第3331話 デムーロ国との国境の話と空白地帯の通達の話。(意外とデムーロ国側の壁の設置は、早く終わりそうです。)
魔王国の王城での会議は続いています。
「さて、提案を全面的に受け入れるのは良いとしてだ。
・・・カスト、どう思う?」
ヴァレーリが聞く。
「私も異存はありません。
採掘を実施する鉱員の派遣、鉱石の産出の収入、加工、販売と輸出。
・・・頂いた資料を見ても一事業として問題はないかと。」
カストが言う。
「ボナ、ボニートはどうだ?」
ヴァレーリが聞く。
「デムーロ国との国境の壁の建設は始まりましたが、ベッリ殿とも協力して事に当たっていますが、どう考えても早くて8月末まではかかるでしょう。」
ボナが言う。
「・・・早いな。」
ヴァレーリが腕を組んで考えながら言う。
「はい、精一杯が8月末です。
まぁ、今後ファロン殿が入って来て、工事が順調に行って・・・ですけどね。」
ボナが言う。
「ふむ・・・王軍とボナ、ベッリの支援をさせるとしてだ・・・ファロンが国境に兵を展開して、関の行き来を監視する体制に移れるのはいつになる見通しだ?」
「ファロン殿は、引っ越しをし終え、住んでいる領都と任せられる町や村の監視体制の構築をしています。
現在は地盤の強化を主にしていて、壁の建設には連絡員程度しか来ていませんよね。
今は第3軍を頭に監視体制を敷いて頂き、我々も展開しつつ、簡易関を基点に東西に壁を建設しています。
ファロン殿の地盤が安定してから壁の建設員を派遣ですよね。
・・・最短で8月上旬でしょうかね。」
「その後はファロンが壁の建設を主導するか・・・ボナや王軍の現場での数は?」
「私とベッリ殿の方は800名ずつです。」
「第3軍は臨時1個大隊の1400名が展開中です。」
ボナと第3軍指揮官が言う。
「・・・ふむ、ファロンが8月初めに部隊を関に送って来るとして、その時点で完成している壁は、どのくらいだ?」
「8月初めだと・・・壁は薄めですが、8割は終わっている予定です。」
第3軍指揮官が言う。
「・・・よくやった。
何とかファロン主導に切り替わっても残り2割の完成をして行けるだろう。
・・・第3軍は簡易的だろうと残り2割が出来たら撤退する事とする。
撤退期日は9月末とし、第3軍は現状の工事工程の確認と調整を実施、ファロンへ引き継ぐ日を9月末として通達と交渉をしろ。
ボナとベッリは第3軍に協力し、残り2割の完成を助力し、9月末を持って撤退する事をファロンに連絡しろ。
ボナとベッリへの撤退期日の連絡は、後ほど第3軍から正式に連絡を入れさせる。」
「「はっ!」」
ボナと第3軍指揮官が返事をする。
「それと同時に、引継ぎ後も工事に協力を要請するのなら・・・カスト。」
「はっ!」
「我の指揮は国境を確定させる壁の建設までで終える。
お前が次の指揮を執れ。
関の補強、壁の補修工事にどのくらいの兵力を貸すか、資金はどうするか。
各王軍、ボナ達地方領主達との連携をしながら国境の恒久的な維持をする方法を模索しろ。
そこからはカストの政治だな。」
「了解しました。
各王軍と協議をし、国境の安定方法を模索します。」
「うん、頼むぞ。
第1軍指揮官、カストの支援を頼むな。」
「はっ!」
フレッディが頷く。
「さてと・・・でだ、空白地帯への実質的な派兵はどうするか。
ボナの所が10月末程度でないと動けないだろう?」
ヴァレーリが言う。
「そうですね。
陛下、アズパール王国とはキタミザト殿が話を持って行くのは年始ですよね。
その後のドワーフ王国への通達はどうしますか?」
「所有権をアズパール王国が持ち、採掘権をブリアーニ王国が持つことを通達するか。
カールラ、出来ればアズパール王国からの手紙も同日にドワーフ王国に着くようにしたいよな?」
ヴァレーリがブリアーニに聞く。
「そうね。
私としても、書簡のみの通達だけで終わらせたいから、淡々とその事のみを書いた通告書を送りつけたいわ。」
「そうだな。
カールラとしては、空白地帯の件をドワーフ王国に連絡するのはいつが良い?」
「1月は我が国が異動した事を両国に伝達するわ。
その後に空白地帯の件の通達をだよね・・・キタミザト殿経由でアズパール王に伝えたとして・・・出来れば、同日に通達する?」
「理想は異動をした通達と同時に空白地帯の件も通達したいわな。
だが、それだとブリアーニ王国とアズパール王国が事前に話し合っていたのがわかってしまうな。
まぁ、それも面白いが・・・キタミザト殿の方の説得に期待するとして、2月1日付けで両国からドワーフ王国に通達が届くようにしたいな。」
「そうすれば、ブリアーニ王国から事前に連絡が来て、アズパール王国が受け入れたという体裁をとれるからな。」
ヴァレーリが言う。
「・・・うん、ならキタミザト殿に2月1日を以てドワーフ王国に連絡が行くように交渉して欲しいと言っておこうか。」
「そうだな。」
ブリアーニとヴァレーリが言うのだった。
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