第3340話 スミス達は反省会。(モニカに話が届く。)
第1皇子一家との夕食やその後の歓談も終わり、スミス、エイミー、アンとジーナ、ドネリーが一室に集まっていた。
「少し・・・諫言が過ぎてしまったかな?」
エイミーが皆を見ながら言う。
「・・・少々、脅しにもなりかねない言い方でしたが・・・
クリナ殿下を政争に使おうとしたクリフ殿下への苦言としては、姉であるエイミー殿下の言い分は尤もかと。」
ジーナが言う。
「まぁ、言ってしまった事についてはどうしようもないか。
アンはどうだった?」
エイミーがアンに聞く。
「・・・王城に行ったら、エイミーお姉様みたいな事を言ってくれる方が、どのくらいいるのでしょうか?」
「数名は居ると思うわよ?
国王の地位に就けば周囲の人事も変わるから、どうなるかはわからないけど・・・」
「父上の考え方によっては甘言しか言わない者達を集める事も出来ますよね?」
「まぁ・・・出来るわね。
でも、それの危険性を知る為の領主経験でしょう?」
「うーん・・・・・・」
アンが考える。
「僕達が考える事はクリフ殿下方も考えると思うよ?
だから、アンが悩むような事ではないと思うんだよね。」
スミスが言う。
「それもそうですね・・・私はお父さ・・・父上ではありませんからね。
それを考えるのが父上の仕事でもありますね。」
アンが頷く。
「ま、どうなるかはクリフ伯父上の考え方次第だし、結果を見て私達がどう動くかを考えれば良いという事ね。」
「「はい。」」
エイミーの言葉にスミスとアンが頷く。
「さて・・・で、アン、明日から何をして良いの?」
エイミーがアンに聞く。
「??・・・何もして欲しい事はありませんよ?
なんとなくニール叔父上はジーナを兵士と戦わせたんじゃないかと思っていますけど。」
アンが考えながら言うのだが、スミス達は「正解。」と思っている。
「そうですね・・・んー・・・ないです。」
アンが言う。
「ないの?」
「はい、ありません。」
「そぉ・・・ないの・・・
アン、私達と行く用意は済んでいるの?」
「はい、終わっています。
王城に送る物も決まっています。」
「そうかぁ・・・それも終わっているのか・・・
明日は街中に行って買い物と食事かな?」
「なら、警備の者には伝えておきます。」
アンが頷くのだった。
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エルヴィス伯爵邸がある街のいつもの居酒屋では。
いつものメンバーが揃っていた。
「・・・・・・」
モニカが机に突っ伏していた。
「ほほほ、仕事ですね。」
ローが嬉しそうに頷く。
「あー・・・スズネさん、その話は内定という事ですか?」
ラルフが聞く。
「はい、武雄さんから許可を頂いています。
モニカさんの方がこの商品を作れるだろうと思ったから武雄さんに聞いてみました!」
鈴音が言う。
「ふむ・・・その丸ゴムというのは、聞いた限りだと紐なんだな?」
キャロルが聞く。
「はい、少々の伸び縮みと少々の柔らかい物です。
武雄さんとヴィクターさんへの報告書と試験品を提出すれば、商業化して良いと言われています。」
鈴音が言う。
「・・・となるとだ、キタミザト様の考えでは、今回の丸ゴムも売れると見たわけだな。」
キャロルが言う。
「はい、汎用性は高いだろうという考えです。
私は物を縛る結束バンドを考えましたが、武雄さんはドアとか窓の隙間に使って、閉める際の音の軽減に使ったり、衣服の袖口に使ったり出来るのではないかと。
紐状の物ですから、他にも使えるだろうと。」
鈴音が言う。
「ふむ・・・袖口にですか。
スズネさん、その試供品はいつ手に入りますか?」
「少量であれば明日にでも作りますけど?」
「早いですね。」
「報告書書きながら手順を確認する為に作っていますから。」
ラルフの言葉に鈴音が言う。
「ふむ・・・スズネさんが作れる最大の長さを2、3個頂けますか?」
「はい、わかりました。」
「どこで大量に作るのかは、私としてはキタミザト家の意向の通りで構いませんが。
キタミザト様が、袖口に使うと言ったのが気になりますね。
今度、キタミザト様に聞いてみましょう。」
「・・・」
ラルフの言葉にモニカは何も動かない。
「キタミザト様が動くという、その紐がどのくらいの需要があるんだろうな?」
ベッドフォードが首を傾げながら言う。
「うーん、武雄さん的には扉に取り付ければ、閉める際の消音や密封性が少し高まって、寒い日も今よりかは室内が暖かくなると思っていると思います。」
鈴音が言う。
「ほぉ・・・んー・・・俺の所にはあまり関係がなさそうだが。」
「ほほほ、でも外から隙間風が入らないのは良い事ですよ。
意外とベッドフォードの所も使う事になるかもしれませんね。」
ベッドフォードの言葉にローが言う。
「そうなんだろうか・・・」
「意外とそういう物ですよ、ほほほ。」
ローが楽しそうに言うのだった。
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