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第3311話 昼食後の歓談。6(地すべりによる強制変更をしたい。)

「ふむ・・・地すべりか・・・

 私は昔に数回しか見た事がないのだが・・・山肌が森ごと滑るというのを言っているのか?」

グローリアが武雄に聞く。

「はい、試みたいです。

 幸い、現在のドワーフ王国とエルヴィス伯爵領内のドワーフ王国に一番近い村との距離は十分にあります。

 もちろん、流出する土砂がそこまで来る事を考え、村に流入する川等の端部にはそれ相応の土塁の設置は事前に済ませないといけません。

 ですが、局地的に大量の水を供給しての地すべりですと村までは到達しないかと考えてもいます。

 グローリア殿達が望むのなら、次回以降、毎年雪が降る前にホワイトドラゴンとブルードラゴンでブレスの試験をしても構わないと思っています。」

「ふむ・・・なるほど。

 ドラゴンが集団でする戦法の一つを確立する目的として訓練をさせられるかもしれないか・・・

 訓練する場が魔王国内でない方が領主達に小言を言われない・・・なるほど、格安で請け負っても良いのかもしれない。」

グローリアが考える。

「待て待て!

 キタミザト殿!街道をぶっ潰すのか?」

「はい、私とエルヴィスさんはドワーフ王国との街道は東町に必要あるとは認識していません。

 領内の北町からドワーフ王国に向けて道がありますので、そっちでやり取りをすれば良いのです。

 使わない街道は潰します。

 このやり方は所有権があるから出来ます。

 それに・・・坑道を通らせ、関を何回も通る(・・・・・・・)ようにしたい(・・・・・・)のですから、通行できる街道を潰すのは当然でしょう。」

武雄が言う。

「所有権の使い方がおかしい気がするんだが・・・」

ヴァレーリが悩む。

「こんな事、普通考え付かないでしょう・・・」

ブリアーニが呆れた顔をさせる。


エルヴィス爺さんとアリスは「その後にスライム達を大量投入して、森林の再生と水源確保が目的な訳ですけどね」と思っていたりする。


「・・・あ、キタミザト殿、その街道潰しをしたらドワーフ王国からアズパール王国に苦情が行かないか?」

ヴァレーリが聞いてくる。

「・・・私達が領地を所有していると宣言して、ドラゴン達がその場を攻撃していると、ドワーフ王国から何か言われるかもしれませんが・・・アズパール王国から魔王国に苦情を言うのですか?

 領主である(・・・・・)エルヴィス伯爵は(・・・・・・・・)不満に思っていない(・・・・・・・・・)のに?」

「・・・ふむ・・・アズパール王国としてはドラゴンが攻撃していても魔王国に苦情はないか。

 確かにドワーフ王国から何か言われても『その地はアズパール王国の土地で、ドラゴン達が好きにやっている事だ、アズパール王国から何も言われていないから問題ないんじゃないか?』と素知らぬ顔をしておけば良いのか。

 確かに、所有権が他国にあれば何とでもなるか・・・」

ヴァレーリが考える。

「もちろん実施に際し、私とエルヴィスさん、グローリアさんとで計画を話し合う必要はあります。

 1度目は街道潰しですが、2回目以降は雪を多くしておいて、厳冬期に雪崩を誘発させたいので。

 そうすれば毎年雪崩がある危ない所にドワーフ王国は街道は設置しないでしょうし、アズパール王国としては街道を作る気はありませんから、放置になりますね。」

武雄が言う。


エルヴィス爺さんとアリスは「確かにホワイトドラゴンとブルードラゴンの訓練地として貸し出すのも水源確保にはありだよね」と思っていたりする。


「ふむ・・・増々、あの地をエルヴィス殿が所有する意味が何なのか、わからないんだが・・・

 関に通行税を取る程度の収入しかないぞ?」

ヴァレーリが悩む。

「それとブリアーニ王国と魔王国から少し収入がありますね。

 あ、グローリアさん、2回目以降は格安で訓練場の提供はしますよ?」

「革での支払いで良いか?」

「はい、結構です。」

グローリアの提案にタケオが頷く。

「・・・ねぇ、ダニエラ、どう思う?」

「うーん・・・わからん。

 キタミザト殿、本当にどうなんだ?」

ブリアーニとヴァレーリが武雄に聞く。

「・・・今の所、あの空白地帯からエルヴィス家に収入はありません。

 それを今回の件が実施になれば、ブリアーニ王国から採掘の1割が入り、魔王国から鋼材の輸入に伴い東町等の各町の商隊増加による宿屋、酒場への経済的効果と通行税の増加に共同管轄による東町地域の治安向上。

 そしてグローリアさん達による訓練場としての収入・・・領主としては額は小さいかもしれませんが、今までなかった所から収入が発生します。

 それって凄い事です。

 なので、あの地域の所有権を有している事が収入面の一役になるというのも本音です。」

武雄が言う。

「・・・うーん、言われるとその通りだと思うんだが・・・うーん・・・」

ヴァレーリが武雄の言葉に頭を悩ます。

「・・・つまりは採掘にかかる費用はかけられないから、二次的な収入だけで良いという事?」

ブリアーニが聞いてくる。

「はい、現実的でマイナスな物が共同管轄への兵士常駐程度で済む話です。

 収入の方が多く見込めます。

 それに魔王国からの輸入鋼材が増えるという事はキタミザト家にも収入がありますからね。

 2家で少々の利益に繋がるので、損ではないのです。」

武雄が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
人?はうまい話には裏があると思うものです(余裕のある時ですがね 何か言っていることとは別の利益があるんじゃないかと疑われるレベルであまりにも欲を出さなすぎるのも考えものです もう少し欲張って相手を安心…
> 坑内を通って関を何回も通るようにしたい   なるほど、通商であれば、坑道の坑内を通行しても、問題ないが   奴隷商人は、通れませんかね > その街道潰しをしたらドワーフ王国からアズパール王国に苦…
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