?ヴィクターもではありませんでしたか?」
アリスが聞き返す。
「・・・うん、ヴィクターとジーナには命令しておきましょう。
『ラルフさんの所で服を作るように依頼しておいたから』と言っておきます。」
武雄が言う。
「いや、タケオさん、今日、ジーナ殿も私達とラルフさんの所に行くのでわかると思うので、普通に『服を作ってね』と言えば良いだけでは?」
エリカが言う。
「そう言われるとそうですね。
・・・ま、行った際にジーナに伝言すれば良いでしょう。」
武雄が言う。
「ふむ、ま、ラルフの所も寄ってくるのなら気を付けての。
それとアリスとエリカはダウンコート等で温かくしていくようにの。」
「「はい、わかりました。」」
エルヴィス爺さんの言葉にアリスとエリカが頷くのだった。
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ベルテ一家の食堂。
「報告は以上だよ。
ということで、ドナート、タケオ達は昼過ぎだって。」
ウカがドナートに言う。
「わかった。
ボーナ、支度は出来ているか?」
「ウカ殿とダキニ殿に言われている野菜は用意している。
味噌を使ったスープ用の出汁もこれから用意します。
あとは・・・醤油の方が良くわからないのよ。
ご飯を炊く準備はしているけど・・・ご飯だけで良いのかしら?」
ボーナが首を傾げる。
「大丈夫!玄米と海苔と醤油があれば大丈夫!
確かタケオが持っているからね。」
「あ、コノちゃんに一応、連絡入れておこうっと。」
ダキニとウカが言う。
「そういえばさぁ、海苔の佃煮って割と簡単に出来るんだっけ?」
ダキニがウカに聞く。
「確か、海苔と醤油と出汁と酒とみりんで煮込むんじゃなかったかな?
コノちゃんに聞いてみようか?」
「来た時で良いんじゃない?
一緒に来るタケオに言えば、製造するかの判断も聞けるかもしれないし。
海苔が輸入物で希少品扱いだから個人製作で終わるかもしれないし。
でも、あったら良いよね。
あれだけでお米食べれるし。」
「ふむ・・・究極と言えば究極のお米のお供か。
ちょっと皆で相談が必要だね。」
ウカが言う。
「だねー。」
ダキニが頷く。
「ねぇ、ダキニ、その食べ物があるとお米が毎日食べれるの?」
ニルデがダキニに聞く。
「ご飯の普及に使えそうって話だね。
それにおかずが増えれば、毎日食べても飽きないでしょう?」
「飽きないのは大事だね!
でもお米はお腹がいっぱいになって幸せだから毎日食べたいよ。」
ニルデが言う。
「毎日、お米は良いよねー。
パンも良いけど、夜はお米が良いかもね。」
ジルダが言う。
「うん、お腹いっぱいで寝れるのは幸せだよね。」
ニルデも頷く。
「ふむ・・・ラー油の納品が終わったら、次は海苔の佃煮を作ってみるか。」
ウカが考える。
「タケオに言って、どのくらい輸入出来るか聞いてから作る量を考えないといけないかもね。」
ダキニが言う。
「ところで・・・味噌と醤油はどの壺を見せるの?」
エンマが聞いてくる。
「タケオに選んで貰おうかと思っているよ。
どれが良いかなんて開けてみないとわからないし、全部開けるわけにはいかないからね。
どうなっているかは、開けてのお楽しみだよ。」
ウカが言う。
「お披露目でそれで良いのだろうか・・・」
エンマが首を傾げる。
「そうするしかないのが現状だよ。
来年からはもっと多く作れるだろうから、そうしたら何個か開けて確認してからでも良いかもね。」
ウカが言うのだった。
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