第3306話 昼食後の歓談。1(まずはブリアーニ王国との輸出入から。)
昼食後のエルヴィス伯爵邸の客間。
エルヴィス爺さん、武雄、アリス、ヴァレーリとブリアーニで会談をする事になり、リーザ達は昼寝の為に部屋に戻って行っている。
「ははは、ヴァレーリ殿、キタミザト殿からラー油のレシピを買いましたか。」
エルヴィス爺さんが笑いながら言う。
「はい、また買いました。
キタミザト殿はポンと気軽にレシピを出すので、毎回苦悩しながら買い取っています。」
「そうでしょうね。
ですが、買って安心もしているのもわかります。」
「そうなんですよね、開発期間を短縮出来ますからね。
・・・はぁ、毎回、価格はこっち任せで困ります。」
「ははは、それも楽しんで頂けたらと思います。」
「まぁ、買ってから楽しいと思えるように最近はなりましたけど。
キタミザト殿、今後もこうなのか?」
「・・・・・・・・・嫌なのですか?」
武雄が少し考えてからヴァレーリに聞く。
ヴァレーリは武雄の目が「いらないという事で?」と言っているように見えてしまう。
「いえ!楽しんでいますので、今後ともお願いします!」
ヴァレーリが頭を下げる。
「はぁ・・・・・・では、連絡事項等を話して行こうか。
キタミザト殿の方からはあるか?」
エルヴィス爺さんが武雄に話を振る。
「まずは私の方の年始の予定ですね。
来月5日にブリアーニ王国向け依頼品の出荷日になります。
部下より、遅れ、欠品の報告はありませんので、以前、お知らせした行程通りに輸送を実施します。
また、私は6日から我が国の王都に出張です。
月末の戻りは26日以降の予定です。
戻る日程は分かり次第、王都からビエラ等でエルヴィス伯爵に連絡を入れます。」
「うむ、わかった。
ブリアーニ殿、輸入については大丈夫ですか?」
エルヴィス爺さんがブリアーニに聞く。
「はい、受け入れに問題があるとは聞いていませんので、こちらも大丈夫です。
荷物は1月15日着でお願いします。
私の入城は1月9日の6時課の鐘の時になります。
同日にエルヴィス伯爵領の関にアズパール王国宛の通達が届くようにします。」
ブリアーニが言う。
「わかりました。
すぐに我が国の王城に届けましょう。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「カールラさん、引っ越し祝いのウォルトウィスキーは毛布と一緒に送りますね。
シモーナさんの店止めで送るので受け取りをお願いします。」
「はい、わかりました。」
ブリアーニが頷く。
ヴァレーリが「良いなぁ」という顔をさせている。
「私の方からの輸出品として、米と来年4月から開始する白き妖精のワインですが、工房と基本合意が出来ました。
ブドウの木々も異動に際し持って行きますので、大丈夫だと考えています。」
ブリアーニが言う。
「わかりました。
あとでローさんの酒屋に行きますので、教えてあげてください。
喜びますので。」
「わかりました。
私の方からは以上ですね。」
ブリアーニが言う。
「うむ、キタミザト殿からブリアーニ殿の方に輸出入関係で他にはないか?」
エルヴィス爺さんが聞く。
「輸出入関係だと・・・クロスボウの輸入販売に関しては、年始の王都に行った際に・・・見積もりは異動後でと言いましたので、王都では導入利点を説いてきます。
前回、伝えた通り、クロスボウを500丁、矢が5000本の発注は確定事項とします。」
「はい!見積もりを持って来ました!」
「あ、持ってきたのですね。」
「はい!まだ異動前なので概算になってしまいますが、概ねこの金額で卸せると考えています。」
ブリアーニが武雄の前に書類を置く。
「えーっと・・・クロスボウ本体は50丁単位での発注ですね?」
「はい、工房からの要請です。
矢の方については、100本単位での輸出となります。
緊急時はキタミザト殿の方で製作を実施する事は契約書に記載しますが、まだ出来ておりません。
キタミザト家の事務方とやり取りをして契約を結びます。」
ブリアーニが頷く。
「ふむ、では、アンナローロ殿の件を聞こうと思うが・・・ヴァレーリ殿、ブリアーニ殿の前で聞いて良いのでしょうか?」
エルヴィス爺さんがヴァレーリに聞く。
「カールラには、今日話してあるから大丈夫です。」
「まぁ、デムーロ国がああで、ウィリプ連合国内の奴隷市場が変化しちゃったしね。
陸路で向かうなら我が国を通った方が、お互いに楽だしね。
でも、最低でもうちの街で2泊してね!」
「わかってる。
カールラの所で少しでも金を使うのが条件だからな。
それは非公式での合意文書を後で作って、カストにもサインさせる。」
ヴァレーリが言う。
「・・・ダニエラさん、非公式の話をここでして良いのですか?」
武雄が呆れながら聞く。
「この場こそが、非公式で危ない話をバンバンしているんだがな?
とはいえ、こうなる事を望んだのも確かだ。
ま、エルヴィス伯爵殿とキタミザト殿だからしているのも頭に入れておいてくれ。」
「「ありがとうございます。」」
エルヴィス爺さんと武雄が頭を下げる。
「さて、アンナローロ、王城内の決定した人選をお見せしようか。」
ヴァレーリがアンナローロに言う。
「はい、エルヴィス伯爵殿、キタミザト殿、アリス殿、こちらが前回の貴国王都への出向者と大隊編成勉強会への派遣予定者、また、第3子ウィリアム殿下一家領への出店と派遣予定者のリストになります。」
アンナローロが武雄達3人の前にリストを置くのだった。
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