第3294話 事前準備中。(王都に行ったら何をする?)
研究所の3階 所長室。
サテラ製作所で打ち合わせた武雄が戻り、仕事をしていた。
「・・・よし。
これが陛下用の書類達、研究所関連は・・・陛下のと一緒で良いか。
それとエルヴィス家から魔法師専門学院の書類っと。」
武雄がソファの前の机の上に多くの書類を置いている。
「失礼します・・・所長、もう王都用に書類の確認ですか?」
マイヤーが所長室に入って来て、聞いてくる。
「はい、今ならまだ、足らない物は作れそうですからね。
陛下用のは終わっていそうな気がしています。」
「慣例の戦争報告書、魔王国関連のデムーロ国への戦争観戦報告書、盾の研究に関する現状報告、魔法師専門学院での魔法師採用についての回覧について。
これは先の回覧物ですね。
えーっと、うん?書類の横にリストがありますが?」
マイヤーが武雄の対面のソファに座って、置かれている物を確認するが、リストを見つける。
「あ、それは私が王都でしなくちゃいけない事リストです、割と私用も含めてです。
見ても平気ですよー。」
武雄が言う。
「ではでは、
・陛下にドラゴンの革の販売
・空白地帯のエルヴィス家とブリアーニ王国との共同管理の話を認めさせる
・寄木細工の箱を売り込み
・王城の料理長を捕まえて現状のスイーツ関連の聞き取り
・専売局と財政局で今後の紙等の取引増に向けての話し合い
・専売局に黄銅の意匠の登録制度を認めさせる話し合い
・専売局にブリアーニ王国からの鋼材購入を認めさせる
・王都守備隊と第1騎士団に挨拶
・王立学院に挨拶と同期との飲み会
・魔法師専門学院に挨拶と来年、エルヴィス家に入るかの現状把握
・第1騎士団や魔法師専門学院に救護専門部隊創設に関する募集をかける
・スミス坊ちゃんとエイミー殿下とアン殿下の現状把握
・エルヴィス家に来年入るキティ・エメットと打ち合わせ
・ジーナの部屋の撤収とヴィートの入居の手伝い
所長、やる事多いですね。」
マイヤーが呆れながら言う。
「ええ、書き出した内容がそれです。
マイヤーさん的には他に何かありますか?」
「来年の試験小隊に編入する部隊員との面談がありませんね。」
「書いておきます。
他には?」
「研究所としては、特にないかと。
ですが・・・本当に多いですね。」
「何でこんな事になっているのか・・・ちなみに魔王国関連の報告は絶対するので、そこにはないですよ。」
「それは、わかっていますが・・・あ、所長、クロスボウの輸入販売する事を軍務局や一研と話をするのでは?」
「あ・・・そうだった。
カールラさんから試作を預かっているんでした。
明日、屋敷から持って来て、置いておきます。」
武雄がマイヤーの指摘に頷く。
「売れますかね?」
「さーってね。
ま、売れなくてもエルヴィス伯爵領内で消費出来る量に留めている予定です。
何とかなるでしょう。」
「・・・売れすぎる・・・というのはありますかね?」
「私としては一研と軍務局だけなので、3倍くらいまでは予見しています。
西側への配備となるとちょっと足らないかもしれませんが・・・ま、私からの卸値と卸し量は変わらないので、後の価格については王都か一研で考えるでしょう。」
「ふむ・・・所長のやり過ぎに注意という事ですね。」
「受付制限を設けましょうかね。
まぁ、現在、ブリアーニ王国からの輸入価格見積もりをお願いしているので・・・
王都に行く日は伝えてありますので、それまでには来るでしょう。
それに来週にはダニエラさん達が来て、昼食会ですので、その際に持って来てくれるでしょう。」
「あー、もうそんなに経ちましたか。
当日か次の日の喫茶店はカレーが出ますから楽しみですね。」
マイヤーが感想を言う。
「楽しみにしてくれるのならありがたいですね。
・・・あ、そういえば、マイヤーさん、王都西へ行くのに日数はかかりますか?」
「そうですね・・・頑張れば日帰り出来ますが、半日はかかると考えてください。
なので、1泊ですね。
何かありますか?」
「うーん・・・王都西の宿に行って、カレー関係の話をしてこようかと。
レイラさん達の出産時にエリカが依頼をして、特例で出張してくれたようなのでお礼をしないといけないなぁと。」
「なるほど、それは良いかもしれませんね。」
マイヤーが頷く。
「あ、ついでにレッドドラゴンのリツの所に行って現状を見てきたいですね。」
「あー、埋めた所の変化も確認したいですね。」
「なので、予定で2泊3日で外泊ですかね。」
「ふむ・・・前回は私とブレアとオールストンで同行しましたが、今回は皆で行きますか?」
「・・・レッドドラゴンと訓練はします?」
「しませんよ?」
「リツと戯れるは?」
「言い方が柔らかくなっていますが、やる事が一緒ですよね?
しません。」
「皆で野宿して、のほほんとしますか。」
「そのように通達します。」
マイヤーが頷くのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




