第3567話 味噌と醤油の試食日を決定させよう。(そうだね、夏まで残っているか不安だね。)
夕食後のエルヴィス侯爵邸の客間。
武雄達は歓談をしている。
「やりたい事があるのは良いの。
1つ目の目途が立ったら次の事をすれば良いからの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「農業は継続的に拡大路線で新たな作物も増やしていく。
養鶏場は現状の最大限を生産維持。
漁業は人工湖の完成を待って、紅魚の養殖を試験開始。
牛の酪農はこれから拡大し、チーズやゼラチン等の加工品の生産体制を構築ですね。」
武雄が言う。
「うむ、工業、商業は融資枠を設けておるが、わしの方からの指示はないの。
先の農業や漁業が広まれば、商品のやり取りや必要な道具の需要が増え、商業も工業も伸びるじゃろうからの。
そっちは待っておけば良い。
タケオはそっちに注力してくれているの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「注力と言うか・・・私の場合は、私が欲しいと思って作っているだけですからね。
商売として多くを売ろうとするのは、商店や工房の方々の意思です。
私の意思で多くを売るようにと言ったのは・・・ウスターソースぐらいのものです。」
武雄が言う。
「そうじゃったかの?
その割には動いているように思うが。」
「それは作ってくれた後に、その商品を多く売りたいと商店や工房が言うから。
作って貰った手前、後押しをしているだけです。
まぁ、今の所、私の想像以上に売れているようですが。
ですが、毎回、そうなるとは言えないので、私が依頼した商品は売れるようにしないと申し訳ないですよ。」
武雄が言う。
「うむ、その心がけは立派じゃの。
だが、結果はやりすぎて避けられているようじゃの。
特にモニカの所だがの。」
「はは、大口契約を持って来て嫌がる商売人はいませんよ♪
モニカさんも忙しいのでしょう。
最近は親父さんが出迎えてくれます。
平気です、最悪、モニカさんが居なくとも店に用事を置いて行ってしまえば良いのですからね。
ふふ、当人達が居ない間に用件が置かれているのは恐ろしいのでしょう。
喜んで私の相手をしてくれている内は、まだまだ大丈夫ですよ。」
武雄が笑いながら言う。
「うむ、その図太さが怖がられる要因じゃの。」
「そのようですね。
とはいえ、やってくれるからタケオ様も話を持っていくのでしょう。」
エルヴィス爺さんとアリスが呆れながら言う。
「そうじゃの。
タケオの思い切りの良さは良い面も悪い面もあるからの。
違う所でするかもしれぬと考えると対応せざるを得んじゃろうの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「まぁ、気を付けます。」
「うむ、気を付けて今の状態になっているようにも思うがの。
わしからは気を付けろとしか言えぬの。
さて、現状は良いとして今後の事じゃ。
ベルテ一家の方で新しいソースの研究、銭湯があるの。
こちらについてじゃ。」
エルヴィス爺さんが言う。
「はい、味噌、醤油は確か私が戻ってから試食という事でしたね。
銭湯については、研究所のノットさんに依頼しているので、どこまで出来ているか確認して、実際に建物に試験機を入れれる段階なのかを判断しようと思います。」
武雄が言う。
「うむ、銭湯の方は店の選定が終わっておる。
持ち主の全面協力も文書化しておるから、やりたくなったら言うように。」
「はい、わかりました。
で、味噌と醤油ですね。
コノハ、どうなってますか?」
「はいはーい。
うーちゃんとだーちゃんに連絡を入れていて、いつでも良いって言ってきているよ。」
武雄が言うとチビコノハが現れる。
「うむ、タケオ、試食はベルテ一家の方でするのかの?」
「そうですね・・・向こうでして、問題なければこちらで料理をする事になるかと。」
エルヴィス爺さんの言葉に武雄が答える。
「うむ・・・明日は確か・・ブリアーニ王国に行っていた商隊が帰還するから魔王国の物を持って帰って来るのじゃったの。」
「4日後は両陛下が来られるので、その対応ですよね。」
エルヴィス爺さんとアリスが考えながら言う。
「早ければ明後日の試食でしょうか。
コノハ、いつにしますか?」
「私もタケオに合わせるよ。
とはいえ、すぐにしたいよね?」
「まぁ、念願の味噌と醤油ですからね。」
「だよねー。
明後日にする?」
「・・・明日がどうなるかわかりませんが、一応、明後日で予定を組んでくれますか?」
武雄が言う。
「あいよー。
・・・うん、うーちゃんとだーちゃんから問題ないって・・・うわっ!ニオからも立ち会うって来た!」
コノハが言う。
「まぁ、仁王様も気になる所でしょうね。」
「タケオ、コノハ、マリからもろきゅうが食べたいと要求がありましたよ?」
チビパナが現れて言う。
「へぇ、マリがね。
そういえば、スミス達いつ帰って来るんだっけ?」
「夏休みにエイミーさんとアンさんを連れて帰ってくるそうです。」
武雄が言う。
「ふむ、それまでには歓迎の味噌と醤油料理は出来ていそうだね。」
チビコノハが言う。
「・・・私としては、それまで味噌と醤油が残っているのかが気がかりですけど。」
チビパナが難しい顔をさせて言う。
「大丈夫だって・・・言われると不安になるけど・・・うん、何とかする!
侯爵、なので、最短で明後日食べれるよ。」
チビコノハがエルヴィス爺さんに言う。
「うむ、楽しみに待っていようかの。」
エルヴィス爺さんが頷くのだった。
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