第3512話 第八兵舎に戻って、一旦、休憩です。(あ、臨時和食の会しないとね。)
王都守備隊 第八兵舎内 武雄とエリカに割り振られた貴賓室。
武雄、アン、ビエラ、ミア、初雪がお茶を飲んでまったり過ごしている中、ジーナは報告書を書いていた。
既に、エリカは第3皇子一家の仕事に戻っていっている。
「うーん・・・ご主人様、少々話し過ぎでしたね。」
ジーナが今日の報告書を書き終え、読みなおしながら言う。
「そうですか?
アン殿下、どう思います?」
「私、タケオさんの講義を聞いていませんよ。
というより、タケオさん、身内になるのですから、『殿下』付けしなくて良いですよ?」
「・・・うーん・・・良いのでしょうか?」
「外部の者が居なければ大丈夫です!
エイミーお姉様もそう言うと思います!
それに、スミスとの挙式を終えれば王族の籍から抜けるので、殿下ではなくなりますしね。
今から『殿下』なしで慣れておかないといけません。」
アンが、勝手な理屈を振り回す。
「そうかなぁ?・・・まぁ、保留にしましょう。」
「え?保留にする事なのですか?」
アンが首を傾げる。
「で、ジーナ、私の講義の内容ですよね?」
「はい、国の上層部のみに限定されるべき内容が、幾つかあるように感じますが・・・」
ジーナが報告書を見ながら言う。
「・・・もう、話してしまいましたしね。
今更、どうにも出来ませんよ。
エリカが第3皇子一家の仕事に戻ったので、その件が伝わるかもしれませんが、その時はその時です。
大人しく怒られます。」
武雄が言う。
「エリカ様はアン殿下と同じで、精霊通信を介して講義の概容は知っておられるでしょう。
ですが、実際に講義を聞いておりません。
なので、内容を知る訳ないので、誰かに報告するという事はされないかと。
むしろ、問題になりそうなのは、現3年生に、この話をしたという点でしょうか。
人事局辺りから何か言われるかもしれません。」
「何も知らずに配属され、現地に行ってから一面的な情報に触れるより、背景も含めた総合的な情報を先に知っておいた方が良いという事もあるのではないですか?
エイミー殿下も動いてくれていますし、現地に行く者達を含めて活用するのではないですか?」
「それは、そうかもしれません。
ですが、知る必要がない者まで知った事の方が厄介かもしれません。
今日、明日ではなく、後日、どこかしら局から抗議が来るかもしれません。」
ジーナが言う。
「それは、それです。
大人しく怒られます。」
武雄が頷く。
「ご主人様にしては素直な対応をされるのですね。」
ジーナが呆れながら言う。
「喋ってしまいましたからね。
それを今更、どうにか出来ないでしょう。
先に、外交局か人事局に詫びを入れておけば、少しは大目に見て貰えるかもしれませんが、大事になるのは確実な気がします。。」
「では・・・後程、この報告書を外交局と人事局にご提出しておきます。
それと、お詫び文書も添付しますので、書き終わったものを確認願います。」
ジーナが言う。
「はい、すみませんが、その様に手配してください。
ジーナ、余計な仕事を作ってすみませんね。
何でしたら、私が報告書を届けに行きます。」
武雄が軽く頭を下げる。
「いえ、問題ありません。
それとご主人様が持っていくと、話が長くなるでしょう。
明日からの予定もありますので今は報告だけしておき、必要があれば戻ってから会議を開いて欲しいと連絡しておけば良いかと。
なので、私が届けてきます。」
「はい、お願いします。」
武雄が頷くのだった。
「ご主人様、スミス様が授業を終えられたようですね。」
ジーナが武雄に言う。
「ええ、精霊通信でマリから連絡がありましたね。
あ、『エイミー殿下と一緒にこっちに来る』と連絡がきましたね。」
武雄が言う。
「あ、なら、エイミーお姉様とスミスはこっちに来て、タケオさんの講義の話をされるのですね。」
アンが言ってくる。
「エイミーとスミス、こっちに来るの?
お茶用意しないとね。」
ビエラが言ってくる。
「あ、なら、こっちで夕食を食べさせましょうか。
前回の『和食の会』の料理を大袋に入れて来ていますから、マリに食べさせてあげないといけませんからね。」
武雄が言う。
「え?今日は米が出るの?
前に食べたって・・・いつ?」
ビエラが聞いてくる。
「えーっと・・・パナ、いつでしたか?」
「昨年の12月16日ですね。
確か、スミス達が第2皇子一家に到着した日ですね。
タケオがニオと訓練している時に、ビエラが一旦報告に戻った日ですね。」
チビパナが現れて言う。
「え!?あの時だったの?
タケオとアリス、言ってくれなかった!」
ビエラが驚いている。
「そういえば、そうでしたね。
まぁ『和食の会』の時は屋敷の者達にも振る舞っていますから何品かあったにしても、あの日はビエラも忙しくて戻っていきましたしね。
スイーツぐらいしか食べてないのではないですか?」
武雄が言う。
「あの時は・・・あ!餡をフワフワなパンに挟んだの食べた!
あれも美味しかったよ!
タケオ、あれあるの?」
ビエラが聞いてくる。
「当然ありますね。」
「よし!また食べれるなら良いか。」
ビエラが言う。
「ご主人様、でしたら王都守備隊に夕食はこの部屋でスミス様達と取ると伝えて準備をします。」
「ええ、お願いします。」
武雄がジーナに言うのだった。
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