第3320話 スミス達、バビントン家がある街に到着。(さて、少し話さないといけないですね。)
バビントン男爵邸がある街の城門。
スミス達が街に入る為の列に並んでいた。
「エイミー殿下、今回は列を追い抜かなくて良いのですか?」
ドネリーがエイミーに聞く。
「私としては急用はないし、挨拶だけだからね。
宿に行ってから伺いを立てて、居れば挨拶、居なければ伝言で終わりよ。」
「クリナ殿下の婚約の件で嫌味を言いに行くのでは?」
「そうなのよね。
まぁ、クリナがこれっぽっちもバビントン家の長男の事を気にもかけていないから、そこまでキツく言わなくて良いんだろうけど、第2皇子一家を試すような事をした点ぐらいは言うかな。」
エイミーが言う。
「・・・概要にして聞くとバビントン男爵様は大層な事をやらかしているようにしか聞こえませんね。」
「まぁね。
陛下からは大人達の思惑がある事は聞かされて知っているからね。
ま、息子に王族の嫁なんて、新貴族の男爵からすれば遠慮したいんじゃない?
嫁に気を使う生活なんてしたくないからね、本人からしたら、あまり乗り気じゃないかもね。」
「娘さんが王妃候補になりましたけどね。」
「・・・あ、忘れてた。
教育の話しないとね。
・・・顔合わせくらいしか出来ないか。」
エイミーが言う。
「となると・・・今日泊まる前に1時間程度の会談が必要でしょうか。」
「そうなるわね。
はぁ・・・夕食後はお茶をして早く寝たいわよね。
夕食前に行くと、向こうが気を使って用意しそうだけど・・・んー・・・スミス、どうしようか?」
エイミーがスミスに聞く。
「もう、任せるしかないんじゃないですか?
夕食前に行って、会談しても明日が早いからと言って出て来るしかないと思います。
夕食が用意されてしまっていたら食べて、お茶をしてから帰りましょう。」
「んー・・・それしかないか。
ジーナとドネリーはどう思う?」
「どうしようもないかと。
バビントン男爵様がどう考えているかわかりませんので。
スミス様の言う通り、とりあえず訪問して、あとは流れで。」
ジーナが言う。
「護衛の方々は明日の集合時間を打ち合わせしておけばよいかと。」
ドネリーが言う。
「そうね・・・うん、そうしようか。」
エイミーが頷く。
と、馬車の扉がノックされる。
エイミーが返事をしてジーナが扉を開けると護衛隊長が居た。
「失礼します。
第一研究所のフェリーチャ・コンティーニ研究室長殿がご使者で参っております。
いかがしますか?」
「うん、私達も今、考えていたのよ。
丁度良いわ。
外で会いましょうか。
スミス、ジーナは初めてでしょう?」
「私は一度、王城でお会いしています。」
「僕はタケオ様方が教室に来た際に会ったような気もします。
紹介もされていませんし、精霊が肩に居たので、あの人がという感じです。」
「ふむ・・・アルダーソン男爵とバビントン男爵はスミスと顔は会わせているわね?」
「はい。」
「ジーナは見た程度か。」
「そうなります。」
「ふむふむ・・・わかったわ。
基本はスミスを紹介ね。
ジーナとドネリーは後ろで控えておいてね。」
「「畏まりました。」」
ジーナとドネリーが言う。
「よし、じゃあ、降りようか。」
エイミーが言うのだった。
・・
・
「お久しぶりです、エイミー殿下。
ようこそおいでくださりました。」
コンティーニが挙手の礼をする。
「ええ、わざわざ、出迎えて貰ってありがとう。
で・・・その姿、二研の制服?」
エイミーがコンティーニに言う。
「はい、王立研究所の一研と二研は同じ制服にした方が良いと私共の所長が決めましたので。
エルヴィス伯爵領の仕立て屋に作って頂いております。」
「そうだったのね。
で、お出迎えに来て頂いたのは挨拶だけという訳ではないのよね?」
エイミーが聞く。
「はい、バビントン男爵邸にて、バビントン男爵、アルダーソン男爵がお待ちしております。
私はエイミー殿下方の今後の予定をご確認する役目を仰せつかっております。」
「ふむ・・・そうね。
私も挨拶には行きたいと思っていたのよ。
・・・コンティーニ、両男爵はもういらっしゃるの?」
「はい・・・落ち着かない様子でお待ちしておりましたね。」
「そう・・・懐中時計はあるかしら?
訪問時間の指定をしたいのだけど。」
「はい、所長と私は持ち歩いています。
エイミー殿下方はこれより宿に一旦行かれるのですね?」
「ええ、荷物もあるし、明日は出立しますからね。
なので・・・15時に伺って会談したいですね。
あ、夕食は外で食べたいので、ご用意いただかなくて大丈夫です。」
「畏まりました。
夕食は無しで会談が15時頃にバビントン男爵邸ですね。
そのように手配いたします。」
コンティーニが頷く。
「それとエイミー殿下方は優先して通して構わないとバビントン男爵より命令が出ております。
この後先導いたしますので、先にお進みください。」
「配慮ありがとうございます。
では、お言葉に甘えましょうか。
ジーナ、お願いね。」
「はい、畏まりました。
護衛隊長!ご厚意に甘えて先に進みます!
先導をお願いします。」
「はい、了解しました。
エイミー殿下方は馬車にお乗りください。
総員騎乗!」
護衛隊長が号令をかけるのだった。
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