第3336話 スミス達が第1皇子一家邸に着きました。(スミス、エイミー、アンの組み合わせは大丈夫そうだね。)
第1皇子一家邸の玄関。
スミス達を乗せた馬車が到着した。
「はぁっ!着いたわね。」
「はい・・・アン殿下が来ましたね。」
エイミーとドネリーが馬車を降りて、伸びをしながら言う。
エイミー達に続き、スミスとジーナ、ビエラも降りてくる。
「エイミーお姉様、スミス、いらっしゃいませ!」
アンがメイドを引き連れて来て言う。
「アン、馬車が到着する前から玄関で座っていたの?
もう、お尻に砂が・・・」
エイミーがアンの服の汚れを軽く叩きながら言う。
「いや〜、待ち遠しくて♪」
アンが照れながら言う。
「待っていてくれたのはありがたいけど、椅子を持って来れば良かったんじゃない?」
「あ、その考えは思い浮かびませんでした。」
エイミーの言葉にアンが笑顔で答える。
「まったく・・・で、客間で待っている感じ?」
「はい、まだかまだかと。」
「だって、スミス。」
エイミーがスミスに顔を向ける。
「・・・うん。」
スミスがぎこちなく頷く。
「第2皇子一家より、明らかに緊張しているわね。」
エイミーが言う。
「前はエイミーが居てくれたしね。」
「あら?スミス、それは不用意発言よ。
ね?アン。」
「はい、スミスは私が頼りにならないと思っているみたいですね。
そうですよね?エイミーお姉様。」
スミスの言葉にエイミーとアンが言う。
「あ・・・そういう事ではなくて、エイミーと屋敷に到着する前に打ち合わせ出来たから安心感があって・・・あー・・・ごめんなさい。」
スミスが謝る。
「許してあげましょう!
スミス、そこまで緊張しなくても大丈夫ですよ?
お父さま・・・父上と母上達が、いろいろ話したいようです。」
「ねぇ、アン。
王城に来た辺りから、クリフ伯父上の事を『お父さま』と呼んでいたけど『父上』に替えようとしているの?」
「うっ、そうなんです。
『お父さま』呼びはそろそろ卒業しようかと。」
「・・・卒業とかあるのかしら??」
エイミーが首を傾げる。
「エイミーお姉様はニール叔父上の事を『父上』で呼びますよね?」
「そうね。
クリナは『お父さま』と呼んでいるわね。」
「はい、なので、私もエイミーお姉様に倣って『父上』呼びにしようかと。」
「???」
エイミーが首を傾げる。
「まぁ、アンはエイミーのようになりたいという事だね?」
「そうです!」
スミスの言葉にアンが頷く。
「・・・私の真似?というより、呼び方は人それぞれだから、『お父さま』呼びで良いんじゃないの?」
「そうかもしれませんが・・・『父上』呼びにした方が大人っぽいです!
エイミーお姉様はニール叔父上に『お父さま』呼び出来ますか?」
「出来るわよ?」
「え゛!?」
「する気がないけど。
私は政務をやり始めた頃から『父上』呼びにしているけど、それまでは『お父さま』だったからね。
呼べなくはないわよ。」
「でもしないんですよね?」
「まぁ、仕事もしていたしね。
そっちの方が当たり前になった感じね。」
「私もそうなりたいです!」
「・・・まぁ、本人の好きにすれば良いかな。」
「父上、母上にします!」
アンが言うのだった。
「失礼します。
スミス様のお付きのジーナ様、エイミー殿下のお付きのドネリー様でしょうか。」
話に入らないで見守っていたジーナとドネリーに第1皇子一家のメイドが声をかける。
「「はい。」」
2人が返事をする。
「殿下方が仲睦まじく歓談されていますので、事務的な事を伝達に参りました。」
メイドが言う。
「はい、お願いします。」
ジーナが言う。
「護衛の方々の宿は用意出来ておりますので、皆さん、そちらに移って頂いてよろしいでしょうか。
先導は私共が致します。」
「はい、お願いします。
護衛隊長、第1皇子一家のメイド殿が宿まで案内してくださいます。
基本的には行程通りに行きますので、それまで休暇でお願いします。」
「了解しました。
馬車の方は第1皇子一家にお預けでよろしいでしょうか?」
護衛隊長が聞いてくる。
「どうでしょうか?」
ジーナがメイドに聞く。
「はい、お荷物もありますので、こちらでお預かりさせていただきます。」
メイドが言う。
「護衛隊長、馬車はこちらで預かるそうです。
休暇に入ってください。」
「了解しました。
ジーナ殿、何かあればお声がけください。」
「わかりました。
あまり飲み過ぎないようにお願いします。」
「はい。
では、殿下方には敬礼していたと言っておいてください。
失礼します。」
護衛隊長以下、試験小隊隊員が下馬して、メイドに連れられて敷地を出て行く。
「お世話になります。」
ジーナがメイドに頭を下げる。
「いえ、ようこそおいでくださいました。
まさかこの地にてアン殿下のご婚約者様をお出迎え出来るとは・・・皆、気合を入れて待っておりました。」
「はは、お手柔らかにお願いします。」
ジーナが頷くのだった。
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